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【奇妙な世界の三人の親友】
ドルベ「こ、ここは何処だ…?(白い煉瓦の壁に囲まれた檻の中で困惑する)」
ジャン「ん…?(目覚める)」
クラウス「…………」
薄暗い鉄格子の中で三人の男がいた。
一人は金髪碧眼の美少年、一人は茶髪の青年、もう一人は黒髪に赤い瞳をした男だった。
ジャン「な、なんだよ!?ここは一体なんだ!?お前達は…!!」
ドルベ「うっ……」
ジャン「だ、大丈夫か?お前らは何なんだ…」
ドルベ「お、俺はドルベという者だ……。君たちは?」
ジャン「俺はジャン。マグリブトと言う町の農夫だ。お前らは…?」
ドルベ「私はドルベと申します」
ジャン「(赤い目をしてる…。何だこいつは?)お、おい、アンタは?(クラウスに声をかける)」
クラウス「……」
ジャン「お、おい何とか言えよ…。」
ドルベ「どうしたんだ?君は彼の知り合いなのか?」
ジャン「ち、違うよ。アンタの事もコイツの事も俺は知らない!」
ドルベ「そうか……。では何故ここに居るのかも分からないという事か?」
ジャン「あ、ああ。…おい、アンタは誰だ?せめて名前だけでも教えてくれ!(クラウスの肩を叩く)」
ドルベ「なあ、名前だけでも教えてくれないか?もしかして…話せないのか?(クラウスに近づく)」
クラウス「……(無表情のまま二人を見つめている)」
ジャン「何とか言えよ!!せめて頷くとかしてくれ!!…アンタはここが何処かわかるか?(クラウスに必死に声をかける)」
ドルベ「おい、頼むから何か喋ってくれないか?(クラウスの身体に触れる)」
クラウス「……(二人の言葉を無視して歩き出す)」
ジャン「おい!何処へ行く!?ここは牢屋だぞ!?出れるのか!?」
クラウス「……(鉄格子の入り口の前で立ち止まり振り返って二人を見る)」
ジャン「…なんだよ?」
クラウス「……(指先を鉄格子に向ける)」
ジャン「ジャン「…え?なんだ?出れないぞって事か?」」
ドルベ「いや、待て!あれを見てみろ!」
ジャンがクラウスの手元を見ると、いつの間にか手には鍵らしきものが握られていた。クラウスはその鍵で鉄格子の鍵を開けるとそのまま外へと出て行ってしまった。二人は慌てて追いかけた。外に出るとそこには奇妙な世界が広がっていた。
ジャン「何だここは!?」
ドルベ「不思議な場所だ……」
2 11/26(Sun) 03:09:37W
そこは一面の花畑だった。空は真っ青に染まり、花々は美しく咲き誇っていた。そしてその真ん中には大きな屋敷があった。三人は戸惑いながらもその建物へと向かった。
ジャン「な、なあ。坊や、君は何者なんだい?喋れないのか?」
クラウス「……(無言で首を横に振る)」
ジャン「はあ?じゃあ喋ろうとしないのか?」
クラウス「……」
ジャン「駄目だこりゃ…。」
ドルベ「だが名前がないと不便だな。…そうだ、名前を教えてくれないなら、クラウスと呼んでいいかい?呼び名がないとやはり不便だからね。」
クラウス「……」
ドルベ「大丈夫なら頷いてくれ。」
クラウス「……(こくりと小さく首を縦に振る)」
ドルベ「よし、じゃあ君はこれからクラウスだ。よろしく。クラウス。」
クラウス「……(こくりと小さく首を縦に振る)」
ジャン「はあ…なんなんだよ。そうだ。ドルベ、アンタの話を聞いてなかったな。アンタは何処から来た?仕事は何をしている?」
ドルベ「私はとある国の王子です。今は旅の途中なのですが、気がついたらこの牢獄の中に居ました。」
ジャン「そ、そうだったのか…!大変だな。それにしても赤い瞳なんて初めて見た。遠い所から来たんだな。」
ドルベ「はい、そうなんです。(苦笑しながら)貴方の目は銀色ですね……。とても綺麗だ……。(ジャンの瞳を見ながら微笑む)」
ジャン「そ、そんなことないよ。俺なんかただの平凡な農夫さ。アンタの方がよっぽど奇しくて美しいよ。(照れながら答える」
そうして二人はクラウスに先導されるまま屋敷に辿り着いた。
この屋敷は人の気配が無いがやけに綺麗でたくさんの本が並んでいた。
ドルベ「こ、ここは一体……?(おずおずと中に入る。)……うわぁ……凄いな」
ジャン「おい、クラウス。何なんだここは。」
クラウス「……(本を手に取るとパラパラと捲る。すると文字が浮かび上がり光を放つ。驚いている二人をよそに、また別の本を同じようにしてみる。)」
ドルベ「クラウス、それは何ですか…?まさか、魔導書ですか?クラウス、それを見せてもらえませんか?もしかしたら何か分かるかもしれません。私達はここから出る方法を知らないのです。もし宜しければ力を貸してくれませんか?」
クラウス「……(こくりと小さく首を縦に振る。そしてドルベに手渡す。受け取ったドルベは目を見開く。そこに書かれていたのは見たこともないような魔法の数々だったからだ。」
ジャン「ど、ドルベ…何かわかったか?」
ドルベ「ああ……これは古代語で書かれた書物だ。それも失われた言語だよ。恐らくこれを読める者はもういないだろう。こんな貴重なものを見せて頂いてありがとうございます。クラウス、貴方は一体何者なのですか?」
クラウス「……(ふるふると首を振る。そして無言のまま歩き出すと、扉を開けどこかへ行ってしまう。慌てて後を追う二人。)」
ジャン「おいッ!!待てよ!!何処に行くつもりなんだ!?勝手に動くなよ!!……って、おい、待てよ!!……ったく、アイツはどこへ行くんだよ!?」
クラウス「……(ふわりと花々が舞うように風が吹く。辺り一面の花々が一斉に舞い上がる。そして花吹雪となって空へと消えていく。その光景はとても幻想的であった)」
ドルベ「美しい…。あの、クラウス。貴方はもしかして、精霊なのかな?」
クラウス「……(ふるふると首を横に振る。そして何処か悲しげな表情をする。そのまま歩き続けると、やがて大きな泉の前に辿り着く。そこには一人の女性が立っていた。
ジャン「あ、アンタは…?」
フローラ「……こんにちは、旅人さん達。私はこの森に住む妖精です。私の名はフローラ。ようこそ、迷いの森の花園へ。ここは様々な不思議の起こる場所。ここは夢の世界。」
ドルベ「フローラ…私達は気づいたら謎の牢獄に閉じ込められていて、そこの少年に鍵を開けて貰い脱出しこの世界にやってきました。この世界は一体…。」
フローラ「ここは夢の国。現実と非現実の狭間にある世界です。ここならば時間の流れが違うので、ここでの時間は外では一瞬にも満たないでしょう。だから安心して下さい」
ドルベ「あの、そこの少年は何者なのですか?私達は便宜上クラウスと呼んでいましたが、名前はあるのでしょうか…?」
フローラ「……彼は記憶を失っています。だから自分の名前すら分かりません。でも、彼が何者であろうと、この場所では何も関係ありません。貴方達が望むのであれば、彼の事は自由に呼んであげてください。」
ドルベ「そうだったのですか…。それで、クラウスは何故私達と同じ牢獄に入っていたのでしょう?鍵は持っていたのに。」
フローラ「……この世界の掟として、招かれざる客人はすぐに出て行く事になっています。だから、彼は貴方達が来る前に自ら出て行ったのでしょう。ですが…彼は結局出られなかった。私もこうなる事は予期していたので牢獄に閉じ込められた際のために鍵を渡したのです。」
ジャン「え?じゃあ俺らも出ていかないといけないのか…?」
フローラ「彼…貴方達がクラウスと呼ぶ者は記憶を失っている。恐らくこの世界の何処かに落としてしまった。それをこの世界は許さなかったのでしょうね。落とし物を拾え、と…。ですから貴方達は帰っても平気ですよ?」
ジャン「いや、俺はここに残るぜ!クラウスだけ帰れないなんて可哀想だ。俺もクラウスの記憶が戻るまでここに残る。」
クラウス「……(じっと二人を見る。)……(二人に近寄ると手を握る。そしてぎゅっと強く握りしめる。二人の手を離すまいとするかのように。)」
ドルベ「ジャン…貴方、意外とお人好しなのですね。」
ジャン「なっ……!べ、別にそういう訳じゃねぇよ!ただ……放っておけないだけだ!だって、俺らは仲間だろ!?助け合うのは当然じゃないか!」
クラウス「……(にこりと微笑む三人で仲良く過ごす日々が始まった。そして、二人が文字を教えてくれた事でクラウスは言葉を覚えていった。二人はクラウスが困っている時はいつでも駆けつけてくれる」
ジャン「ほら、クラウス!こんにちは!こんにちはって言ってみろ!」
クラウス「……(おずおずと口を開く)こ、こんに、ちは……。(照れくさそうにはにかむ。)ジャン、ありがとうございます…。」
ジャン「凄いじゃないか!ドルベ!!クラウスが喋れる様になってるぞ!!」
ドルベ「ふふ、素晴らしいですね…。」
あれから三人はこの不思議な夢の世界にある屋敷で暮らし始めた。
クラウスの記憶はまだ戻らないが、二人はクラウスに文字を教えたり、一緒に遊んだりと毎日楽しく過ごしていた。しかしある日の事、突然異変が起こる。
フローラ「……大変!!このままだと貴方達は死んでしまうわ!!早く逃げて!!!ここはもうじき崩れてしまうの……ッ!!!(必死に叫ぶ)お願い、今すぐここから逃げるのよ!!」
ジャン「な、何だよそれ……ッ!!どうなってるんだよ……ッ!?(動揺する。)おい、クラウス……大丈夫か……?しっかりしろ……ッ!!……くそ……」
クラウス「……(意識を失う。)うぅ……ここは……?僕は一体……何をして……いたん、だっけ……?(頭を押さえながら起き上がる。そして辺りを見回す」
ドルベ「二人とも!!とにかく逃げよう!!」
ジャン「ああ、くそ…、なあ、クラウス…こんな時にあれだけどさ、お前の本当の名前を教えてくれよ…。」
4 11/26(Sun) 03:10:49W
クラウス「僕の、名前……?それは一体何なのでしょうか……?僕の名前は、一体誰のものなんですか……?分からないんです……。何もかもが……。すみません……。(泣きそうな表情になる)…どうやら僕は、この世界から出られなさそうです。…二人とも、どうかお元気で…。」
ジャン「クラウス……、お前、まさか一人で残るつもりなのか……?そんな事させられない……!!(引き止めるように腕を掴む。しかし振り払われてしまう」
ドルベ「クラウス…!!」
そして三人は離れ離れになり、気づいたらジャンは現実世界に戻っていた。
農夫として日々を過ごす中、あれは夢だったのだと言い聞かせていたが、ふとした瞬間にあの時の事を思い出してしまい、その度にクラウスとドルベに会いたいと思うのだった。そんなある日、ジャンは偶然にもクラウスと再会する。しかし、クラウスは別人のように冷たくなっていた。
ジャン「お、お前…クラウスか!?会いたかったぞ…!!」
クラウス?「は?僕の名はミレイユ・ドリュアスですけど。人違いじゃないですかねぇ?」
ジャン「は!?ミレイユ・ドリュアスって言ったら…この国で名を馳せた女天才魔導師の名前だろう?お前は俺達の世界で共に過ごしたあのクラウスだろ!?冗談言うなよ!俺が見間違うはずがないだろ!?それにその話し方、絶対にクラウスだ……!」
ミレイユ「…?…何を言ってるんですか?確かに僕は貴方の言う通り、この国で名を馳せている天才魔道師のミレイユですが……貴方とは初対面ですよねぇ?貴方、一体誰ですかぁ?」
俺は何も言えずにその場を去った。
後から知ったが俺の町の近くの森に強大な魔物が出たらしくミレイユはその討伐に行っていたらしい。だが、ミレイユは死んだ。その夜、魔物に殺されて…。一体何なんだ。
何が何だか解らず、俺はせめてドルベを探しに行く事にした。
ドルベは確か王子で、今は旅をしていると言う。
だったら俺も旅に出てやると貯金を叩いて、両親から受け継いだ土地も売ってドルベを探す事にした。それから一年、やっとドルベを見つけた。ドルベは近国エルムェニオンで騎士をしていた。俺はドルベと会って色々話を聞いて、奴もまたミレイユに会ったらしいが間違いなくクラウスとミレイユは同一人物だと語った。
ジャン「でも…ミレイユはもう死んだんだよなあ…、ドルベも辛い思いしてたんだな…。」
ドルベ「いや、もしかするとミレイユは死んでないかも知れません。いや、死んでないというのも微妙な表現なのですが…あの時、あの夢の世界でクラウスだけが閉じ込められましたよね?」
ジャン「そうだな。クラウスは記憶喪失になっていた。だからクラウスは帰れなかったんだろ?あの世界の掟で招かれざる客人は追い出されるって聞いたがあいつは記憶を落としたから帰れなかった…。」
5 11/26(Sun) 03:11:26W
ドルベ「はい。ですがその考えは元々フローラの物でしたよね?そもそもその説が根本的に間違っているとしたら?」
ジャン「え?」
ドルベ「まず、クラウスとミレイユは同一人物と仮定して話します。ある日ミレイユは私達と同じ様にあの夢の世界に囚われた。だが、ミレイユは天才的な魔法の使い手だ。何らかの方法であの世界から脱出していたとしたら?」
ジャン「何らかの方法って?」
ドルベ「…彼女は、自分の魂を切り離して分身を作りあの不思議な世界を欺いた。その隙にあの世界を出たとしたら?」
ジャン「……つまり、ミレイユは自分の魂のほんの一部を身代わりにしていた…?」
ドルベ「しかも魂が自分の形を保てる程度の配分で、ね。クラウスは記憶を失ったんじゃない。元々記憶も知識も存在しなかった。そう考えれば最初話せなかった事も、何もかも説明がつく。」
ジャン「じゃあ、クラウスは今もあの世界に閉じ込められて…もう帰れる場所もないって言うのかよ……くそ、何で……ッ!!何でだよ……ッ!!(泣き崩れる)」
ドルベ「助けられる可能性はあるにはあるよ。」
ジャン「!?」
ドルベ「あの世界に戻ってどうにかしてクラウスをこの世界に連れていく。で、何かしら彼女の魂の器を用意するんだ。」 
ジャン「クラウスを連れてくるのはいいとして、どうやって連れてくるんだよ。クラウスはもう帰れないんだぞ……ッ!!それなのに……ッ!!(涙目で叫ぶ)」
ドルベ「そこなんだよなあ…そもそもあの世界に私達がまた行けるかも可能性は非常に低い…ただ、可能性はゼロじゃないがね。」
ジャン「どういう事だよ……ッ!?(食いつくように聞く)詳しく教えてくれよ……ッ!!頼む……!!(懇願するように頭を下げる)……俺に出来る事があるなら何でもするからさ……」
ドルベ「…そんなにクラウスが大切なのかな?確かに僕らはあの世界で数年間は一緒に居たけど、君はクラウスの事をほとんど知らないだろう?何故そこまで必死になるのかい?クラウスは君にとって何なんだい?友人?仲間?家族?それとも……恋人だったりするのかい……?」
ジャン「……そんなんじゃねえよ。ただ、アイツは大事な友達なんだ……。それに俺は、クラウスの事、好きだったし……。だから……、何としてもクラウスを助けたい……ドルベ、もしお前があの世界に閉じ込められていたとしても俺はお前を助けたい。」
ドルベ「……そうか。それは嬉しい事だね…。それよりも、クラウスを助ける為にも早く準備をしないとね。でも、あの世界は崩壊してしまったし、クラウスと出会う所かまた行けるかも解らない。その覚悟はいい?」
ジャン「ああ。勿論だ。絶対にクラウスを助けようぜ……!(決意に満ちた表情で拳を握る)」
そしてドルベは再びあの世界へ向かうための調査や準備を着々と進めていった。俺も協力しながらクラウスが無事な事を祈り続けた。クラウスが無事ならば俺達はもう一度出会える筈だと信じながら……。そして、遂にその時が来た。
ドルベ「あの世界へ行く方法で一番手っ取り早いのは睡眠で夢を見る事だ。まぁ、普通に寝るのでもいいんだけど、今回は夢の精霊の力を借りよう。(魔法陣を描きながら)」
ジャン「精霊?そんなもんまで居るのかよ……!?(驚きながらも興味津々な様子で見ている。)それで、どうすんだ?」
ドルベ「ジャンは普通にそこの布団で寝てくれ。私はその精霊の力を増幅させる。そして、私が合図をした瞬間に眠りに落ちるんだ。分かったか?(真剣な顔でジャンを見つめる)」
ジャン「お、おう……(気圧されつつ返事をする。)わ、わかったよ。いつでも来い……!(目を閉じて構える。)……って、まだかよ……!」
ドルベ「慌てるなって……よし、今だ……!(魔法をかけるとジャンは一瞬にして意識を失う。)……これで大丈夫だ。さて、次は私の番だな。……(そしてドルベも眠りにつく)」
6 11/26(Sun) 03:11:46W
そして二人は再びあの夢の世界へとやって来たのだが、かつては花や緑に囲まれた美しい夢の世界が、今は荒廃しきった世界へと変貌していた。クラウスの姿も見当たらず、ジャンは焦燥感を募らせる。と、そこへ妖精らしき者が現れた。
パック「お?人間の客なんて珍しい。お前ら、何用だ?(警戒した面持ちで睨むように二人を見て尋ねる。)」
ジャン「クラウスは何処にいる?(パックをキッと睨みつける。)クラウスはどこに行ったんだよ……?(声を震わせながら問う。)クラウスは……無事なのか?」
パック「クラウス?誰だそいつは?(キョトンとした様子で首を傾げる。)……まあ、いいや。おい、人間。」
ジャン「何だ……?(怒りを押し殺して答える。)……って、え?ちょ、何だコレ!?(いきなり視界が歪み、足元が覚束なくなる。)一体何が……」
ドルベ「おや、随分早かったね……(ジャンの背後から現れる)ジャン、落ち着いて。この世界では精神力がものを言う。気をしっかり持って。(肩に手を置いて微笑む。)…けど、随分存在が曖昧な世界になったんだな。」
パック「ああ…。世界が崩壊して数千年と経って滅茶苦茶になっちまったんだよ。俺もいつまで存在出来るか…。それより、クラウスって奴はここには居ないぞ。さっきも言ったがそいつは知らん」
ジャン「す、数千年!!?」
ドルベ「そ、そうか…。現実世界での一瞬はこの世界にとっては数年…いや、数十年間か……。しかし、そうなるとクラウスは何処へ行ったんだろうね……。この世界のどこかにはいるかも知れないけれど……。(思案げに呟く)」
ジャン「なあ、この辺で村とか、他の奴らが集まっている場所はないのか?」
パック「んー……。そうだなあ……。ここからだと少し遠いが、"ミレイユの森"ならあるぞ。そこに行けば、何か分かるかもしれねぇな」
ジャン「み、ミレイユの森!?…も、もしかすると…」
ドルベ「クラウスに関係あるかもね。…良ければミレイユの森に案内してくれないか?」
パック「別に構わんが……オベロン様の邪魔だけはするなよ……?(鋭い眼差しで釘をさす。)……じゃあ、行くぞ。ついてこい。(歩き出す。)」
ドルベ「…オベロン様とは?」
パック「ミレイユの森に居る、妖精の王だ。……悪い事は言わねえから、変な真似はするなよ?……命の保証は出来ねえからな……(振り返りつつ忠告する。)」
ドルベ「ジャン、もしかして…」
ジャン「……アイツが言ってる王って言うのは多分クラウスの事だろうな……。」
そして二人はパックの案内でミレイユの森に辿り着く。
ミレイユの森は花々が咲き乱れ、木々も生い茂っている美しい森だったが、妖精達の姿は殆ど無かった。妖精達の多くは皆、数千年前に何処かへと姿を消してしまったのだと言う。
それでもまだ、この森には妖精や幻獣が隠れ住んでいるという。そして、そんな森の中で一人の青年を見つける。
金髪碧眼の青年で、その瞳は透き通った海のように青く澄んでいた。その美しさはまるで神が作り出した彫刻品のようだった。そしてその背中からは天使のような翼が生えていた。
ジャン「お前は…まさかクラウスなのか……?(呆然としながら声を絞り出す。)クラウス、お前……生きてたのかよ……!!(泣きながら抱きつく。)……良かった……ッ!本当に……」
クラウス「……ジャン、君こそ生きていたのか……!?(驚きつつも嬉しそうに微笑む。)……でも、どうして此処に……?」
ドルベ「キミを助けに来たんだ…クラウス、…いや,今はオベロンと言った方がいいかな?妖精王。」
クラウス「ふふ、もう知っていたんですね…。僕はこの世界に取り残されてから、ずっと一人で生きてきたんだ。この森に隠れ住んでいたんだけど、次第に力をつけて、まあ色々あってこの森の長になった。それにしても……助けに来てくれたんだね。ありがとう……(優しく微笑む。)」
ジャン「クラウス!俺達と一緒に帰ろう!!ドルベがちゃんとお前の居場所を用意しているから!」
クラウス「僕の……帰るべき場所……(考え込む。)……でも、僕にはここで妖精達を守るという役目が…。」
ドルベ「だが、この世界はすでに崩壊の一途を辿っている。ここに居続けたらキミも消滅してしまうかも知れない。それに本来君はこの世界の存在では無かったんだから…。」
クラウス「確かにこの世界の崩壊は止められない。だけど、この世界を君たちと一緒に抜けますかは僕が決める事だ。……もし、どうしてもと言うならば、一つだけ条件がある。(真剣な表情で二人を見つめる。)それを守ってくれるなら僕はこの世界を抜けて君達と元の世界へ行くよ。」
ジャン「な、何だよ。条件ってのは…」
クラウス「この世界での最後の大仕事として、妖精達が安心して暮らせるような国を作る。だから、その間は待ていて欲しい。それが条件だ。(二人を交互に見ながら答える。)」
ドルベ「なるほど、妖精達が余生を過ごすための国…、だがその国には王が必要じゃないのか?その王は君以外なら誰にする?」
クラウス「……それは考えてなかったな……(困ったように笑う)うーん……、やっぱりこの世界の誰かがなった方が無難なんだろうけど……(しばらく考える)そうだな……」
ジャン「なあ、フローラはもういないのか?」
クラウス「……彼女はこの世界の崩壊後しばらくして消滅したよ。……いや、もしかしたら消滅してはいないかもしれないけど……いや、ジャン。それは良いアイデアかも知れない。フローラ、いや、フローラだったものを探そう!」
ドルベ「フローラだったもの…?なるほど、そう言う事か!貴方、フローラに分身を作る魔法を授けたのですね!」
クラウス「はい。……ただ、この世界では力が弱まるため、分身を作れるのは一度きりですが……。(少し寂しげに微笑む。)とにかく、やってみましょう」
そして三人は手分けしてフローラを探し始める。だが、なかなか見つからない。ようやく見つけたのはそれから二年後で、世界の崩壊はかなり進んでいた。
フロゥ「私はフロゥと言います。宜しくお願いしますね!(にこっと笑いかける。)」
クラウス「君には私の後を継いで妖精女王になって欲しいのだが……。(真剣な眼差しでじっと見つめる。)どうだろうか……?(緊張した面持ちで尋ねる。)嫌なら断ってくれても構わない。強制するつもりは無いからね」
フロゥ「いえ、謹んでお受けいたしますわ。私が貴方の国の女王になります。(にっこりと微笑み返す。)これからよろしくね、オベロン様。(手を差し出す。)」
そしてフロゥは新たな国を作り、妖精達の楽園を築く。その国は妖精達が幸せに暮らす理想郷となった。そして妖精達はいつまでもそこで暮らしました。
ジャン「よし、じゃあそろそろクラウス。現実世界に帰るか?」
8 11/26(Sun) 03:12:22W
クラウス「ああ、そうだな。君たちが迎えに来てくれて本当に嬉しいよ。ありがとう……(微笑む。)じゃあ、行こうか。ドルベさん、ジャン、長い間世話になったね。」
ドルベ「ええ。貴方の身体ですが、ミレイユの細胞を摂取してホムンクルスを作りました。ミレイユと同じ性質の人間となっています。これを飲めば現実世界で目を覚ましますよ。(カプセルに入った液体を渡す。)」
クラウス「そうですか。ありがとうございます。……じゃあ、またあの世界で会おうね。ドルベ、それにジャン。……さようなら。(カプセルを飲み干す。)」
そしてクラウスは気がつくと自分そっくりの少女の姿で目を覚ます。その少女は紛れもなくクラウスだった。彼は元の世界に戻ってきたのだ。そしてその傍らには、黒髪赤目の青年と茶髪に銀の瞳をした青年の姿があった。
ジャン「おかえり、クラウス。」
クラウス「……ただいま。(嬉しそうに微笑む。)……さて、これで全てが終わった訳だけど……、何か忘れている気がするんだよね……(考え込む。)……あっ!」
ジャン「ん?どうした?」
クラウス「そう言えば、僕はまだ君達に告白していなかったっけ……?(顔を赤く染める。)今更だけど聞いてくれるかい?僕の気持ちを……。(二人を見つめる。)」
ジャン「な、なんだよ!?」
ドルベ「え…?」
クラウス「僕は君達の事が好きだ。だから、僕の恋人になってくれないか?(真剣な表情で二人に問い掛ける。)僕はキミ達二人が好きなんだ」
ジャン「な、何を言って……!!(照れながら慌てている。)い、いきなりそんな事言われても……ッ!(混乱している。)ど、どうしようドルベ……!?」
ドルベ「……いいんじゃないか?クラウスの事は嫌いじゃないし……。それに私も君の事をずっと前から好きだったから……。(頬を紅潮させながら答える。)…ジャン、お前の事も愛してるぞ?三人で結ばれるのも悪くないかもな?」
ジャン「ドルベまで何を言い出して……!!(さらに顔を真っ赤にして慌てる。)俺もお前らのことは大好きだよ!でも、それとこれとは話が別だ!!」
クラウス「ふふ、じゃあ決まりだね。三人で付き合おうか。まあ、恋人と言っても今まで通りで良いと思うよ。(爽やかな笑顔を浮かべる。)」
クラウス「ふふ、じゃあ決まりだね。三人で付き合おうか。まあ、恋人と言っても今まで通りで良いと思うよ。(爽やかな笑顔を浮かべる。)」
ジャン「えぇー……。マジで三人で付き合うのかよ……?(困惑しながらも満更でもなさそうな様子。)うぅ、仕方ねえな……。(諦めたように溜息をつく)…ところで、クラウス。お前女だったんだし名前変えても良いぞ?ミレイユって名乗るのはやめた方が良いと思うが、何かもっと女の子らしい名前に変えてもいいんじゃないか?」
クラウス「うーん、そうだな……(しばらく考える)……じゃあ、クラリスで。(あっさり決める。)うん、可愛いじゃないか。僕は気に入ったよ。これからはクラリスと名乗る事にするよ。(にこっと微笑む。)」
ドルベ「安直だが悪くないね。あと、口調ももう男言葉で無くても良いんじゃないか?ミレイユは趣味だった様だが君は王としての責務とか諸々で男装してたんだろ?私とか、女らしい口調でも良いんじゃないかな?」
クラリス「それもそうだね。……じゃあ、早速……(少し恥ずかしげに呟く)……じゃなくて、そうね!私はもう王様じゃないから、この話し方は止めることにするわ!」
ジャン「うん、…あー、なんだ…可愛いよ。クラリス……。(クラリスの額にキスをする)」
クラリス「もう!ジャンったら……!(照れて顔を真っ赤にしながら微笑む。)私も貴女のことが大好きよ!(ジャンに抱きつく。)ドルベも、二人が好き!」
ドルベ「私も君たちのことを愛してるよ。(二人の唇に交互に口づける。)三人で幸せになろうな。(にこっと笑う。)」
ジャン「ああ、勿論だ。(ドルベに微笑み返す。)俺たち三人はずっと一緒だ。絶対に離れないし、離さない。(クラリスを抱きしめる。)」
こうしてジャン、ドルベの二人の青年とクラリスは結ばれました。三人はいつまでも幸せに暮らしました。そして夢の世界は崩壊しましたが、彼らはまた現実の世界で幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
401/6 12/08(Fri) 19:25:02W
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【母に無視され続けた少年】
ユリウス「お母様!おかえりなさい!」
お母様「あら、ユリウス。ただいま帰ったわ。良い子にしていたかしら?(ユリウスの頭を撫でる)」
フレンツ「お帰りなさいませ、お母様。」
お母様「(フレンツを無視して)ユリウス、ちゃんと勉強はしていたの?」
ユリウス「はい、もちろんです」
お母様「ふふ、ユリウスは良い子ね。今日はプレゼントを用意したのよ。気に入ってくれるかしら?(ユリウスに飛行機の模型をプレゼントする)」
ユリウス「これは何ですか!?すごいですね!!」
お母様「貴方、乗物が好きでしょう?街を歩いていて見つけたのよ。ユリウスが頑張っているご褒美よ!貴方は素晴らしい。我が家の当主後継者よ。」
ユリウス「ありがとうございます!!嬉しいです!!」
お母様「ふふ、じゃあそろそろ食事にしましょうか?」
ユリウス「はい!」
そして食事へと向かうユリウスとお母様。
フランツもその後に付いて行く。
お母様「ユリウス、今日のステーキは一段と美味しい気がするわ。デザートも食べましょうか?」
フレンツ「…………」
お母様「(フレンツを無視して)アイスクリームなんてどう?上質なバニラを使った物があるの。ユリウスにはまだあの味は理解出来ないかしら?」
ユリウス「いえ、僕でも分かります!甘くてとても美味しそうですね!」
お母様「貴方も大人になったのね。じゃあ珈琲もどうかしら?バニラアイスと珈琲は合うのよ。」
フレンツ「……珈琲だけは苦手です」
お母様「(フレンツを無視して)ユリウスは珈琲は飲めたかしら?」
ユリウス「はい、大丈夫ですよ」
お母様「では用意させるわね?明日は馬術の稽古だったかしら。心配だから無理はしないでね。もしユリウスが馬から落ちたら…私は普通ではいられなくなるわ!」
フレンツ「……」
ユリウス「はい!大丈夫ですよ!僕はお母様の子供なのですから!」
お母様「あら!嬉しいわ。流石ユリウス!我が一族の当主に相応しいわね。……あら?私はそろそろ仕事に戻らないと。ごめんなさいね?ユリウス。」
フレンツ「行ってらっしゃいませ、お母様」
お母様「(フレンツを無視して)行ってくるわ!ユリウス。良い子にしてるのよ?」
フレンツ「行ってらっしゃいませ」
お母様「(フレンツを無視して)ユリウス、それじゃあ後はゆっくりしてね?(その場を去る)」
フレンツ「(小声で)……クソババアが」
ユリウス「えっ?」
ユリウス「……フランツ、この世界には魔王がいるんですよね?」
フレンツ「そうだよ」
ユリウス「どんな人なんでしょうね?」
フレンツ「さぁ?会ってみたいのか?」
フレンツ「……まあ、いずれ分かるよ。魔王なんて、俺には一人だけだ。」
そして数日後。
何時も通りの生活が続いていた。
お母様「ユリウス〜!今日はお母様と一緒にピクニックに行きましょう!」
フレンツ「……良いですね。」
2 11/26(Sun) 04:55:10W
お母様「(フレンツを無視して)ユリウス、お弁当はどうしましょうか?ユリウスの好きな物を作らせるわ!」
フレンツ「……」
お母様「私はマカロンも入れたいわ。お菓子もたっぷりとね!」
フレンツ「……ユリウス、一緒に行きましょうか?」
お母様「(フレンツを無視してユリウスの手を引く)ユリウス!お母様と一緒にピクニックに行きましょう!何処へ行きたい?」
ユリウス「あっ、待って下さい!お母様!……フランツ、僕達は先に行っていても良いですか?」
フレンツ「構わないよ」
お母様「(フレンツを無視して)ほら、早く行きましょう!ユリウス何処へ行きたい?湖?庭園?少し遠くの草原もいいわね?」
フレンツ「……」
ユリウス「お母様!僕、お花畑が良いです!」
お母様「素敵ね!そうしましょう!」
そうしてお母様とユリウスは花畑にピクニックへ向かった。
そしてそこには先客がいた。それは黒い髪の男。男は花を摘んでいた。お母様はその男を見て駆け寄った。
ユリウスを置いて。お母様は男の元へ。そして叫んだ。
お母様「魔王様!!」
ユリウス「(驚きながら)お母様!?その方は?」
お母様「この方はこの世界の魔界を統べる魔族の王…。魔王リウス様。私がかつて恋に堕ちた…貴方の父親よ。」
リウス「……。」
フレンツ「……」
ユリウス「(驚きながら)お父様が魔王?」
お母様「今まで隠していてごめんなさいね?実はユリウス、貴方は人間と魔王の子供だったの。…リウス、それにしても一体どうしたの?」
魔王「ユリウスを、我の跡取りにしたいと思うのだ。どうだろうか。無理にとは言わないが。」
フレンツ「……どういう事ですか?」
お母様「(フレンツを無視して)な、なんですって!?そ、そんな…!ユリウスは我が一族の跡取りとして育てたのです!それを魔界の王とするなんて…!」
ユリウス「(戸惑いながらも)お、お母様……?」
リウス「ユリウス、お前はどうだ?今の魔界は保守的で穏健な世界となっており、人間と手と手を取り合う世界を築こうとしている。その手伝いをしてくれないか?」
フレンツ「(怒りながら)ふざけるな!!貴様が勝手に決めていい事では無い!!ユリウスは渡さないぞ!!」
お母様「(フレンツを無視して)ユリウス、貴方の気持ちはどうかしら?」
フレンツ「……ユリウス?」
フレンツ「……魔王、貴方は勝手過ぎる。貴方は私の大切な兄を奪うと言うのか。」
リウス「お前はユリウスの種違いの弟か?別に無理にとは言わない。だが、もしユリウスが魔王になれば当主の後継者はお前になるぞ。」
お母様「(フレンツの存在を無視して)我が一族の跡取りはユリウスしかおりません!…ユリウス、貴方が居なくなったらお母様は一人よ…(泣いてユリウスに抱き着く)」
ユリウス「お母様……僕は……」
お母様「ユリウス!行かないで!ユリウスもお母様の事愛してるわよね!?」
フレンツ「……(呆れて)……見苦しいですよ、お母様。ユリウスもユリウスだ。お前もハッキリと言うべきだろ。」
ユリウス「………。」
フレンツ「だが、そうだな。ユリウス、お前が行かないなら俺が行く。俺が魔王になる。」
リウス「…な…!」
お母様「は?」
ユリウス「えっ?」

フレンツ「俺はこの家で、この魔女に居ない物として扱われ生きて来た。こんなのはもうごめんだ!俺は魔王になって、この世界にその名を轟かせてやる!」
リウス「ほお…?お前にその覚悟があるのか?ならば、この魔法を受け止めてみよッ!!(フレンツに魔法の波動を当てる。)」
ユリウス「フレンツッ!!危ない!!」
ユリウス「……うっ……!」
フレンツ「……ぐっ……!」
ユリウス「……フレンツ!?大丈夫ですか!」
フレンツ「……あぁ。(服はボロボロになりながらも体は無傷)」
リウス「なッッッ!!!!?私の魔法を浴びても死なないと言うのか!?」
ユリウス「(動揺しながら)フレンツ、貴方は何者なんですか……!?」
フレンツ「俺はずっと努力して来た。お母様に溺愛され、言われた通りの勉強と稽古しかしなかったお前とは違い独学ながら厳しい訓練や勉強を続けて来た!!」
ユリウス「……!」
リウス「ほお。フレンツ。面白いな。だが、ダメだ。俺には俺の血を引くユリウスが必要だ。…それが無理なら俺は帰るよ。」
ユリウス「……待って下さい!お父様!……お母様、僕……僕、お母様の子供です!お母様の事が大好きです!」
リウス「やはりお前は母の元に残るのか?」
ユリウス「(泣きながら)いいえ!お父様、僕、お父様と一緒に行きます!だからお母様を怒らないで下さい!」
リウス「いや別にお前の母に対しては怒ってないぞ…?(こいつもしかして馬鹿なのか…?)……うーん、なあ、フレンツ。じゃあこうしよう。お前、勇者になれ。どうせそこの女に必要とされてない様だし、勇者になって俺を倒して見せろ。そして俺を超えて魔界とこの世界を総べてみよ。」
フレンツ「……良いだろう。魔王、お前を必ず倒し、この世界を統べる王となってみせる!!(そう言って王に剣を向ける。)」
リウス「…うん、これで俺の願いは叶えられそうだしもうこれでいいよ。」
こうしてフレンツは憎き母の元を離れて勇者となり、新たなる王となったのだった。そして彼は後に魔界と人間界の王となる。彼の名はフレンツ・フォン・ベルフェゴール・ユグドラシル。そして一方のユリウスは家督を継いだが母親の傀儡として生きて行く事になった。その後、フレンツは先先代魔王に溺愛されていた息子である事が判明したが、それはまた別の話。そして二人は幸せに暮らしました。めでたしめでたし。(完)

お母様をクソババアと言わなかったフレンツの世界線。

お母様「(フレンツを無視して)ユリウス、それじゃあ後はゆっくりしてね?(その場を去る)」
フレンツ「……」
ユリウス「お母様、いつも忙しそうだよね。身体を気遣って欲しいけど。」
フレンツ「……」
ユリウス「ねぇ、フレンツ。聞いてる?」
フレンツ「……」
フレンツ「お兄様、俺は…お母様に愛されてないんだろうか。」
フレンツ「俺は……お母様の子じゃないのかも……」
ユリウス「フレンツ、そんな事ないよ!僕もお母様もフレンツも間違いなく家族だよ!」
フレンツ「じゃあなんでお母様は俺をいつも無視するんだ!!」
ユリウス「それは……きっとお父様が居なくて寂しいんだよ。それにほら!お父様は僕らを天国で見守ってくれてるよ!だから元気を出して!」
フレンツ「(答えになってないよ…!)」
怒りを秘めながらフレンツは今日もお母様に無視され続け、ユリウスは溺愛される日々が続いた。
お母様「ユリウス♪今日は貴方に素敵な物をプレゼントするわ!特注のスーツよ!」
ユリウス「えっ!?こんな高そうな服を!?いいんですか!?」
お母様「勿論よ!貴方も我が一族の後継者となるためにこれくらいの服は着ていなくてはね!」
フレンツ「……」
お母様「(フレンツの存在を無視して)さあ、着てお母様に見せて頂戴!ユリウス!」
ユリウス「はい!(早速服を着せる)」
お母様「まあ!素敵ね!ユリウス!まるでお父様みたいよ。」
ユリウス「本当ですか!?嬉しいです!」
お母様「これからも勉学に励みなさいね。ユリウス。(ユリウスにだけ笑みを向ける)」
フレンツ「……」
お母様「さあ、これからお母様と美味しいケーキを食べましょう!」
ユリウス「はい!お母様!」
お母様「(フレンツを無視してユリウスを居間に連れて行きケーキを食べさせる)美味しい?ユリウス。」
ユリウス「はい、とても美味しいです!ありがとうございます、お母様」
お母様「ふふ、良かったわ。貴方を愛してる。ユリウス。誰よりも愛してるわ。」
ユリウス「僕もお母様の事が好きです!」
お母様「本当!?嬉しい!(ユリウスを抱き締める)」
フレンツ「……」
フレンツ「お母様、少し宜しいでしょうか」
お母様「(フレンツを無視して)そう言えば、ユリウス、勉強の方は順調かしら?」
ユリウス「はい、問題ありません」
お母様「流石はユリウスね!私の息子!大好きよ!」
ユリウス「僕もお母様が好きですよ」
お母様「さて、それを食べ終わったら勉強よ?私はそろそろ仕事に戻るわ。」
フレンツ「……あの、お母様」
お母様「(フレンツを無視して)それじゃあね!ユリウス。(ユリウスにキスをして去る)」
ユリウス「行ってらっしゃいませ!お母様!」
フレンツ「……」
ユリウス「……フレンツ?」
ユリウス「どうしたの?フレンツ?」
フレンツ「………………」
ユリウス「ねぇ、何か言ってよ!黙ってたら分からないよ!」
フレンツ「……どうして、お母様は俺を見てくれないの?」
ユリウス「それは……きっと恥ずかしいからだよ。それにお母様は僕には優しいし、フレンツの事もちゃんと見てるよ!」
ユリウス「大丈夫だよ、フレンツ。お母様は照れてるだけだよ」
ユリウス「ねぇ、フレンツ。聞いてるの?(ユリウスがフレンツに近付く)」
フレンツ「……っざけんなよ……。(ぶるぶると震える)ふざけんなよ!!(ユリウスを殴る)」
フレンツ「なんでお前だけがお母様に愛されてるんだよ!!!お前なんかが、俺より愛されてるなんて許せない!!」
お母様「「……何をしているの?(フレンツがユリウスを殴ったのを見て鬼の様な形相でフレンツを睨む)」
ユリウス「お母様!?これは違うんです!!」
お母様「……ッッ!!(その場にあった分厚い本で何度もフレンツを殴る。何度も何度も血が出るまで殴る)」
フレンツ「ぎゃああぁッッ!!!!痛い!止めてください!お母様!!」
お母様「(最後にフレンツを突き飛ばし)大丈夫!?ユリウスっ!?(ユリウスを抱き締める)早くお医者様に見せましょう!ほら、こっちへ…!(医務室へ連れて行く)」
フレンツ「(呆然としながら)俺は……お母様の子じゃないのかも……(泣きながらその場を去る)」
フレンツがユリウスを殴って以来ますますフレンツはお母様から居ない物として扱われ、ユリウスに近付かない様に使用人に行動を制限される事となった。
しかし、それでもユリウスは変わらずお母様と仲良く過ごしていた。そして月日が流れ……ある日、お母様は病気で亡くなられた。

死因は病死だった。その日からユリウスは変わってしまった。毎日の様に泣いていた。
フレンツもユリウスも母親を失った悲しみに暮れていた。だが、悲劇はこれだけでは終わらなかった。
数日後、ユリウスが失踪してしまったのだ。ユリウスの世話係によるとユリウスが急に居なくなったらしい。
屋敷中を必死に探したが何処にも居ない。そして、捜索は打ち切られた。
フレンツ「つまり…遺産は……。」
執事「はい。家督も貴方が継ぎますし遺産も全額受け取る事となります。」
フレンツ「そうですか……」
執事「あまり嬉しそうではありませんね。貴方はあれだけ母上様から不遇な扱いを受け、やっと解放され一族の全てを手に入れたと言うのに。」
フレンツ「だが…、母の愛だけは手に入らなかった。」
執事「フレンツ様…。」
それからフレンツは一族の当主となり、それから仕事にも慣れ静かな日々が続いたある日。
何とユリウスが道端でボロボロになっている所を助けられ、家に戻って来た!
だがその姿は変わり果てた物であり、乞食の様な恰好で暴力を振るわれたり犯された痕跡すらあった…。
ユリウス「あはは!僕はお母様の子供だからね!お母様は僕を愛してくれているからね!あはは!」
ユリウス「お母様は僕を愛してる!僕もお母様を愛してる!あはは!」
ユリウス「お母様と僕を引き離そうとする奴らは全員殺す!」
ユリウス「あはは!お母様!愛してるよ!誰よりも!(ユリウスは笑い続ける)」
そしてユリウスは屋敷の使用人に暴力を振るい殺そうとする。
それを見たフレンツはユリウスを止めようとするが返り討ちにあい、ユリウスによって殺されてしまう。
ユリウスはその後、自分の部屋に戻ると自らの首を掻き切って自殺してしまった。
そして、ユリウスの部屋から遺書が見つかった。そこにはこう書かれていた。
"お母様、ごめんなさい。僕もそっちに行きます。待っていてください。すぐに行きます"
こうしてユリウスとフレンツ、二人の兄弟の物語は幕を閉じた。めでたしめでたし。
401/7 12/08(Fri) 19:35:19W
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【悪魔に振り回された青年】
アリア「お父様お帰りなさい!」
お父様「おお〜ッ!アリアただいま!(アリアを抱き締める)」
オリオ「父上、おかえりなさい。…………アリア、はしたないよ。」
お父様「オリオなんだその口の聞き方はッッッ!!!!(バゴォーンとオリオを殴る)しかもアリアに向かってなんと冷酷な!死んで詫びろ!!(オリオを殴り続ける)」
アリア「やめてお父様!ごめんなさいオリオ兄様!謝るからもう許してあげて……っ!!(涙目で二人の間に入る)」
お父様「おお〜ッ!アリアはいい子だなぁ!(アリアの頭を撫でる)アリアは今欲しいものはあるかい?」
アリア「えっとね、お花が咲いてるところに行きたいの。それと……(もじもじしながら恥ずかしそうに)お友達がほしい……」
お父様「そうかそうか!じゃあまた友達を連れてこよう!外へ出すわけにはいかないが庭へピクニックに行こう!約束だ!」
オリオ「父上、そんなにお金ありませんよ。アリアを甘やかしすぎでは…。(殴られて怯えながらもため息をつく)」
お父様「黙れッッッ!!!このクソ息子が!!(オリオをボコボコに殴る)お前如きが金の心配をするな!!寧ろお前の教育で金がかかってるのだこっちは!!!(オリオを木刀で殴る)」
アリア「やめてぇえーー!!!(泣きながら二人の間に割って入る)わ、私がわがまま言ったせいだから……っ!お願いします……これ以上酷いことしないでください……っ!!」
お父様「アリア…お前は優しい子だね。お前に免じてこの出来損ないを許すよ。(アリアを抱き締める)さあ、一緒に夕飯を食べようアリア。今日は何が食べたい?」
アリア「オムライスが食べたいな……でも私が作った方が美味しいかな……?ふふっ。(少し照れて笑う)」
お父様「はっはっは!そうだな!アリアの料理は絶品だもんなぁ!」
オリオ「アリアの手料理なんて僕には作ってくれたことないじゃないか……(小声でぶつくさ呟く)父上だけずるいですよ……(拗ねるオリオ)」
お父様「貴様は残飯でも食ってろ!!!!(オリオの頭を木刀で殴る)さて、アリア、行こうか。(食堂へアリアを連れていく)」
オリオ「……父上、僕は部屋に戻ります。失礼しました。(流血する頭を押さえながら自室へ戻る)」
お父様「(オリオを無視して)アリア、オムライスを食べよう!(アリアと食堂へ向かう)」
オリオ「(部屋の扉の前で佇み涙目で悔しそうに拳を握る)絶対いつか見返してやる……!(部屋に戻る)」
それから数日後。
お父様「オリオ!!なんだこの学業の成績は!!ふざけとるのか!!93点とはどう言う事だ!!!?(オリオを木刀で殴り首を絞める)」
アリア「やめて!!お兄様に乱暴しないで!!(涙目で二人の間に入る)お兄様大丈夫?痛かったよね……ごめんなさい……私のせいだよ……」
お父様「アリアは優しいね?でも大丈夫だから部屋へ戻っていなさい。(アリアに微笑みかけてからオリオを睨み)お前に厳しくするのはお前が当主候補だからだ!!(オリオを殴る)」
アリア「違うもん!!お兄様の方がずっと優秀だもん!!お兄様を虐めないで!!(泣きながら叫ぶ)お願いします……もう許してあげてください……」
お父様「アリア、部屋に戻りなさい。(優しく微笑み)オリオ!!!貴様も何か言わんか!!アリアの方がよっぽど当主に向いておるわ!!!出来損ないは死ねぇ!!(倒れたオリオを傷つける)」
アリア「お願いします……もうやめてください……!(お父様の腕にしがみついて止める)お兄様は悪くないんです……!全部私がいけないんです……!お願いですから……」
お父様「アリア、なんと優しい娘だろう…。いつも兄を庇って…(アリアの頭を撫でる)お前は天使だ。」
アリア「ううん、私は悪魔よ。(笑顔で答える)……ねえ、お父様は私を愛してるのでしょう?なら私のために死んでくださるわよね?」
お父様「……え?」
オリオ「アリア……?何を言ってるんだ……?(お父様に殴られて血まみれになりながらも動揺して立ち上がる)まさか、お前……!(アリアを見る)アリア、やめるんだ……!こんなことをしても誰も幸せにならない……!」
お父様「あ、アリア…何を言ってるんだ…?」
アリア「うるさい!お父様もお母様のように死んだらいいのよ!(お父様の首にナイフを突き刺す)お父様、愛しているわ」
お父様「ぐあ」
アリア「お父様……大好きだったわ(お父様の腹に何度もナイフを刺し続ける)お父様……お父様……!(お父様を抱きしめる)」

お父様「(血まみれになり動かない)」
アリア「ふふっ……これで邪魔者はいなくなったわ。お兄様、二人で暮らしましょうね?(オリオに近づく)」
オリオ「や、やめろ……!くるな……!!(恐怖で震えている)父上……!(お父様の死体にすがりつくが何も反応はない)あ、ああ……」
アリア「お兄様?そんなに怖がらないで?大丈夫よ。これからは私がずーっとそばにいるから……♡(オリオの頬を両手で包み込むように触る)」
オリオ「やだ……っ!来ないでくれ……っ!(泣きながら後退りする)嫌だ……ッ!誰か……!助けてくれ……っ!!」
オリオ「(目が覚めて飛び起きる)はぁ……はぁ……ゆ、夢……?(汗だくになって息切れしながら周りを見渡す)……ここはどこだ……?」
そこは住んでいる屋敷の庭の木陰だった。
お父様「ゴルァァァァ!!!!何をサボって昼寝をしとるんだ!!この出来損ないが!!!(オリオを木刀で殴る)」
オリオ「ぎゃぁぁっっ!!!!痛い……!ごめんなさい……!(頭を押さえて怯える)……は、はは……っ(乾いた笑い声をあげる)なんだ、またあの時の続きじゃないか……!」
お父様「何を訳のわからん事を言っとる!!?今日はこのまま剣術の訓練だ!!!(そう言いながら一方的にオリオを木刀で痛めつけてボコボコに殴り倒れたら蹴り付ける)」
オリオ「(意識を失う)……はは……僕は一体何回悲劇を経験すれば楽になれるのかな……?(虚ろな目で呟きながら立ち上がるとフラつきながら歩き出す」
お父様「おいッ!!貴様何処へ行く!!?(オリオを拘束しロープで首を絞める)今から折檻だ!!反省しろォ!!!(ボコドカバキグシチャッッッ!!!!とオリオを殴り続ける)」
アリア「やめてください……!!お願いします……!!(泣きながらお父様を止める)お兄様が死んでしまう……!」
お父様「アリア!危ないから下がっていなさい!!後で一緒にケーキを食べよう!…おらぁオリオ!!!悔しければ私を殺してでも勝って見せろォ!!!(何度もオリオを木刀で殴り続ける)」
アリア「やめてぇええーーー!!!(泣き叫びながらお父様に抱きついて止める)お願いします……もう許してあげてください……!これ以上お兄様を傷つけないでください……」
お父様「アリアは本当に優しい子だね。しかしオリオは男であり一族の跡取りなんだよ。それに戦場ではこれより酷い事を経験せねばならないんだ。私はお前の兄、オリオを愛しているから殴るんだよ。」
オリオ「(気絶していたが目を覚まして血まみれで起き上がる)……。」
お父様「オリオ!起きたか!訓練の続きだ!!オラァァァ!!!!(木刀で再びオリオを殴る)」
オリオ「ぐぎゃぁぁあッッッ!!(再び倒れる)……ははははは……(笑いながら立ち上がる)そうだ……これが僕の日常だ……!(フラフラしながらもお父様に立ち向かう)」
お父様「その通り!悔しければ私を倒せ!!(ボカッ!!バキッ!!とオリオを殴り続ける)」
オリオ「(意識を失いかける)……はは……(ニヤリと笑うと立ち上がりお父様を睨む)父上、愛していますよ。(笑顔でナイフを握り締める)」
お父様「な、そのナイフは……ッッッ!!!(ナイフを奪い取ろうとする)貴様ッッッ!!!この父を殺そうとするか!!!?(ナイフを奪ったら何度も殴る)」
オリオ「(倒れて動かずに血まみれで横たわっている)……父上、愛してますよ。(微笑みながら絶命している)」
お父様「……え?おい…オリオ……え?オリオ?死んだのか?(真っ青になってオリオに歩み寄る)」
オリオ「(アリアに駆け寄り抱きしめる)ごめんよ……!僕のせいでアリアまでこんな目に遭わせて……!(アリアを抱き寄せたまま涙を流す)僕はどうなってもいい……!」
お父様「生きとるじゃないか!!!(オリオを木刀で殴る)死んだふりなどしおって!!本当に死ね!!!(オリオを殴り続ける)」
オリオ「……父上……愛しています。(血まみれになりながらもお父様を睨んで立ち上がる)貴方を……心の底から……!」

お父様「な、なんだ…。」
オリオ「(お父様の首を掴む)殺さないで欲しいですか?(狂気に満ちた笑みを浮かべている)ならアリアと二人きりにさせてくれませんかね?」
お父様「ひっ…わ、わかった…!今日のところはこれで終わる…!(逃げるようにその場を去る)」
アリア「お兄様……!大丈夫……?(心配そうにオリオに近付く)傷だらけじゃない……!すぐに手当をするから……!(包帯や薬を取り出す)」
オリオ「アリア、ありがとう……(優しく微笑む)でも大丈夫だよ。これくらいの怪我、慣れてるから。(アリアの頭を撫でる)アリア、聞いてくれ」
アリア「……なに?お兄様……(不安そうな表情になる)もしかしてどこかへ行っちゃうの……?(寂しそうにしている)そんなの嫌だ……!」
オリオ「……ごめん。だけど必ず戻ってくる。約束する。だから待っていてくれないか?(真剣な眼差しで見つめて説得しようとする)」
アリア「……うん。わかった。私、待っているわ。ずっと……!(涙を流して抱きつく)絶対帰って来て……!(強く願うように言う)私の大切なお兄様……」
それからオリオは屋敷を出て、とある国の兵士となった。戦争が始まるとオリオは剣の腕を買われて戦場へと駆り出された。戦場は地獄だった。仲間が次々に死んでいく。
……だが、自分が屋敷で父親に受けた扱いよりはずっとマシだと思った。何故ならどんなに残酷な仕打ちを受けても生き残れば評価されるのだ。それに気付いてからはオリオは死に物狂いで戦った。
戦って、戦って、戦い続けた。気が付けばオリオは英雄になっていた。戦場をいくつも渡り歩いたオリオはいつしか【死神】と呼ばれるようになった。
そして、その五年後、オリオは再びあの家へ戻って来た。
お父様「オリオ〜…!お、お帰り!待っていたよ!いやぁ、さすが私の息子だ…!(おそるおそる肩を叩く)」
オリオ「……ただいま戻りました。父上。(無感情の瞳で見下ろす)父上、僕はもう大人です。今度こそちゃんとした剣術を教えてください」
お父様「い、いや…もう私の剣術なんてお前には不要だろう…!いやぁ、アリアにも見習わせたいもんだ!」
アリア「お兄様!おかえりなさい!(嬉しそうに抱きつく)お兄様……!私、お兄様に会える日を楽しみにしてたわ!」
お父様「ごるぁぁぁ!!!!アリアッッッ!!!オリオに気安く触るなぁ!!(アリアに平手打ちする)オリオはお前如きが気安く触れていい相手ではない!!」
アリア「痛いっ!ご、ごめんなさい……っ!(泣きながら謝る)お兄様……!お願い!許して……!(震えながら泣き崩れる)お願いします……!」
お父様「ふん!出来損ないめ!(五年間ストレスの捌け口がおらず今度は溺愛していたはずのアリアを虐待していた。)」」
オリオ「……父上、稽古をつけてくれるんですね?(冷めた目でお父様を見下す)それと、アリアに手を出したら許さない。(お父様を睨む)」
お父様「い、いや…そんな事は言っておらんだろ!!…わ、わかった…。アリアには手を出さん…。ほ、ほらっ!そんなことより美味いメシを食おう!!…オラッ!!アリアも早く来い!!」
オリオ「父上、ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね。(笑顔で頭を下げるとアリアの手を引いて立ち去る。)父上、愛していますよ。心の底から」
お父様「え、ちょ…食事は!?(何が何だか解らずアリアと共に立ち去るオリオを見送り茫然とする)」
アリア「お兄様!待って!(必死にオリオの後を追う)お兄様!……やっと……!また一緒に暮らせるのね……!嬉しいわ……!」
アリア「お兄様がいなくなってお父様は変わったわ…。今度は私に暴力を振るうようになったの…。」
アリア「私……耐えられなくて何度も死のうとしたけど……お兄様との約束があったから、それだけを支えに生きてたの……。(泣きながら話す)お兄様、本当に帰って来て良かった……」
オリオ「アリア……!本当にすまなかった……!僕のせいで辛い思いをさせて……。だけど僕は必ず帰ってくるって約束しただろ?(優しく微笑んでアリアを抱きしめる)」
アリア「うん……!約束を守ってくれて本当にありがとう……!(強く抱きしめ返す)お兄様、大好き……!(涙を流す)ずっと会いたかった……!ずっとこうしたかった……!」

オリオ「ああ……僕もだよ……。(強く抱きしめ合う二人。)だけど、もう二度と君を離さない。君は僕のものだ。(真剣な眼差しで見つめるとキスをする)」
アリア「えっ!?ちょ、待ってお兄様!!それは違うわ!!私達兄妹よ!?(急いでオリオから離れようとする)」
オリオ「……僕はアリアを愛している。(再び強く抱き寄せてキスをする)だから……抵抗しないでくれ。(耳元で囁くとアリアを抱き上げてベッドへ運ぶ。)」
アリア「嫌ああぁぁぁぁッッッッッ!!!!助けて!!!誰か助けてぇぇぇッッッ!!!!(暴れてオリオから逃げようとする)」
アリア「いやあぁぁぁーッッ!!!(叫んでオリオを突き飛ばして逃げる)……はぁ……はぁ……!(部屋の隅へ行って怯えている)……はぁ……はぁ……!お兄様……どうしてこんなことをするの……!?」
オリオ「……アリア、怖がらないで。(近づいて抱きしめて安心させようとする)大丈夫、何も怖いことはない。(優しく髪を撫でる。)君の全てを受け入れたいんだ」
アリア「いやっ!来ないでえぇえぇ!!!!お兄様!!私達は兄妹なのよおぉぉぉ!!!お父様助けてえぇぇぇ!!!」
オリオ「……アリア、落ち着いて。(暴れるアリアを強く押さえつける)もう邪魔者は誰もいない。(狂気に満ちた笑みを浮かべる)これでやっと僕だけのアリアになったんだ……!」
お父様「(アリアの叫びに駆け出す)お、オリオッ!?何をやってるんだ!?!?!?!?」
アリア「……っ!お父様……っ!(お父様に助けを求める)……お父様……私を助けて……っ!(泣きながらすがりつく)私……」
お父様「とにかくアリアから、アリアから離れなさい!!(オリオを引き剥がそうとする)」
オリオ「(舌打ちをしてお父様の腕を掴むと床に叩きつけて首を絞め始める)チッ……。うるせェんだよ、クソ親父が。黙れ」
お父様「ぎゃあああぁぁっっ!!!(転倒し首を掴まれ苦悶に顔を歪める)わ、私が悪かった……。妻も居なくなり、お前を当主として厳しく躾けるはずが気付けばストレスの捌け口にしていた…。本当に、本当にすまなかった…許してくれ……。」
アリア「お父様……っ!(お父様が殺されそうになり慌てて叫ぶ)お兄様!お願い!!お父様を許してあげて!!」
お父様「オリオ…、オリオ、本当にすまなかった…。全て私のせいだ…。アリアも…悪かった…。私はお前を人形の様に扱ってしまった…。私は許されないと思う…。だが、だがオリオ…せめてアリアを傷付ける様な事はしないでくれ…。私と同じにならないでくれ…。(必死にオリオに懇願する)」
アリア「お父様……!(泣きながら二人を見守る)お願い、お兄様……!どうか許して……!(祈るように手を組んで二人の様子を見守っている。)」
オリオ「……アリア、ごめんな。(アリアを優しく抱きしめる)父上、貴方には失望しました。(冷たい目でお父様を見下ろす)アリア、愛してる」
お父様「…え?は?どう言う事だ?オリオ…。…って、やめなさい!!アリアから離れるんだ!!(アリアからオリオを引き剥がす)」
オリオ「(無表情でお父様を見下ろしながら剣を抜くと躊躇なくお父様の心臓を貫く)父上、さようなら。(お父様の死体を見て嘲笑う)」
お父様「……え?…あ……(心臓を貫かれて死亡する)……あぁ……オリ、オ……。」
アリア「いやああぁぁーッッ!!(悲鳴を上げる)お父様あぁぁ!!お兄様……なんて事を……っ!!(泣き崩れながら絶叫する)」
オリオ「アリア……。(泣き喚くアリアの頬にキスをする)やっと、やっと君を手にいれた……。ずっと、この時を待っていた……。(狂った笑みを浮かべてアリアを抱きしめる)」
アリア「……いやっ!!いやあぁぁあぁぁぁああああ!!!!!!!!!!」
オリオ「大丈夫、もう何も心配いらないよ。これからはずっと一緒だ……。(狂気に満ちた瞳でアリアの服を破り捨てる)ずっと、ずっと、永遠に……(自分も服を脱ぎベッドへ押し倒す)」
オリオ「ああ……君をこうして抱く日をどれだけ夢見たか……。(嬉しそうな顔でじゅるるるぅぶうぅ♡♡♡とディープキスをする)アリア、君を愛してるッッ…!!!」

アリア「んぶぅぅぅぅッッッッ♡♡♡♡♡♡むちゅっ♡♡♡んふぅうっ♡♡♡(激しくキスされて息が出来なくなる)……ぷはあっ……!!お兄様……っ!おやめくださいッ!いやッ!!嫌ァっ!!!(オリオの頬を殴る)」
アリア「お兄様っ!正気に戻って!!(涙を流す)いやああぁぁっ!!(大声で泣く)誰かっ!誰か助けてえぇぇっ!!」
オリオ「痛いなあ。(殴られて少し血が出た所をペロリと舐める)でもその反抗的な態度がまた可愛いね。ゾクゾクするよ……!!!(そして勃起したチンポを挿入し)さあ!アリアいくよおおおおお!!!!!!!!!!!!!……(眠りから覚める)……ハッ…!!?え!?夢…!?」
気が付けば5年前の父親に虐げられていた頃に戻っていたらしい。ベッドから起き上がり時間を確認する。
オリオ「……こ、今度は俺が悪魔に憑依されていたのか…!?な、なんだこれは……!?この家は呪われているのか?まるで、俺、アリア、お父様で悪魔がかわるがわる憑依している様だ……。」
お父様「オラアァァァッッッ!!!オリオッ!!何を寝ている!!!(木刀でオリオを殴りつける)」
オリオ「……ぐわっ!?(吹っ飛ばされて倒れる)いっつ……っ!お父様、すみません……。昨夜あまり眠れなくて……。ちょっと休ませてください……」
お父様「休んでいる暇等あるか!!今から訓練だッッ!!!!(外へと連れ出す)オラァッ!!!(何度も木刀で一方的に殴り付ける)」
アリア「お兄様っ!!(慌てて駆け寄ると庇おうとする)お父様!お兄様は疲れています!許してくださいっ!!(泣いて懇願する)」
お父様「アリア…、お前は優しいね。良いんだよ。気にしなくていい!オリオはこれくらいしないといかんのだ。軟弱者では困る!!(さらにオリオを木刀で殴り、蹴り付ける)」
オリオ「アリア、ありがとう……。(アリアの肩を抱いて微笑む)大丈夫だよ。僕は強いから平気だ。(しかし父親の虐待がエスカレートし気絶する)」
お父様「気絶するな!!起きろ!!!(冷水をオリオにぶっかける)」
アリア「お父様……、もう許してあげて……!(お父様にすがりついて懇願する)お兄様は毎日、剣術や魔法の稽古で大変なんです!」
お父様「アリア…、お前は天使の様に優しいな。…では、今日はアリアに免じて許してやろう。…ふん!命拾いしたな!!(最後に木刀でオリオを殴りつけて)さあ、アリア、一緒に散歩でもしないか?」
アリア「……はい。(笑顔で答える)行きましょう、お父様。(二人で仲良く手を繋いで歩いて行く。)お兄様、早く良くなってね……。おやすみなさい……」
オリオ「(目を覚ます)……はあ……はあ……!ゆ、夢か……。(汗びっしょりになっている)俺は一体どうしてしまったんだ……。何故こんな夢ばかり見るんだ……」
それからオリオは頻繁に奇妙な夢ばかり見る様になる。
ある時には自分が殺人鬼となりお父様もアリアも殺す夢、ある時はお父様が自分を殺す夢、ある時はアリアがお父様を殺しオリオがアリアを犯し殺そうとする夢、またある時には、
お父様がオリオを拷問し殺害する夢……など悪夢ばかりだった。


そしてある時に気付いたのは、自分には時間を巻き戻す能力があると言う事。だが、どんな選択をしても自分かアリアかお父様が狂い誰かを殺す結末に終わると言う事だった。
その繰り返しに疲弊し精神を病んでいった。
お父様「オラアァァ!!!最近たるんどるッッ!!!(オリオを鞭で殴りつける)」
アリア「お願いですっ!お兄様を許してっ!もう止めて下さいっ!!(泣きながら必死に訴える)いやああぁぁーッッ!!」
お父様「アリアはどいていなさい!!もう我慢の限界だ!!貴様をみっちり訓練してやる!!!(オリオを何度も鞭で殴り、蹴り付ける。)」
オリオ「……うっ!ぐっ……!ごほっ……!(血を吐いて倒れ伏す)……あ、ああ……っ!うわああぁっ!もう嫌だ…!!!嫌だあぁぁぁあああ!!!!(狂気に侵され屋敷を出る)」
お父様「おい!!待て!!誰かそいつを捕らえろ!!!!」
アリア「お兄様……っ!どこへ行くの!?(慌てて追いかける)お父様!私が後を追いますからお兄様を許してあげて!!」
お父様「まっ!待てっ!!アリア!!屋敷の外へ出てはいかんんんんんん!!!!!」
オリオは走り続け、やがて森の中へと消えて行った。
アリアはオリオを追いかける為に森の奥へ足を踏み入れるが、その時後ろから声が聞こえる。振り向くとそこには、黒いフードを被った男が立っていた。
黒いフードの男「やっと見つけたよ。アリアちゃん。ずっと君を探してたんだ。(ニタリと笑う)君は僕の花嫁に相応しい。さあ、僕と一緒に行こう」
アリア「誰ですか!?貴方!?(怯えて後退りする)」
黒いフードの男「僕は、この屋敷に呪いを掛けたんだ。病弱なキミがこの屋敷から出る所を待っていたんだ。そのために君達三人に呪いを掛け、オリオにやり直しさせ続けたが…やっと成功した。」
アリア「え!?何を言っているんですか!?(恐怖で震えている)……ま、まさか……貴方は……悪魔!?(涙目で叫ぶ)……きゃあっ!?」
黒いフードの男「怯えないで。アリアちゃん。…俺は君さえ手に入ればもうオリオにもお父様にも酷い事はしないさ。まあ、もうオリオは正気じゃないかも知れないが…。」
オリオ「………そう言う事か。(男を睨みつける。)」
黒いフードの男「えっ?……マジかよ。お前…。」
オリオ「……アリアから離れろ。悪魔め。(剣を構える)……俺には分かる。お前の正体は分かっているぞ。悪魔ベルゼブブ。」
黒いフードの男「なーんだ。知ってたのか。そりゃそうか。それなりに調べ物もしてたみたいだしな。(その姿が異形に変わっていく。)」
ベルゼブブ「僕ヲ殺セルト思ッテイルノカ…!?オマエガ今マデ殺サレ続ケタ相手モ皆、死ンデナイゾ!!(巨大化し鋭い爪をオリオに向ける。)……ククッ……!」
アリア「いやああああああ!!!お兄様!!逃げてえぇー!!(絶叫する)」

オリオ「アリア、お前は絶対に守る!!(剣を構えて突っ込む。)……はあぁぁっ!(剣で斬りかかる)……ぐわっ!?(吹っ飛ばされて倒れる)」
ベルゼブブ「ハハッ!コノ程度ナノカ!?弱イナア!!(倒れたオリオを何度も踏み付ける。)……ソレジャア、コレデモ喰ラエエッッ!!」
オリオ「……あ……あ……っ!……うぅ……っ!(血塗れで虫の息で苦しんでいる)……ごほっ!(口から大量の血を吐き出す)」
オリオ「……ぐっ……!うっ……!(立ち上がる。身体中血まみれで満身創痍。)……うおおぉっ!(自身の血を塗った刃で渾身の一撃を放つ)」
ベルゼブブ「(その瞬間全身に痛みが走る)……エ?…グアアアァァァァッッッ!!!!!!!(苦しみ始め、その体が崩れていく)」
オリオ「……ふふ…、教会から悪魔に効く聖毒を貰い受け、それを飲み続けていたんだよ…ずっと……俺の血は悪魔にとっては猛毒なんだ……!!(ばたりと倒れ)」
アリア「……お、お兄様!!(駆け寄って抱き起こす)大丈夫!?しっかりして!!お兄様っ!!……そんな……嘘でしょう……!?……嫌よ!嫌!」
ベルゼブブ「ク…クソガアアァァァア………!!!!(消滅していく)」
オリオ「……アリア、無事で良かった……。(微笑むと静かに目を閉じて意識を失う。)……あれ、ここは何処だろう……。ああ、また夢なのか……」
お父様「オリオ!大丈夫か!(ベッドで眠るオリオにアリアと共にずっと付きっ切りだった所声を掛ける。)お前が森の中で倒れているからびっくりしたよ。大丈夫かい?」
オリオ「……はい。(ゆっくりと起き上がる)……あ……!(手を握り締める)……アリア!……よかった!今度は生きている!……今回は救えたんだ……!」
お父様「な、何の話をしてるんだ…?もう今日は休みなさい。メイドに粥でも作らせよう。食事は摂るんだぞ?」
オリオ「……ありがとうございます。(頭を下げる)お父様……アリアの事、よろしくお願いします。……お父様……?(違和感を覚えて首を傾げる)……どうされたのですか?」
お父様「ん?一体何を言っとるんだ。どうされたのかはこっちの台詞だ。…医者に診てもらった方が良いかも知れんな。すぐに医者を呼ぶから今日は大人しくしとるんだぞ?」
オリオ「(お父様が…優しい…?)あ、あの…お父様。……その、お父様は私を愛していますか?」
お父様「勿論だ。愛しているよ。当たり前じゃないか。お前とアリアの為なら何でも出来るさ。(笑顔で答える)さあ、私は医者を呼ぶから、あとは頼むぞ。アリア。」
オリオ「……。(じん、と胸に温かいものが込み上げる。そこには自分を虐げていた父親はいなかった。思わず涙がこぼれる)……ありがとうございます。お父様。」
アリア「……お兄様。急に泣いてど、どうなさったんですか!?」
アリア「…… 本当に大丈夫ですか?ゆっくり休んでくださいね?」
オリオ「……ああ。……いつも心配してくれてありがとう。アリアのお陰で俺は生きていられるよ。(アリアの手を握る。)アリアはずっと側にいてくれるか?俺はもう君を失いたくない」
アリア「お兄様……!もちろんです!お兄様が望む限り、いつまでもお側を離れません。(嬉しさで泣きながら笑う。)大好きですよ。お兄様」
そして幸福な結末を勝ち取ったオリオは、父とアリアと共に幸せな日々を過ごしいつまでも幸せに暮らしました。めでたしめでたし。
401/8 12/08(Fri) 22:28:00W
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アレイク「(結婚式を迎えようとしたリリアを攫い、自分の巣へと連れて来た。アレイクは美しい人型の青年の姿から黒い巨大な竜の姿になり)愛している。結婚してくれ。」
リリア「うーん、駄目♡…でも、私あの人と結婚したくなかったし、姫って言う立場にも飽き飽きしていたから私の願いを叶えてくれるなら考えてあげてもいいわ?」
アレイク「リリアの願いとは何だ?(人型に戻りながら)私はリリアの為なら何でもしよう。だから言ってごらん(優しく微笑みながら)私は何をすればいい?愛しい君よ……さあ、私と結婚してくれ。永遠に愛し合おうじゃないか。幸せにしてあげよう」
リリア「私と一緒に冒険をして、私が認める最高の宝を手に入れたら結婚してあげるわ!だから、私はこれから冒険するの。貴方もついて来て。」
アレイク「ああ、いいとも。一緒に冒険をしよう。君とならどんな困難でも乗り越えられる気がするよ。さあ、行こう。二人で幸せになろう。(リリアの手を取り)愛しているよ。リリア……私の宝……(キスをすると)さあ、行こう!私たちの世界へ!!」
そしてリリアはアレイクの背中に乗って冒険を始める。
リリア「まずはこのウェディングドレスを何とかしたいわね。装備を整えなきゃ。アレイク、貴方お金は持ってる?」
アレイク「もちろん。リリアの為ならば何でも揃えてみせるよ。さあ、行こう!冒険に出発だ!!(二人は手を取り合い歩き始めます)私達の冒険が始まるのだ!!(嬉しそうな表情をしています)リリアが幸せになれますように……私が幸せにしてあげるからね……愛しているよ……私の宝……」
リリア「ええ、そうね?私達の冒険が始まるわ?(そう言いつつとある王国領の街へと向かい、アレイクの金で装備を整える。)一応私も魔法なら使えるから、サポートくらいはするわ。まあ、貴方一人で何とかなるかも知れないけど。(服装を整えつつ長いプラチナブロンドの髪をなびかせ)ねえ、髪が邪魔だから切りたいけど、やっぱりロングヘアの方が好き?」
アレイク「いや、リリアはどんな姿でも綺麗だよ。私はリリアが何をしようとも愛しているからね。さあ、準備が出来たら早速出発しよう。(街の外へ出ると大きなドラゴンへと変身し)さあ、行こう!新たな冒険へ!私達は無敵だ!!」
リリア「うふふ、有難う。(髪を切りセミロングにして髪を団子にして纏めてからアレイクの背中に乗り街の外へと。)ギルドで山のドラゴンを倒せって言う依頼を受けたから、倒して頂戴ね。…ほら、あそこ。(指を差す先には山のドラゴンがおり火を吹いて暴れている。)」
アレイク「承知した。(山のドラゴンを退治し)リリア!見ておくれ!倒したよ!!さあ、次はどこへ行くんだい?私はリリアの為ならばどこへでもついて行くよ。さあ、行こう。私達は永遠に一緒なんだ……(嬉しそうな表情をしています)愛しているよ……私の宝……。」
リリア「ふふ、ご苦労様。(愛してるとはこちらは言わずに微笑みで返し、ギルドへ向かいドラゴンの首を持って行き)報酬を頂戴!」
リリアは多額の報酬を貰うとその大金でアレイクが寝ている隙を突いて王族のパーティへと向かった。
着飾ったリリアは美しく、周囲の人々を釘付けにすると王子エリウスに見初められる。
エリウス「ああ、リリア。私と結婚してくださいませんか?貴女のことをお慕い申し上げているのです。(跪きプロポーズをしています)どうか、私の妻になって欲しい……(不安そうに)駄目でしょうか……?私にチャンスを与えてくれませんか?私は貴女に釣り合う素敵な夫になると約束しましょう。……愛していますよ……」
リリア「まあ、田舎の森のエルフに……本当に私で良いのですか…?その気持ちが本気なら、明日の夜に廃城の森の奥でお待ちしています。必ず来てくれると約束してくれますか?」
エリウス「勿論です。愛しい人……(リリアの手の甲にキスをし)必ずお伺いします。私の愛をお受け取りください……(立ち上がると去っていく)私は本気ですよ。リリア、貴女を愛していますから……ふふ、楽しみですね。どんな贈り物を用意しましょうかね?ふふ、ふふふふ……!あはははは!!」
そしてその次の日の夜…。
リリアは廃城の森の奥で妖しい笑みを浮かべ佇んでいた。
リリア「エリウス様、来てくださったのですね…。」
エリウス「約束通り来ましたよ……リリア。さあ、始めましょう……。私は貴女との愛の証が欲しいのです……(リリアを抱き締め)もう我慢出来ません……!さあ、私と愛し合いましょう!!愛しています!!私のものになりなさい……!(興奮した様子でキスしようとするが)」
リリア「きゃああああああああああ!!!!!!!助けてえぇぇぇっっ!!!!!!!アレイクッ!!!私を助けて!!!この男が私を、襲おうとしているの!!!!!!」
アレイク「リリアっ!!貴様っ!!俺の宝に何をするっ!!許さんぞっっ!!(アレイクが巨大化しながら現れ、エリウスに向かって口から炎を吐き出すと)燃え尽きてしまええぇぇっっーーっ!!(炎が直撃し、エリウスの体は燃え盛り灰となった。)くそっ!」
エリウス「ぎゃああああ!!熱いっ!!焼けるううぅぅっっーーっ!!リリア!(叫びながら灰となり消えていった。)リリア……リリアァッッ……!(嘆き悲しんでいますが、その姿は既に消えていて何も残っていませんでした)」
リリア「アレイクっ!(アレイクに抱き付き)この国の人達は私を無理矢理エリウス王子に嫁がせようとしたのっ…!ねえ、アレイク!私耐えられない…!この国を、滅ぼして…?(涙目で。)」
アレイク「ああ、リリア……。(悲しい顔をしてリリアにキスをすると)分かったよ。俺がこの国を滅ぼそう。そうすればもうこんな悲劇は起こらないだろうからね。さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛しているよ、俺の宝……!!(二人揃って国を破壊する為に飛び立ちます)」
そしてアレイクはエリウスが住んでいたこの国を火の海にします。罪もない平民たちや子供の悲鳴があちこちで上がり、人々は逃げ惑います。
それから、焦土と化した国で残った宝石等の宝を持って、リリアは別の国へと向かいます。
購入した新たなドレスを着こなしてアレイクの前でひらりと舞います。
リリア「どうかしら?黒いドレスを着てみたかったの。(漆黒のドレスは背中と胸元が開いたセクシーなものだ。ブラックダイヤの耳飾りを揺らして)どお?」
アレイク「ああ、とても綺麗だよ……。リリアは本当に美しいね。君こそが私の宝だ……!(うっとりとした表情を浮かべ)さあ、行こうか!私達の冒険に!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?」
リリア「うふふ、そうね?これからも貴方との冒険が楽しみだわ!」
それからまた、新たな国に向かいリリアは美しく着飾り、その国の王子を誘惑します。
第三王子のセエルです。
リリア「ふふ、可愛いですわ。王子…。」
セエル「ああ、リリア。君は本当に美しいよ……。君の為なら何だってするよ……(リリアを抱き締め)君を愛しているんだ。だから僕と結婚してくれ!大切にするよ……!お願いだ!!愛してるんだよ……!僕のものになって欲しいんだ!ねえ、良いだろう?君を幸せにしてあげるからさ……!!」
リリア「ふふ、…でしたら、明日の夜に城下町の広場までこっそり来て頂けるかしら?そしたら私、貴方の物になるわ?(耳元で囁き)」
セエル「ああ、分かったよ。必ず行くからね!君を手に入れるんだ……!愛してる……(嬉しそうに笑う)楽しみにしているよ……さあ、早く家に帰って明日の準備をしないとな……。もうこんな時間か……。(帰っていき)ふふ、楽しみだなあ……リリアが僕のものになるなんてね……?幸せだ……!」
そしてセエルは深夜の城下町へやって来るとそこにはリリアがいました。
リリア「ふふ…セエル様。来てくださったのですね…。嬉しいわ。」
セエル「やあ、リリア!会いたかったよ……!さあ、僕と一緒に行こう?二人で幸せになろうね?(リリアの手を取り)ああ……嬉しいなあ……。夢みたいだ……君と結ばれることが出来るなんて……!愛しているよ……!これからも一緒に居ようね?ふふ、早く結婚式を挙げたいなぁ……!ああ、楽しみだよ……!」
リリア「いやああああああああああああっっっ!!!!!!助けてアレイクッ!!!!!」
アレイク「俺のリリアに触るなっ!!(巨大化し)貴様のような奴に俺の宝を渡さないっ!!消え去れえええぇっっーーっ!!(炎を吐きセエルを焼き尽くすと灰となった。)リリア、大丈夫かい!?怪我はないか?何もされてないかい?」
セエル「ギャッ!熱い!!うわああっっ!!(燃えて灰となり消えていく)リリア……リリア……。僕が悪かったよ……許しておくれ……。君を幸せにしたかっただけなんだ……。僕は君を愛しているんだ……!!(泣き叫び)」
リリア「(灰と化したセエルを見向きもせず)アレイク…!私、この国の人にまで酷い事をされたの…!ねえ、こんな国、滅ぼして…辛いの…!(涙目で)」
アレイク「ああ、勿論だ……!さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?(二人揃って国を滅ぼす為に飛び立ち)これからはリリアとの二人きりの世界で生きていくんだよ……。愛しているよ……俺の宝……(耳元で囁き)もう離さないからね……」
そしてそれからもリリアはアレイクの力で国を滅ぼし残った金品を盗んでその金で別の国に入り込み、また王子や王を誘惑してアレイクを怒らせ、国を滅ぼすと言う行為を繰り返します。
エルフ特有の永遠の若さと美貌を保ちつつ旅を続けていますが、次第にリリアとアレイクは悪女と悪竜として世界中から忌み嫌われる存在になっていました。
やがて二人は討伐される事になりましたが……リリアはそこで、大国の王であるデヴォンに取り入りました。
リリア「デヴォン王…!私はずっと悪竜アレイクに脅されて、数々の殿方を手にかけてしまいました…!(涙する)こんな私が許されるはずないですわよね…?でも、あのアレイクだけは殺さねばなりません…!ですから、どうか、アレイクを殺すまではお傍においてはくれませんか…?(涙目で)」
デヴォン「おお、リリアよ……。君は被害者なのだな?可哀想に……辛かったのだね。分かった。君を許そう。これからも私に仕えておくれ。愛しい君には傍にいて欲しいからな(優しく微笑み)アレイク討伐の褒美も与えようではないか……。何が良いかね?」
リリア「…ふふ、では……デヴォン王。私を、貴方の遠縁であるエルフの小国であるレラード王国の王の養子にして欲しいのです。それなら私に会いたければこっそり会えるでしょ?」
デヴォン「おお、それは良い考えだな。勿論だとも!(嬉しそうに)これでリリアは私の親戚となるのだな……嬉しいぞ……!是非ともそうしようではないか!(幸せそうに笑い)では、この指輪を受け取っておくれ。これは王家の指輪だ。」
リリア「うふふ…私も嬉しいですわ…。(王家の指輪を嵌める。)」
一方その頃、アレイクは無数の騎士や竜騎士に囲まれ、矢を射たれたりと傷だらけになっていた。
アレイク「ああ……リリア……!愛しい俺の宝よ!どうしてこんな事をするんだ!?君を愛しているのに!!こんなにも愛しているのに!!君は何故俺を裏切るんだ?俺はただ君と幸せになりたかっただけなのに……。俺が君に何をしたと言うんだ……?(悲しげに呟く)」
騎士「撃てええええ!!!!!竜を殺せ!!!!(投石をしたり、矢を射る。)」
アレイク「グハッ……。(血を吐きながら)リリア…。君は俺を殺したいほど憎んでいたのか……?君を愛していたのに……(そのまま力尽きて倒れ息絶える)ああ……リリア……!俺は君だけを、ずっと愛してる……よ……。俺の宝よ……永遠に……(灰となり消えていく)愛しい人、どうか幸せにな…………。」
そしてリリアはレラード王国の養子となり、エルフの姫となって幸せに暮らしました。
リリアはアレイクを殺した後、アレイクから奪った宝や金品を全てレラード王国の資金にして国を豊かにし、幸せに暮らしたそうです。
一方、悪竜アレイクは世界中から忌み嫌われる存在となったのです……。(完)
401/9 12/09(Sat) 03:02:19W
(79220c9c0de23fda6b0b08016b3d4864)

【暗殺者ハイン】
ハイン「……ここ、は…」
トム「やあ、ハイン。話は聞いているな?私はトム。お前を暗殺者として鍛え上げる教官だ。」
ハイン「はい……。よろしくお願いします……。……っ!?い、痛いっ!足がぁっ!うあああっ!!!し、死んじゃいますぅっ!!もう歩けませんっ!!たす、助けてぇっ!!!死ぬの怖いよぉっ!!!おねがいですからぁっ!!!」
トム「全く…根を上げるのが早いぞ?まだまだ走れ。止まったら死ぬと思え。死にたくなければ走れ。」
ハイン「ひぃいいいっ!!!うわあああんんんんっ!!ごめんなさいっ!!謝りますから許してくださぁいっ!!もう嫌ですぅっ!!こんなの無理だよぉおっ!!うぐっ!げほっ!!うえええんっ!!」
トム「まだだ。まだ走れ。」
ハイン「も、もう走れないですぅ……。うあああああああんっ!!!ひっく……ひっく……うぅ……。ふええんっ……うぅ……。グスッ……うっく……ヒック……ううぅ…………。あ、あれ?ここは……どこだろう……?暗いけど……」
トム「お疲れ様。今日からこの部屋で生活してもらう。暗所に慣れるんだ。」
ハイン「そっか……。僕はこれからずっとここで暮らすのか……。なんだか寂しいな……。あの……、ご飯とかってどうしてるんですか……?僕、ちゃんと食べれるかな……?あの……、僕、お腹空いてるんです……。何か食べ物をくれませんか……?お願いします……」
トム「ああ。勿論だ。何が食べたい?」
ハイン「えっと……その……。じゃあ、スープとパンを食べたいです……。あと、ミルクも飲みたいです……。ダメですか……?(うるうる)だめなら我慢するけど……でも、やっぱりお水だけじゃ辛いよぉ……。お願いだから……食べさせて下さい……」
トム「わかった。(スープとパンとミルクを用意するがそこに少量毒を混ぜる)スープはミネストローネだよ。いいかな?」
ハイン「はい……。いただきます……。ゴクゴク……美味しい……!凄く美味しいですっ!!ありがとうございますっ!!これ全部飲んでもいいんですよね!?嬉しいなぁ……!本当に嬉しい……!夢みたい……。あ、そうだ……!」
トム「おかわりは出来ないが簡単なおやつくらいなら……ん?なんだい?ハイン。」
ハイン「えへへ……なんでもないです……ただ呼びたかっただけです……。ねぇ、僕のこと好きですか……?(上目遣いで)もしそうだったら頭を撫でてくれませんか……?いつもお父さんにやってもらってたんです……。なんか懐かしくて嬉しくて……えへへ……」
2 11/27(Mon) 16:24:16W
トム「うーん、ちゃんと訓練する君のことは好きだよ?じゃあ、訓練が上手に出来たらこれから頭を撫でてあげよう。」
ハイン「本当ですか!?約束ですよ!?やったぁっ!!頑張って立派な暗殺者になるぞ〜!!えいえいおーっ!!(満面の笑みで両手を突き上げる)」
トム「ふふ、素晴らしい…。」
そして翌日。
トム「ハイン、今日も基礎体力をつける訓練だ。走りなさい。ひたすら走りなさい。(ハインを走らせ止まったら足に鞭打ちする)」
ハイン「うぐっ!ぎゃあっ!痛いっ!いたいっ!いだぃぃっ!うわあああんんっ!!やだぁっ!もう走れないよぉおっ!あぐぅうっ!ああああっ!痛いの嫌だぁっ!」
トム「駄目だよ。ハイン。まだ走るんだ!!」
ハイン「ひぃいいんっ!も、もう走れないよぉおおっ!ひぐうぅうっ!もう許してぇええっ!ひぐぅうううっ!ひぃいいいいっ!!もう無理だよぉおおお!!!」
トム「じゃあ次はジャンプの訓練!!翔べ!!翔べなかったら鞭で打つ!!」
ハイン「うぐぅううううっ!ひぎぃいいいいっ!うぐっ!ひぐぅううううっ!ひぎぃいいいいいいっ!ひぐぅうううううっ!ひぐぅうううううっ!」
トム「…お疲れ様。よく出来たね。次は射撃訓練だ。(銃を渡す)」
ハイン「う、うん……。あ、あの……!せめて休憩してからにしませんか……?僕、もうヘトヘトで……ちょっと休まないと……。それにこの弾、なんですか……?凄く怖い……。うぅ……ぐすっ……うぅ……。ひぐっ……」
トム「泣くな!!まだ休憩は許さない!!あの的に撃つんだ!!銃の装填も5秒を目標にやれ!!」
ハイン「うぅ……ぐずっ……わかりました……やります……!えっと……まずはこうやって……。(装填完了)……え?う、嘘っ!?もう終わり!?そんな……!うぅ……ひっく……ひっく……うぅ……うぇえんっ……うぅ……」
トム「的に撃つんだ!!出来なければ鞭打ちだ!!」
ハイン「ひぃいいっ!!ごめんなさいっ!!撃ちますから叩かないでくださいっ!!お願いしますっ!!……え、ええと……確かこんな感じで……(発砲音)……ど、どうでしょうか……?あの……ちゃんと撃てたと思いますけど……」
トム「…まあ初めてにしては上出来だ。よく出来たね。(頭を撫でる)」
ハイン「えへへ……。ありがとうございます……。僕、頑張ります……。(照れて真っ赤になって下を向く)」
それからもハインは頭を撫でてくれる事をご褒美に暗殺者としての訓練に明け暮れた。
それから一年後、ハインは9才の誕生日を迎えた。
トム「ハイン、9歳の誕生日おめでとう。何か欲しいものはあるかな?」
ハイン「えっと……その……。じゃあ……、お父さんとお母さんに会いたいです。会って一緒に暮らしたいです。ダメですか……?お願いします。誕生日プレゼントはいらないです。だから一度だけでいいんです……!(涙目)僕は、どうしても会いたいです……。寂しいです……」
トム「…すまない。それは出来ないよ。今は私がお父さんの様な存在じゃないか?私では駄目なのかな?」
ハイン「……はい、トムさんは僕のお父さんです。でも、やっぱり本当の両親にも会いたいです……。わがまま言ってすみませんでした……。忘れてください……。えへへ……僕のこと嫌いになりましたよね……。」
トム「そんな事はない!君は訓練も真面目で素晴らしい生徒だ!私は優秀な暗殺者となるだろう君が好きだよ。」
ハイン「……ありがとうございます……。でも……やっぱり、会いたいなぁ……。(泣きそうな顔で)……グスッ……グズ……うぅ……ヒック……うぅ……うぇえん……(泣)お父さん……(泣抱きつく)……お父さん……(泣)……お父さん……」
トムは優しくはハインを抱きしめた。
それからまた一年経ち、ハインは10歳となっていた。
トム「ハイン。今日から本格的なナイフの訓練を行う。今までは銃だけだったがこれからはそうはいかないぞ!(ナイフを差し出す)」
ハイン「はい……!よろしくお願いします……!えへへ……楽しみだなぁ……!(嬉しそうに笑う)あ、そうだ……!僕、前から思ってたんですけどトムさんの瞳の色とっても綺麗です……!宝石みたいにキラキラしてて凄く素敵です……!」
トム「急にどうした?……ああ、そういえばお前には話していなかったかな?実は私の目は義眼なんだ。まあ、暗殺者になればこう言う事もある。」
そしてナイフの訓練が始まったがハインは失敗ばかり。何度もトムに鞭打たれたり殴られたりする。それでもハインは諦めずに訓練を続けた。
トム「……まあ、初めてにしては…と言った所か?よく出来たね。(頭を撫でる)」
ハイン「えへへ……。嬉しいなぁ……。僕、もっと頑張ろう……。あの……!僕、トムさんのこと大好きですよ……!えへへ……なんか恥ずかしいなぁ……。ねぇ、トムさんも僕のこと好きですか……?(上目遣いで)」
トム「ああ!お前は素晴らしい暗殺の素質がある!これからも良い成績を収めれば愛してやろう!」
ハイン「はい!僕、頑張ります!えっと、まずは何をすれば良いのかな?あ、あの……!あの……!えっと……(顔を赤くしてモジモジしてる)あ、あの……えっと……!えっと……!」
トム「今日は食事にしよう。何が食べたい?」
ハイン「えっと……!えーと……!じゃ、じゃあ……オムライス……!あと……!あ、あの……!ハンバーグとコーンスープとサラダとデザートのケーキも食べたいっ!お願いしますっ!トム先生っ!(目を輝かせながらトムを見つめる)」
トム「ははは!!流石に食べ過ぎだ!オムライスとハンバーグはどっちかにしなさい!どっちにする?」
ハイン「えへへ……両方お願いします……!!(満面の笑みで両手を突き上げる)やったぁっ!!ありがとうございますっ!!いただきますっ!!ゴクゴク……美味しい……!凄く美味しい……!(感動しながら)本当にありがとうございますっ!!」
トム「はあ…全く……。」
そしてハインはトムの教育の元、11歳になり立派な暗殺者に成長した。トムの言いつけ通り、訓練も勉強も全て完璧にこなした。トムはハインを褒め、頭を撫でてくれた。ハインはとても幸せだった。
トム「ハイン。今日はあの男を殺しなさい。」
男「ひいいいいっ!!!助けてくれぇっ!!殺さないでくれぇえっ!!頼むぅううっ!!許してくれぇえっ!!」
ハイン「はい!わかりました!えへへ……この人、泣いて命乞いしてますよ……?もうすぐ死ぬのに可哀想だなぁ……。でも、大丈夫です。安心してください。一瞬で殺しますから……。それでは、さようなら……。(銃を構える)」
男「ひぃいいっ!?やめろぉおおおっ!!ひぎゃあっ!!!痛いっ!!いだぃいいっ!!嫌だぁああっ!!死にたくないぃいいっ!!ひぐぅうううっ!!あがぁああっ!!あぐうぅううっ!!(絶命する)」
トム「素晴らしい!!ハイン、お前は優秀な暗殺者だ!!(頭を撫でる)」
ハイン「えへへ……。ありがとうございます……。えへへ……(照れて真っ赤になって下を向く)僕、トムさんのためにももっともっと沢山の人を暗殺しますね……。(ニコッと微笑む)僕、トムさんのことが大好きなんです……」
トム「ああ、私も優秀な暗殺者である君を愛しているよ。…ところでハイン。君の暗殺者としての強みはやはりその身体能力の高さにあると思うんだ。そこでだ、今度、私と一緒に山奥の屋敷へ行って訓練をしないか?きっと君の才能をさらに伸ばすことが出来るはずだ。それにその屋敷には、私達と同じ暗殺者育成機関の生徒がいるらしい。もしかしたら友達が出来るかもしれないぞ。……どうだい?」
ハイン「わあ……!楽しそうですね……!是非行きたいです……!えへへ……楽しみだなぁ……♪(ワクワクしている様子で)えっと、それでいつ行くんですか?明日?明後日?それとも来週ですか?」
トム「12歳になったら、だな。…だが、お前には短所もある。それは射撃のセンスが無いことだ。だからまずはその克服からだな。それと近接戦闘術の訓練だ。暗殺者は銃を使うのはもちろん、ナイフや暗器など近距離武器にも精通しておかなければならないからな。これから忙しくなるぞ。覚悟しておきなさい。(頭を撫でる)」
ハイン「はい……!分かりました!頑張ります!えへへ……僕、凄く楽しみです……!早く12歳にならないかなぁ……(ウキウキした感じ)」
そして12歳になり、ハインは暗殺者育成機関へやって来た。
そこにはハインと同じくらいの美しい少年がいた。
ディエゴ「……。(冷たい眼差し)」
ハイン「こんにちは。僕はハインって言うんだけど君は……?あ、そうだ!僕、友達が欲しいんだ!えへへ……よろしくね……!あ、そうだ!僕のことはハインって呼んでね!えへへ……♪(嬉しそうに笑う)」
ディエゴ「……。(無視する)……フンッ……。(そっぽを向く)お前、何ニヤついてんだよ?気持ち悪い奴……。俺はお前なんか興味無いから話しかけないでくれる?(冷たく睨みつける)……俺、お前みたいな甘ったれたクソガキ嫌いなんだよ」
ハイン「あはは……。嫌われちゃったみたい……?あはは……まあ、仕方ないか……えへへ……(苦笑い)……あ、ねえ、名前はなんていうの?教えてくれないかなぁ……?えへへ……(ニコニコしながら)ねぇ、名前、何……?」
ディエゴ「……うるせえなぁ。(イラついた顔)……チッ……(舌打ち)……ディエゴだよ。ほら、これで満足かよ?もういいだろ?とっととどっかに行けよな?お前の顔見てると吐き気がすんぜ……」
カタリーナ「おほほほ!アホヅラの出来損ないがじゃれ合ってるわ〜!!」
ディエゴ「あぁ……!?誰だテメエ!?(怒る)殺すぞ!?(銃を向ける)……あ、カタリーナじゃねぇか……!(気付く)」
エマ「カタリーナちゃん…!そんな事言っちゃダメよ…。」
カタリーナ「フン!毒殺の天才である私からしたら貴方達全員劣等生よ!!おほほほ!!」
ディエゴ「ハッ!笑わせんじゃねぇよ!(嘲笑う)お前こそ銃の腕はド下手じゃねーか!(バカにする様に笑う)お前が暗殺者になれる訳ねーよ!!(笑っている)」
カタリーナ「はあ!?(ムカつく)この野郎……!!絶対ぶっ殺してやる!!(激怒)銃で蜂の巣にしてやんよ!!(銃を構える)……あ、あれ……?おかしいわね……?弾が出ない……?どうして……?故障かしら……?」
ハイン「あはは……。カタリーナさん、ドンマイ……。えへへ……えへへ……えへへ……(クスクス笑っている)……あ、あの……!皆の得意なこととか特技を教えて欲しいな……?えへへ……」
エマ「私は料理が得意よ。お菓子作りなら任せてちょうだい。あと、動物とお話することも出来るわ。私の言うことを聞いてくれたり、助けてくれたりするの。可愛い子ばかりよ。今度、ハインにも紹介するわ。(笑顔で話す)」
ハイン「(暗殺に関する特技だったんだけど…)へー!凄いね!!僕も動物に会いたい!!…ディエゴくんの特技は?どんな暗殺が得意なの?」
ディエゴ「……教えるわけ無いだろ。バーカ(呆れる)……もういいだろ。お前と話してると疲れるんだよ。とっとと失せろ。(ため息をつく)……チッ……」
カタリーナ「そいつはね、射撃以外の才能が全く無いのよ!!おほほ!!ざまぁみろ!!(嘲笑うように笑って指差す馬鹿にしている様子で)あははははははっ!!(大爆笑している)」
ディエゴ「おい!!カタリーナ!!テメェ!!黙れよ!!(激怒)」
ハイン「えーっ!でも射撃は凄いんだ!僕射撃苦手だから羨ましいっ!」
ディエゴ「……ああ、そうだな。(適当に相槌を打つ)……はあ……(深い溜息)……。(面倒くさそうな様子で)……俺、訓練してくるわ。(スタスタ歩き出す)……あ、そうだ。おい。お前も特技言えよ。(ハインを指差す)」
ハイン「えへへ……!僕の特技はね……えへへ……えへへ……えへへ……えへへ……(照れて真っ赤になって下を向いてモジモジしている)……あ、あの……えへへ……えへへ……えへへ……」
ディエゴ「あぁ!?聞こえねぇんだよ!はっきり喋れや!(怒るイラついている舌打ちする)……チッ……めんどくせぇ奴だな……(舌打ち)。」
ハイン「ぼ、僕の得意な暗殺は……えへへ……えへへ……えへへ……(恥ずかしそうにもじもじして顔を赤く染めている)……あ、暗殺っていうか……その……。……えっと……。……えへへ……」
ディエゴ「……ハッ!何だよ?まさかテメエの特技って……。(察したような感じで)……チッ……。(嫌な予感がしたのか、舌打ちする)……クソッ……。……分かったよ……。もういい……。(呆れた顔して
諦めた様子で去っていく。)」
エマ「…ディエゴくんったら…相変わらず素直じゃないんだから……。……フッ……。(微笑む)……ま、そういう所が彼の魅力でもあるんだけどね……。(ボソッと呟く)……それにしても……あの子は一体何なのかしら……?何か……不思議な雰囲気の子ね……」
そして寮へ帰宅したハイン。
トム「おかえりハイン、お友達は出来たかな?」
ハイン「はいっ!えへへ……。皆さんとても良い人でしたよ……♪えへへ……えへへ……えへへ……(嬉しそうにニコニコ笑う)……あ、そうだ……!僕、今日、ディエゴくんと仲良くなったんです……!えへへ……」
トム「それは良かった。他にも女の子が居たよね?あの二人は優秀だと聞いたが…。」
ハイン「えっと……カタリーナさんとエマさんですね。カタリーナさんは毒のスペシャリストらしいです。それと、エマさんは動物が好きで、今度、会いに行く約束をしたんです!えへへ……楽しみだなぁ……♪あ、そうだ!先生、聞いてください!」
トム「なんだい?ハイン。」
ハイン「実は、僕、さっきまでディエゴくんと一緒にいたんですよ。ディエゴくんの特技を聞いたんです。そしたら……。(思い出しながら楽しげに語る)」
それからハインの暗殺者育成機関での生活が始まった。
ディエゴ、カタリーナ、エマの三人が同じクラスになり、一緒に訓練を受けることになった。カタリーナは毒薬作りが上手かった。エマは動物と話せる特技を持っていた。ある日、エマが動物の世話をしている時、動物達はエマにあることを話しかけてきた。エマは動物達の話を聞いた後、悲しくて泣き出してしまった。
ハイン「エマ?どうしたの?」
エマ「ハイン……。私、この子達から悲しい話を聞いちゃったの……。この動物達、皆、病気にかかっていて、このままじゃ死んじゃうみたいなの……。それで、この子達、私に助けを求めているのよ……。どうにかならないかしら……?」
ハイン「ええっ!?それ、本当!?じゃあ、動物病院に連れて行こうよ!えへへ……!動物達が元気になるといいね!えへへ……えへへ……えへへ……えへへ……(笑顔で笑う)。」
エマ「うん!ありがとう!ハイン!早速動物達を動物病院に連れて行くわ!(動物を連れて行く)……ねえ、ハイン。この子、貴方に懐いているみたいよ。抱っこしてあげてくれるかしら……?(動物を渡す)」
ハイン「わあ!可愛い!!(動物を抱き締める)……わあっ!!(感動)可愛いなぁ〜!!(デレデレしている様子で)」
そしてハインは暗殺教育機関の生徒と交流を続けて15歳になった。
その頃にはハインも暗殺者として成長していた。暗殺技術も磨かれ、銃の腕も上達していった。そんなある日のこと。暗殺訓練で、いつも通り暗殺技術を磨きながら、休憩しているハインの元にカタリーナが現れた。カタリーナはハインにこう言った。
カタリーナ「貴方!最近、調子に乗っているようね!ムカつくのよ!私は貴方なんかよりずっと優秀な暗殺者なのに!どうして、貴方ばかり暗殺者として選ばれるのよ!!納得いかないわ!!(激怒する)……ちょっと!何とか言いなさいよ!(怒っている様子で叫ぶように言う)」
ハイン「えっ……!そんなこと言われても……。僕はただ、頑張ってるだけだよ……?照れて真っ赤になってモジモジしている)」
カタリーナ「貴方、私と勝負しなさい!私の得意な毒は使わないでおいてあげるわ。」
そしてハインはカタリーナと勝負することになった。暗殺訓練で、射撃訓練をすることになり、ハインはカタリーナに向けて射撃を行った。カタリーナもハインに射撃を行うが、結果はハインの勝利に終わった。カタリーナは悔しそうな表情を浮かべていた。カタリーナはハインに負けたことが信じられない様子だった。そして、カタリーナはハインに向かって怒りをぶつけるように叫んだ。
カタリーナ「なっ……!?どうして……!?なんで……!?こんな奴に私が負けるわけがない!ありえない!嘘だ!ありえない!(困惑している)……はあ……はあ……はあ……はあ……はあ……(息切れして疲れきってる)」
ハイン「僕の勝ちだね!やったー!(嬉しくてニコニコ笑っている)。……でも、僕、まだ未熟だから、もっと頑張らないとダメだよね……!」
その様子を見ていたのはディエゴだった。
ディエゴはあれからさらに射撃の腕を上げており、今ではトップクラスの実力者になっていた。
ディエゴ「…ふん、お前ら、何やってんだよ。……ったく……。(呆れている様子で)……チッ……。(舌打ちする)……おい、ハイン。カタリーナに勝つなんて凄いな。ま、俺の方が強いけどな。フッ……」
ハイン「えへへ……!ディエゴくん……!褒めてくれて嬉しいよ……♪(嬉しそうにしている)」
それからハインは寮に帰宅した。
トム「ハイン、お帰り。今日はどうだった?」
ハイン「はい、トムさん!あのですね……!僕、今日、カタリーナちゃんに勝ったんです……!(嬉しそうに笑う)」
トム「それは素晴らしい!あの子も中々腕を上げているのは知ってたが…ハイン、これからも勝ち続けなさい。強くなりなさい。(肩を叩く)」
ハイン「はい!僕、もっともっと強くなるために努力します!(嬉しそうにもじもじしている)」
トム「夕飯にしよう。何が食べたい?」
ハイン「えっと……!トムさんの料理なら何でもいいです……!えへへ……♪(嬉しそうに微笑む)」
そしてハインはさらに実力を上げ、17歳になった頃には、ディエゴやカタリーナよりも強くなっていた。その頃になると、ディエゴとカタリーナはもうハインに勝とうとは思わなくなっていた。ある日のこと。トムに呼び出されたハイン。トムの話では、ハインに暗殺者育成機関を卒業してもらいたいとのことだった。
トム「だが、卒業には条件がある。それは、ディエゴ、カタリーナ、エマの共に切磋琢磨した者たちを殺さないといけない。…出来るかな?」
ハイン「え……?そ、それってどういうことですか?(動揺している様子で戸惑うように呟く)……。……そ、それに、皆さんを殺すなんて……!そんなの無理です……!だって、みんな、大切な友達なんですから……」
トム「だが殺さないとお前は卒業出来ず公式に暗殺者になれない。…私を失望させるのかい?ハイン…。」
ハイン「……ごめんなさい……。僕、出来ません……。(泣きながら首を横に振る)……ううっ……。(泣き出す)……。……ううっ……。ううっ……。ううっ……。ううっ……。(泣きながら泣き崩れる)……。ううっ……。うっ……」
トム「じゃあ、お前はいらない子だね…。もう二度と頭も撫でない。お前はひとりぼっちだよ?」
ハイン「ううっ……。(泣いたまま何も言わずに立ち去る)……。うっ……。(泣きながら立ち去っていく)……ぐすん……!(泣いている様子で鼻を鳴らす)……。ひっく……!ひっく……!(泣く)……。うっ……!」
トム「待ちなさい。この暗殺教育機関や私の事を知ってしまった者をこのまま野放しには出来ないよ?私は君を殺す。」
ハイン「……!!(驚いて怯えている様子で絶句している)……。……ひいっ……!(悲鳴を上げる)……ああっ……!あああっ……!(恐怖で震える)……ああっ……!ああっ……!(怖くて涙を流す)……ああっ……!」
トム「死にたくなければ、ディエゴ、カタリーナ、エマを殺し暗殺者となりなさい。お前にはそれしかないよ?」
8 11/27(Mon) 16:26:43W
ハイン「……!!(驚く)……あああっ……!(絶望している様子で涙を流している)……あああっ……!(怯えている様子で震えていて泣き続けている)……。……うっ……!(苦しそうな声を出す)……ああっ……!」
トム「どうする?ディエゴやエマ、カタリーナを殺して暗殺者になるかい?それとも私に殺されるかい?」
ハイン「……!!(驚いた表情をする)……。……うっ……!(ショックを受けてショック状態になっている)……。……ああっ……!(辛そうに悲しげな表情をしている)……。……うっ……!(泣きそうになりながらも決意した表情で武器を手にする。)……」
トム「ディエゴとカタリーナとエマを殺すのかい?まずは誰を殺す?
おすすめはカタリーナとディエゴだな。エマは君に匹敵するほど強いよ。本人はそんなそぶりを見せないがね。」
ハイン「……!(ハッとする)……ああっ……!(絶望している)……あああ……!(絶望して青ざめている)……ああっ……!(絶望している)……ああっ……!(泣き叫んでいる)……ああっ……!(号泣している)」
トム「ハイン?どうするんだい?君が決めなさい!!あと3秒で決めなければ君を殺す!!3、2…1…」
ハイン「……!(泣き叫ぶ)」
そしてハインはディエゴとカタリーナとエマを殺した。その数日後、ハインは正式に暗殺者として認められた。暗殺者育成機関を卒業したのである。それからというもの、ハインはずっと暗殺者として活躍し続けた。その度に功績を残し、さらに暗殺技術も磨かれていった。その実力は誰にも止められなかった。
トム「ハイン!今回も素晴らしい仕事をしたね!」
ハイン「ありがとうございます。トムさんに褒められて嬉しいです♪(嬉しそうに笑う)」
トム「だが、そろそろ独り立ちする頃だね。…ハイン、特級暗殺者になりたくないか?」
ハイン「え……!?そ、それはつまり……独立するという事でしょうか?(戸惑いながら聞く)……。僕はトムさんと一緒に仕事したいです……。(寂しそうに俯く)……。……でも、トムさんに迷惑をかけちゃいますよね……。僕なんかがいたら……」
トム「私は君の成功を望んでいるよ。…君が、もし特級暗殺者になる事を望むのなら………どうする?なってみるかい?特級暗殺者になれば世界の全てが手に入ると言っても過言ではないんだよ?」
ハイン「……!!!(目を輝かせる)……はい!僕、なります!必ず世界を手に入れてみせます!(嬉しそうに微笑む)。僕、頑張ります……!(嬉しくてニコニコ笑っている)」
トム「では、私を殺しなさい。(銃を構えて撃つ)」
ハイン「……!!(目を見開く)……ああっ……!(悲鳴を上げて倒れる)……。……トム……さ……ん……(ガクッと気絶する)……。……ううっ……。……ううっ……。(泣いている)……。……ううっ……」
トム「……お前は中途半端だな。結局お前は、私の後を継げなかったか…。」
ハイン「……!!(驚く)……えっ……?(聞き返すように言う)……。……今、何と言いました……?(怯えた様子で動揺している)……。……えっ……?(驚いて動揺している)……。……えっ……?(驚いて動揺している)……。……えっ……」
トム「ハイン、私は特級暗殺者だ。特級暗殺者は世界中の人々を殺す世界の死神…。だが、なるためには同じ特級暗殺者を殺すか100人の教官級暗殺者を殺す必要がある。お前には私の後を継いで欲しかった。」
ハイン「……えっ……?そ、そんな……。(愕然としている様子で泣きながら震えている)……。……ううっ……。(泣き出す)……。……ああっ……。(泣き出す)……。……ううっ……。(泣き崩れる)……。……ううっ……」
トム「だがお前には無理だ。お前は身内を殺す事を躊躇う三流暗殺者だ。」
ハイン「……!!(ショックを受ける)……。……ううっ……。(ショックを受けている様子で泣き続けている)……。……ううっ……。(泣き続ける)……。……ううっ……。(泣き崩れる)……。……ううっ……。(泣きじゃくる)……。……ううっ……」
トム「私を殺さないなら、わたしがお前を殺す。(銃を構える)」
ハイン「……!!(驚いて怯える)……ひっ……!(悲鳴を上げる)……ああっ……!(怯えて震える)……ああっ……!(震えている)……ああっ……!(泣き叫ぶ)……ああっ……!(怯えている)……ああっ……!」
トム「さようなら。(ハインの米神を狙い弾丸を撃つ」
ハイン「……!!(撃たれた事に気付いて驚いている)……うっ……!(撃たれて意識を失う)……。……ううっ……。(倒れて気絶している)……。……ううっ……。(泣き声を出している)……。……ううっ……。(泣き声を出していて目が覚める)」
気がつくとトムはおらず部屋に一人だった。
ハインはしばらくすると起き上がった。そして部屋の中にあった鏡を見て、自分の顔を見た。そこには血もついておらず、傷一つも無かった。トムは結局自分を殺さなかった。その姿を見てハインはこう思った。
ハイン「(僕は捨てられたんだ…。)」
それからのハインはずっと一人で孤独に生きてきた。暗殺者としても落ちぶれ失敗ばかりしており、やがてハインは暗殺者育成機関から追放されてしまった。その後、ハインは殺し屋や盗賊などに襲われ殺されかけたり、あるいは奴隷として買われたりした。
そうして現在は、とある貴族に雇われていた。そして、その貴族の執事をしている。この貴族の名前はアルスラン・ドラコニアという。彼は大富豪であり、超一流の魔術師でもあった。彼の屋敷はとても広く、召使い達も多くいた。ハインはその召使いの一人として働いていた。
ハイン「主人様、お食事の時間です。今日は貴方の好きなシチューですよ。(楽しそうに笑いながら言う)。……えっと、召し上がれ……(照れ臭そうな表情で言う)。」
ドラコニア「ああ、ありがとう。(微笑んで食べ始める)。とても美味しいよ。ハインは料理が上手だね。(嬉しそうに微笑んでいる)。いつも助かっているよ。(嬉しそうに笑っている)。君のような優秀な人材がいてくれて嬉しいよ。」
ハイン「いえ、とんでもないです……。(恥ずかしそうに俯いている)。ありがとうございます。(嬉しそうに笑う。(嬉しそうに笑う)。僕も、幸せです……。(嬉しそうに笑っている)」
ドラコニア卿はハインの作った食事を全て食べた。ハインも嬉しそうに微笑んでいた。二人は仲睦まじい関係であるようだ。その様子を見た他の使用人達は羨ましがっていた。また、ドラコニア卿もハインの事を信頼していた。彼が作る料理は全て残さず食べる程であった。
ドラコニア卿は心優しく穏やかな人柄てあり、過酷な生活を送っていたハインにとっては唯一の心の支えになっていた。彼と一緒に過ごす日々は本当に楽しくて幸せだった。だから、たとえ裏切られても、見捨てられても、それでも構わなかった。むしろ、それで良かったのだ。何故なら、自分は彼に救われたのだから。
ドラコニア「そうだ、ハイン。私と旅行に行くつもりはないかい?実は私は海に行きたいと思っているんだよ。どうだろう。一緒に行かないか?(微笑みながら誘う)」
ハイン「はい、お望みであれば何処へでも。」
ドラコニアとハインは海へ出かける事にした。二人を乗せた馬車は街を出て、そのまま山奥へと向かって行った。ハインは馬車の中で眠っており、目を覚ますといつの間にか海辺に到着していた。ドラコニアとハインはそのまま浜辺を歩いていた。ハインは歩きながらふと空を見上げた。
ハイン「主人様、見て下さい!綺麗な青空ですね!(嬉しそうに言う)。こんな日に出かけるなんて久々です……。(楽しげな様子で呟く)。まるで、夢みたいだなぁ……。(しみじみと言う)……。えっ……?(目を見開く)……」
ドラコニア「えっ……?(同じく目を見開いて驚いている)……。……えっ……?」
ハインとドラコニアの目の前には、崖があった。そしてそこには大量の血痕があり、誰かの死体もあった。それは全身を何度も刺されて出血死した男の遺体だった。死体の近くにはナイフが落ちており、おそらく男が自殺するために自分で使ったと思われる。また、近くの岩には遺書らしき物も置いてあった。そこにはこう書かれていた。
「僕はもう生きるのに耐えられない。だから死ぬ事にする。僕の人生は失敗ばかりだった。親に捨てられ、師匠には性的な悪戯をされ、暗殺者育成機関でも仲間に虐められ、挙げ句の果てには暗殺者に殺されかけ、そして最後は師匠を殺した。僕は海に身を投げます。」
……その死んだ男の顔はハインその物だった。
ハインは全てを思い出した。
自分は親に売られた事。
トムに性的虐待を受けた事。
暗殺教育機関でもディエゴやカタリーナ、エマに虐められていた事。
そして結局トムを殺していて、その後海に身を投げて自殺した事を。
ハインは既に死んでいたのだ。
ハイン「……!!(驚き戸惑っている)……。……えっ……!?(驚いて動揺している)……。……ああっ……!」
ドラコニア「……ああ、まさかこんな所で知ってしまうとは。海は魂の鏡。私が迂闊だった。…そうだ、ハイン。君はもう死んでいる。君はすでにこの世にはいない存在なんだ……。(悲しそうに言う)」
ハイン「……!!(驚いてショックを受けている)……。……ううっ……。(泣き出す)……。……ああっ……!(泣きじゃくる)……。……ううっ……。(泣き続ける)……。……ううっ……。(その場に膝立ちになり泣き崩れる)……。……ううっ……。」
ドラコニア「ハイン、君は二つの選択肢が出来る。使い魔として私のそばで永久に仕え続けるか、人間として成仏し転生を待つか、だ。どうする?決めなさい。」
ハイン「僕は、僕は、貴方の傍にいたいです。ずっとずっと一緒にいさせてください。僕は永遠に貴方の従者として仕え続けます。どうか、お願いします。ずっとずっと、お側にいさせて下さい。(泣きながら懇願するように言う)。僕は貴方を愛しています。(涙を流す」
ドラコニア「……そうか。私も君を愛しているよ。ハイン、今日から君は私の使い魔だ。(優しく微笑んで言う)。これからもよろしくね。(照れ臭そうにしている)。(照れ臭そうに微笑む)。さて、ではそろそろ帰ろうか。(微笑んで手を差し伸べる)。ほら、おいで」
ハイン「はい、主人様。(嬉しそうに笑う)。(嬉しそうに微笑んで手を取る)。……えへへ……。(嬉しそうに照れ臭そうに笑っている)。僕、幸せです……。(照れくさそうに笑って泣いている)……」
そしてハインはアルスラン・ドラコニアの使い魔として生きていく事になった。彼はドラコニア卿の忠実なる僕となった。彼の心は幸福感で満たされていた。こうして二人は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
401/10 12/09(Sat) 03:06:16W
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【ウィラムと言う貴族の長兄】
傭兵ルート

ウィラム「お母様。」
メイレン「あら、ウィラム、お稽古は終わったの?」
ウィラム「はい、終わりました。あの……お母様にお話があるんですけど。僕が大きくなったら、騎士になりたいって言ったらどう思いますか?やっぱり反対しますか?でも、僕はどうしても騎士になって、悪い奴らをやっつけたいんです!」
メイレン「ダメよ。貴方は我がフォレスター家の当主となるの。しっかりなさい?」
ウィラム「えー……。(不満そうに)そんなぁ!じゃあ、僕もお父様みたいに立派な貴族になれるように頑張りますから、お願いです、僕の夢を叶えてください!絶対後悔させませんから!ね!?いいでしょう!?ねぇったら!…………ああっ!」
メイレン「(ウィラムをビンタする)二度と我儘を言うな!恥を知りなさい!!」
ウィラム「うぅ〜……(泣き出す)ひっく……ごめんなさぃ……ぐすん……だってぇ……騎士になりたかったんだもん……うわあああん!!(号泣して退場)……ひっく……ひっく……(しばらく泣く)……うわあああああん!!!」
ソトル「お母様っ!なんて酷いことをするんですか!?可哀想ですよ!あんなに泣いてるじゃないですか!許せません!それに、兄様はまだ子供なんですよ!?もうちょっと優しくしたって良いじゃないですか!いくらなんでも厳しすぎますよ!」
メイレン「ごめんなさいね…。ソトル。でも、ソトルは優しいのね?何か欲しいものはある?ご褒美をあげるわ?」
ソトル「別にありません。それより、早く出ていってください。これ以上ここにいると怒りますよ?」
メイレン「そんな…酷いわ。ソトル…私は貴方を愛しているのよ。欲しい物があるなら何でも言いなさい?」
ソトル「うるさいなぁ!早く出ていけっつってんだよこのババア!気持ちわりーんだよ!さっさと消えろよブスッ!テメーなんか大嫌いだ!死んじまえばいいんだ!俺に触んじゃねえ!」
メイレン「そんな…。」
そして夕食中。
メイレン「ソトル、好きなものを何でも頼んでね?」
ソトル「ありがとうございます。いただきます。(食べる)美味しいですね。特にこれとか凄く好きかも。もっと食べても良いですか?すみませーん!追加で注文しまーす!(料理を食べる)うん!最高!(満足げに)あー幸せ♪」
ウィラム「おい、ソトル。お前調子に乗ってないか?お前は僕の召使いなんだぞ?なのに何で勝手にたくさん食べてるんだ!?おまけに沢山頼み過ぎだし!僕の分が無くなるじゃないか!全部返せよ!(怒る)ふざけるなよ!?このクソガキが!」

それからヴァネットとレミーナは婚約者として共に過ごす事となった。二人はすぐに意気投合し、お互いの事を深く理解していった。二人の相性はとても良く、いつしか二人は本当の恋人同士となっていた。ウィラムはそんな二人を見て、満足げだった。彼の頭の中では完璧な未来図が出来上がっていた。 
レミーナ「お父様、少しお話があるのですが。(真剣な表情でウィラムを見つめている)……実は私、結婚したい人が出来たのです。(頬を赤らめて恥ずかしそうに俯いている)……(上目遣いに見つめて)駄目ですか……?」
ウィラム「…な、何だって…!?それはヴァネットじゃないのか…!?」
レミーナ「いいえ、違いますわ。(首を横に振る)私の心にはもう既に愛する人がいるんですの……。(悲しげな表情で言う)だから、その人と一緒になりたい……。(目を潤ませて訴えるように言う)ねぇ、お父様……」
ウィラム「……レミーナ……?それは一体誰なんだ…?」
レミーナ「まだわからないの…?お父様…いいえ、ウィラム…(哀れみの視線を向ける)貴方よ……。(妖艶に微笑んでいる)……ずっと前から愛していたわ……(ウィラムの首に腕を回す)……さぁ、早くベッドに行きましょう?(ウィラムを誘うように囁く)……うふふっ……」
ウィラム「な、何を言うんだ!?私とお前は血の繋がった親子だぞ!?(振り払う)」
レミーナ「……そんなの関係ないわ!(叫ぶ)私は貴方を愛してる!誰にも渡さない!絶対に逃がさないわ!!(剣を抜く)……お父様、いえ、ウィラム……覚悟して頂戴。(妖艶な笑みを浮かべる)」
ウィラム「ひいいいいっ!!!(逃げ出す)」
レミーナ「うふふふふっ!!待って!ウィラム!!(追いかける)……あははははははははっ!!(狂った笑い声を上げながら剣を振るっている)……死んじゃえ!!(斬りつける)」
ウィラム「ギャアアッ!!(肩から血が噴き出す)グハッ……!(倒れる)……やめてくれ……!!頼む……!!(涙を流す)……ヒイッ!!(恐怖で腰を抜かす)……助けてくれ……!!(ガタガタ震えながら後退りしている)」
レミーナ「……うふふ……(ニヤリと笑う)……嫌よ……(冷たく言い放つ)……じゃあね……(首に向かって剣を振り下ろす)……バイバ〜イ……(ニヤリと笑う)……(ザクッと音がして、ウィラムの首が落ちる)」
そしてウィラムは死に絶え、その後レミーナはヴァネットと結婚した。しかし、結婚して一年経った頃、ヴァネットは突然行方不明となった。そしてその一週間後、ヴァネットの死体が川に浮かんでいる所が発見された。死因は溺死。警察はヴァネットの死を自殺と断定した。
フォレスター家の女当主となったレミーナは、ある日屋敷で飼っていたペットを逃がしてしまった。それはライオンの子供で、彼女は必死に探したが結局見つからなかった。そこで、彼女はライオン狩りをする事にした。そして、ライオンを捕まえる事に成功した。しかし、そのライオンは彼女が想像していたよりも大きく凶暴な獣だった。
ライオン「グルルル……ッッ!!!(威嚇するように吠えている)ウゥーッッ……(睨みつけている)……(口を大きく開ける)……ガウッッ!!(噛みつこうとしている牙を剥き出しにしている)ガァーッッ!!」
レミーナ「キャアーッッ!!(悲鳴を上げて逃げ惑う)……こ、来ないで……ッッ!!(怯えている)……い、いやあああっっ!!(転んでしまう)……た、助……けて……ッッ!!(涙目で助けを求めている)」
ライオンはレミーナの頭を食いちぎり奇しくもかつてレミーナが父を殺した時と同じ状況になってしまった……。そして彼女の命はここで尽き果てた……。こうして彼女の人生は幕を閉じた……。

死刑ルート

エンリカ「ウィラム様っ!!(泣きながら手を伸ばす)……うわああーーーッッ!!(泣き崩れる)ウィラムさま……(泣き続けている)うわああーーーッッ!!(泣きじゃくる)うう……うう……うう……」
そしてウィラムはそれからもフォレスター家の次期当主となるために、厳しく教育され続け、その度に心も体も傷つきボロボロになっていった。だが、母メイレンはそれでもなお息子であるウィラムへの虐待を続けた。その日々は地獄だったが唯一の心の拠り所は婚約者のエンリカだった。エンリカは毎日のようにウィラムの元へ訪れては一緒に過ごした。
だが、ある日のこと。
エンリカはソトルに呼び出された。
エンリカ「そ、ソトル様…?何かご用でしょうか…?」
ソトル「(冷たい目をしながら)君さ、兄様と婚約したらしいじゃないか。どうして兄様なんかを選んだのかな?(冷たく言い放つ)僕の方が優れているというのに……。(蔑んでいる)……君は本当に愚かだよ。(嘲笑う)」
エンリカ「なっ…ウィレム様は毎日地獄の様なお稽古に励んでいます…!母君に愛されているだけの貴方よりも素晴らしいお方です!!(怒りながら言う)……ウィレム様はとても優しくて穏やかで…!!(笑顔で言う)だから私はウィレム様が好きなのですわ!!(嬉しそうに笑う)」
ソトル「ふーん……(鼻を鳴らす。興味無さげに呟く)……兄様より僕を試してみない?(ニヤリと笑いながら問いかけるエンリカの肩を掴み壁に押し付けてキスしようとする)」
エンリカ「……えっ……!?い、いや……!!(驚いている)い、いや……!!(顔を背けて拒絶する)い、いや……!!(激しく首を振る)い、いや……!!(泣いて拒否する)いやぁ……!!」
ソトル「へへへっ…(エンリカの服を脱がそうとする)……(唇を重ねる)……ん……(舌を入れる)……ふ……(エンリカの首筋に噛み付く)……あ……(血が出る)……はぁ……(舐め取る)はぁ……(吐息混じりの声を出す)……はぁ……」
エンリカ「い、いや……!!(必死に抵抗する)いやああっ!!いやああっ!!いやああっ!!いやああっ!!(悲鳴を上げ続ける)いやああっ!!いやああっ!!いやああっ!!(涙を流す)いやっ!」
ウィレム「(エンリカの悲鳴を聞きつけて駆けつけて)エンリカ!どうし……っ!?(エンリカとソトルを見て驚く)……っ!何をしているんだ!?(ソトルを突き飛ばす)……大丈夫か!?エンリカ!?(エンリカの体を気遣う)エンリカ!?しっかりしろ!?(エンリカを抱き起こす)」
エンリカ「ウィ……ウィラム……さま…………ウィ……ラム……様……(泣きながらウィラムの名を呼ぶ)うう……うう……(泣き続ける)うう……うう……(泣きじゃくる)うう……うう……(泣き崩れる)」
ソトル「(突き飛ばされてもすぐに起き上がり)ちっ……。(舌打ちをする)……兄様……邪魔しないでよ……。(不機嫌そうな顔になる)僕はただ彼女と遊んでいただけなのに……。(エンリカを見る)ねぇ?エンリカさん?(微笑む)また今度続きをしましょうね……」
ウィラム「ふざけるな!!(怒鳴る)もう一度エンリカを傷つけてみろ!!その時は貴様を
絶対に許さないからな!!(殺気を放ちながら睨みつける)二度と俺の前に姿を現すな!!(叫ぶ)」
ソトル「二度とって…僕と兄様は家族ですよ?まさかあの家を出るつもりですか?兄様が出来るわけないじゃ無いですか!(嘲笑)」
ウィラム「俺はもうこの家に縛られるのは嫌なんだ!!(叫ぶ)俺はお前と違って自由に生きる!!(叫ぶ)……(走り去る)……(部屋に戻る)……(荷物をまとめている)……(荷物を持ちながら)エンリカ……俺達は婚約破棄しよう……。(小声で呟く)」

エンリカ「ウィラム様……?何故ですの……?(泣きながら尋ねる)私との婚約を破棄して一体何処に行くと言うんですの!?そんなの嫌ですわ!!(叫ぶ)私は貴方がいないと生きていけませんわ!!(泣きながら訴える)……お願いですわ!!」
ウィラム「…僕なんかと婚約してるせいで君は弟によりあんな目にあってしまった…。それに、僕ももう家を出る。君はもっと良い相手と一緒になればいい。君の様な器量と家柄なら相手は見つかるだろう。」
エンリカ「私は貴方しか要りませんわ!!貴方じゃなければ意味が無いのですわ!!私は貴方を愛していますわ!!だから行かないで下さいまし!!(泣きながら懇願する)ウィラム様!!ウィラム様!!ウィラム様!!(名前を呼び続けている)」
ウィラム「俺はもう…この家にはいられない。これからどうすれば良いかはわからないが…どうかわかってくれ。エンリカ…。さようなら…。」
エンリカ「ウィラム様……!!(追いかけて)だ、だったら私も貴方について行きますっ!一緒に逃げましょう…!!」
ウィラム「それは駄目だ。君はまだ子供だから……家族に守られているべきだ。君は幸せに生きてくれ……。さようなら……。(エンリカに別れを告げる)……(家を出ていく)さようなら……エンリカ……。(泣きながら呟いている)うう……うう……うう……」
そして結局ウィラムはエンリカに別れを告げ、一人屋敷を去った。その後、エンリカはショックのあまり寝込んでしまい、そのまま亡くなった。
エンリカは死ぬ間際までずっと婚約者のウィラムの事を愛し続けていたと言う。
それからフォレスター家はウィラムが居なくなった事で必然的にソトルが後継者となり…。
メイレン「あの出来損ないッ!!恩知らずめ!!勝手に家出するなんて信じられない…!!ねえ、もう私には貴方しかいないの。ソトル…。立派な当主になってくれるわよね…?」
ソトル「(ま、まさか兄様が本当に出て行ってしまうなんて…)……はい。母上……(震えながら答える)ぼ、僕に任せてください……(声が掠れている)う、ううぅ……うう……(泣き出す)うう……うう……(泣きじゃくる)うう……うう……(泣き続ける)」
そしてソトルはフォレスター家の当主となったが、今まで当主としての教育を何一つ受けておらず、とてもじゃないがフォレスター家を纏め上げる事など出来なかった。
当然フォレスター家の財政は悪化し、借金まみれになってしまったという……。
ソトルの母メイレンはそんなソトルの様子を見て…。
メイレン「ああ……可哀想な私の坊や……(ソトルを抱き締める)貴方は何も悪く無いわ……(ソトルの頭を撫でる)……私が守ってあげる……(ソトルにキスをする)ん……(舌を入れる)……ふ……」
ソトル「んん……(舌を絡めてくる)……ふ……(吐息混じりの声を出す)あ……(服を脱ぐ)……あ……(喘ぎ始める)あぁっ……!(気持ち良くなっている)あぁ……ん……!(快楽に溺れていく)ああっ……!」
二人は母子でありながら禁断の関係に溺れてしまったのである……。その関係は長く続いたものの、ソトルが成人すると自然と終わっていった。
その後のフォレスター家は破産してしまい、没落してしまったのだという……。
そして没落後のソトルは男娼に身を落としてしまい……。今ではすっかり堕ちぶれた姿になり果てたという……。
一方の母メイレンはこっそりと故郷へと帰り……そこでひっそりと暮らした後、老衰で亡くなったのだとか……。
さて、フォレスター家やメイレンと別れを告げた長男ウィラムはと言うと……。
その後彼は冒険者となった。しかし、ウィラムは元々戦闘経験も冒険経験も無く、当然ながら直ぐにパーティーから追い出されてしまう。

ウィラム「…うーん、やはり冒険者は向いてなかったのだろうか…。これからどうしよう…(途方に暮れている)……はぁ……はぁ……はぁ……(苦しそうにしている)う……うぅ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……(呼吸が激しくなっていく)はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……(過呼吸になっている)」
ウィラムはストレスから来る不眠症に悩まされていた。睡眠薬を飲んで無理やり眠りにつく日々が続いた。食事は殆ど取らず、元々やせぎすだった身体が痩せ細っていった。
更に酷い頭痛に襲われ、幻覚を見るようになった。頭の中で誰かが話しかけてきたり、自分の体が別人のものになったかのように感じたりした。
その頭の中の声はウィラムにこう言った。『お前は邪魔だ』『お前のせいで全てが壊れた』と……。
ウィラムはその言葉を聞く度に激しい罪悪感に襲われるようになり、やがて自分を責め続け、死にたいと願うようになっていった。次第に精神状態も不安定になっていった。
それからのウィラムの生活は荒れに荒れまくった。酒を浴びるように飲み、暴れ、盗みを繰り返した。そしてとうとう、強盗と殺人を犯し、捕まってしまったのだ。
裁判の結果、死刑を宣告され、ウィラムは死を待つだけの存在となってしまった。ウィラムは絶望していた。こんな筈じゃ無かったと嘆いていた。
そして死刑執行の日。ウィラムは執行官達に連れて行かれる。その途中、ウィラムは突然苦しみ出した。余りの痛みに叫び声を上げ、地面に倒れ込む。
それでも尚、ウィラムの体は痛んだ。ウィラムはあまりの苦痛に耐え切れず、意識を失ってしまう。そのままウィラムは死んだ。

継承ルート

ウィラム「俺はもうこの家に縛られるのは嫌なんだ!!(叫ぶ)俺はお前と違って自由に生きる!!(叫ぶ)……(走り去る)……(部屋に戻る)……(荷物をまとめている)……(荷物を持ちながら)エンリカ……俺達は婚約破棄しよう……。(小声で呟く)」
エンリカ「ウィラム様……?何故ですの……?(泣きながら尋ねる)私との婚約を破棄して一体何処に行くと言うんですの!?そんなの嫌ですわ!!(叫ぶ)私は貴方がいないと生きていけませんわ!!(泣きながら訴える)……お願いですわ!!」
ウィラム「…僕なんかと婚約してるせいで君は弟によりあんな目にあってしまった…。それに、僕ももう家を出る。君はもっと良い相手と一緒になればいい。君の様な器量と家柄なら相手は見つかるだろう。」
エンリカ「私は貴方しか要りませんわ!!貴方じゃなければ意味が無いのですわ!!私は貴方を愛していますわ!!だから行かないで下さいまし!!(泣きながら懇願する)ウィラム様!!ウィラム様!!ウィラム様!!(名前を呼び続けている)」
ウィラム「俺はもう…この家にはいられない。これからどうすれば良いかはわからないが…どうかわかってくれ。エンリカ…。さようなら…。」
エンリカ「ウィラム様……!!(追いかけて)だ、だったら私も貴方について行きますっ!一緒に逃げましょう…!!」
ウィラム「な…!?…だが、外は貴族育ちの君が耐えられる様な世界じゃないぞ…!!俺もこの先何の宛ても頼れる人も居ないんだ…。君が外に出ても俺は君を守れる自信が無い…。」
エンリカ「それでも構いませんっ!だからっ!(泣き叫びながら抱きつく)……うう……うう……うう……うう……うう……うう……!!!お願いします…!!私も…私も一緒に…。愛しているんです…!(懇願する)」
ウィラム「……わかった……。だが、恐らく君が家を出る事を君の父上と母上は反対するだろうから今から黙って出て行く事になる。もう実家にも故郷に戻れないだろう。
……エンリカ……君に辛い思いをさせてしまうかもしれない。それでも本当にいいのか……?(不安げに問いかける)」
エンリカ「はい……!覚悟の上ですわ……!(嬉しそうに笑う)……ウィラム様と一緒ならば何も怖くありません……!(笑顔で答える)……さぁ……早く参りましょ……(言いかけたところで唇を奪われる)……ん……んん……(キスに応じる)」
そして二人は荷造りを済ませると共に住み慣れた街を出て行った。それから数年間、小さな村で二人きりの暮らしが続いた。
貴族だった二人が平民となり、その生活は苦しいものだった。しかし、お互い支え合いながら幸せな日々を過ごしてきた。
やがて子供が生まれ、幸せに包まれていたある日の事。突然、村に盗賊団が現れたのだ。村の人達は抵抗虚しく殺されていく中、ウィラムとエンリカ達は必死に逃げ回った。
ウィラム「こ、このままでは全滅してしまう……。どこかに隠れなくては……。(辺りを見回す)そうだ!あそこに洞窟がある!あそこに身を隠そう!(子供達を抱きエンリカの手を引いて走り出す)エンリカ!行くぞ!(手を繋いで走る)エンリカ!しっかりしろ!エンリカ!」
エンリカ「ウィラム様……!ああ……!こんな時にお腹の子供が大きくなってきてしまいましたわ……。うう……!動けません……!(苦しむ)うう……うう……うう……うう……うう……うう……うう……うう……うう……」
ウィラム「エンリカ!!」
洞窟へ逃げるとエンリカのお産が始まり、エンリカは洞窟で出産した。生まれた子供はすぐに息絶えてしまったが、その後すぐにエンリカも亡くなってしまう。
最期まで子供を抱きしめながら……。ウィラ

最期まで子供を抱きしめながら……。ウィラムはその光景を見て涙を流す事しか出来なかった。悲しみに打ちひしがれながらも、何とかその場から逃げ出して生き延びた。
結局生き残ったのはウィラムとその息子一人だけだった。ウィラムは息子を育てながら二人でひっそりと暮らしていた。
そんなある日、ウィラムの元に弟であるソトルが現れる。ソトルはウィラムの息子を見つけるとすぐに奪い取り、逃げようとする。
そんなソトルをウィラムは必死に追い掛け捕まえる。するとソトルはナイフを取り出して自分の喉元を切り裂いた。大量の血が流れ、ソトルはその場で倒れ込む。

ウィラム「なッ…!?」
ソトル「く…ふふ……はははははっ!兄様……!これで僕達の家族はいなくなったね……!母様も兄様も大切な人も皆僕が殺したんだよ……!(高笑いしながら言う)……ねぇ兄様?今どんな気持ち…?(嘲笑いながら聞く)」
後から知った話だが、ソトルは当主となる事を押し付けられそのストレスから母を殺し逃走。そして自分を探してここへやって来たらしい。
ソトルに拉致され衰弱していたウィラムの息子リックは無事に保護されたのだった。
息子の無事を知ったウィラムはソトルとの格闘で大怪我を負っておりそのまま静かに目を閉じた。享年42歳。
残された10歳のリックは母を失い、父も失った。孤独となったリックは父の知り合いの元に引き取られる事になった。
それが今の養父、ダリル・エイムズだ。彼は元々軍人であり、戦争で負傷して退役。現在は辺境の地にある小さな村で隠居生活を送っていた。
ダリル「ウィラム……お前の事はあの人からよく聞かされていたよ……。とても優しくて自慢の息子だと……。まさか、そんな彼があんな悲劇に見舞われるとは……。彼の死は残念だった……。君も辛かっただろう……。……さぁ、もう泣くんじゃない。これからは私が君のお父さんになろう」
リック「……はい。ありがとうございます……。これからよろしくお願いします……。(泣きながら微笑んで礼を言う)……えっと……おじさん……(照れ臭そうに呟く)……いや……義父さん……。」
それからリックはダリルに育てられる事になった。ダリルは仕事で忙しいため、家事全般はリックの仕事となっている。料理の腕もめきめき上達していった。また、勉学も熱心に学び、成績優秀だった。
15歳になった時、ダリルからこんな辺境の村では無く大きな街で一人暮らしをしてみないかと提案され、それを受け入れる事にした。
リックは15歳にして自立する事を決めたのだ。ダリルに見送られながら、リックは第二の故郷を後にする。そして、今に至る。
今現在、リックは一人で暮らしている。時々、ダリルから手紙が届く。元気にしているだろうか。無理をしていないだろうかかと過保護だなと笑いつつもリックは穏やかに暮らしている。
リックの将来の夢は医者になる事。今はその為の勉強をしている最中だ。いつか立派な医師になり、沢山の人々を助けたいと願っている。
今日もいつも通り勉強をする為、机に向かう。本棚をを漁っていると一枚の写真が落ちた。
それは実父であるウィラム・フォレスターと身重だった母、エンリカとまだ6歳だった自分が並んでいる記念写真だ。
今はもう、全員死んでしまった思い出の中の家族。
リック「……懐かしいな…!」
それを拾い上げ、写真を眺めていると部屋の扉を叩く音が聞こえた。どうぞと言うと一人の女性が入って来た。
彼女はこの家の家政婦のメイレン。年齢は70後半。白髪を纏めた老婆で、おっとりとした性格で誰からも好かれるような人だ。
メイレン「あらまぁ、リック様。ここにいらっしゃったんですね。そろそろ夕食の準備が出来ますので食堂へ来て下さいませ。(優しい声で話しかける)さぁ、参りましょう。(手を差し出す)ふふっ……。ほーら行きましょ……」
リック「うん!行こう。」
メイレンは自ら売り込んできてくれた家政婦で、ダリルへ相談の末雇う事に決めた。とても安い賃金で良く働いてくれる。
リック「メイレンの料理は美味しいね!…ところでさあ、今日部屋から懐かしい物が出て来たんだよ。僕と実の両親の写真が。…そう言えばメイレンって家族はいるの?」
メイレン「私ですか?私は若い頃、旦那と息子二人がいましたが……。三人共亡くなりました……。(悲しそうな顔で答え遠い目で天井を見上げ)…全ては、私のせいなのですが…。」
リック「え…?メイレンの…?」
メイレン「私はかつて、旦那が亡くなった事から長男を跡取りとして厳しく躾け、その反面可愛らしい次男を甘やかして彼等に亀裂を作ってしまいました…。
そして、長男を家を飛び出し私は当主跡取りを押し付けた次男に傷付けられ、奇跡的に一命を取り留めましたが、その代償として子供は産めなくなりました。今でも後悔しています……。
あの時、長男の気持ちを聞いていればと……。二人の息子を平等に扱っていれば……結局、私は息子達に何もしてあげられなかったのです……。……ああ、すみません」

リック「そんなこと無いよ!!きっと……二人はメイレンに感謝していると思うよ。だってメイレンはこんなに反省しているし、優しいんだから!だから、そんな悲しい顔をしないでよ!ね?(明るく言う)」
メイレン「リック様……。……ふふっ。ありがとうございます……。貴方は本当に良い子ですね……。(小声で)……あの子にそっくりだわ……。(嬉しそうに微笑む)
そう言って貰えると嬉しいわ……。……でもね……実は一つだけ心残りがあるんですよ……。それは……」
リック「……それは?」
メイレン「……二人の子供が立派に私の元で成長した姿が見たかったなと……思いましてね。ふふっ。ないものねだり、おかしな話ですよね……。(自嘲気味に笑う)…さあ、食事を続けましょう?今日も良い天気ですね…。」
リックは知らない。メイレンが自身の祖母であると言う事を。
しかしメイレンはもう、彼にそれを打ち明ける気は無かった。ただリックの傍で、家政婦として支えて行こうと決めた。
そしてその後、リックは医者になり、やがては優秀な外科医となるのだった。医者になった彼は沢山の命を救う。彼は生涯独身だった。彼の人生には恋など必要無かったのだ。
メイレンはそんなリックの立派な姿を見届けた後、静かに息を引き取った。享年98歳。最期まで幸せだった。彼女が眠る墓はリックが建てたものだ。
そこには彼女の名前だけが刻まれていた。その墓石に寄り添うようにリックは花を添える。そしていつものようにこう呟く。
リック「……義父さん。メイレン。僕はもう大丈夫だよ。二人のお陰でここまで来れた。ありがとう。義父さん……。これからもずっと見守っていてくれますよね。(微笑みながら独り言を言う)
……よし、帰ろう。明日も早いからね。(立ち上がり歩き出す)」
帰り道、静かな優しい風が吹いた。まるで、二人に語りかけるかのように……。それは、亡き家族の温もりを感じさせた。リックはその風に優しく微笑みかけた。

男娼ルート

ウィラム「俺はもうこの家に縛られるのは嫌なんだ!!(叫ぶ)俺はお前と違って自由に生きる!!(叫ぶ)……(走り去る)……(部屋に戻る)……(荷物をまとめている)……(荷物を持ちながら)エンリカ……俺達は婚約破棄しよう……。(小声で呟く)」
エンリカ「ウィラム様……?何故ですの……?(泣きながら尋ねる)私との婚約を破棄して一体何処に行くと言うんですの!?そんなの嫌ですわ!!(叫ぶ)私は貴方がいないと生きていけませんわ!!(泣きながら訴える)……お願いですわ!!」
ウィラム「…僕なんかと婚約してるせいで君は弟によりあんな目にあってしまった…。それに、僕ももう家を出る。君はもっと良い相手と一緒になればいい。君の様な器量と家柄なら相手は見つかるだろう。」
エンリカ「私は貴方しか要りませんわ!!貴方じゃなければ意味が無いのですわ!!私は貴方を愛していますわ!!だから行かないで下さいまし!!(泣きながら懇願する)ウィラム様!!ウィラム様!!ウィラム様!!(名前を呼び続けている)」
ウィラム「俺はもう…この家にはいられない。これからどうすれば良いかはわからないが…どうかわかってくれ。エンリカ…。さようなら…。」
エンリカ「ウィラム様……!!(追いかけて)だ、だったら私も貴方について行きますっ!一緒に逃げましょう…!!」
ウィラム「な…!?…だが、外は貴族育ちの君が耐えられる様な世界じゃないぞ…!!俺もこの先何の宛ても頼れる人も居ないんだ…。君が外に出ても俺は君を守れる自信が無い…。」
エンリカ「それでも構いませんっ!だからっ!(泣き叫びながら抱きつく)……うう……うう……うう……うう……うう……うう……!!!お願いします…!!私も…私も一緒に…。愛しているんです…!(懇願する)」
ウィラム「……わかった……。だが、恐らく君が家を出る事を君の父上と母上は反対するだろうから今から黙って出て行く事になる。もう実家にも故郷に戻れないだろう。
……エンリカ……君に辛い思いをさせてしまうかもしれない。それでも本当にいいのか……?(不安げに問いかける)」
エンリカ「はい……!覚悟の上ですわ……!(嬉しそうに笑う)……ウィラム様と一緒ならば何も怖くありません……!(笑顔で答える)……さぁ……早く参りましょ……(言いかけたところで唇を奪われる)……ん……んん……(キスに応じる)」
そして二人は荷造りを済ませると共に住み慣れた街を出て行った。
二人が列車に乗って辿り着いた先は都会の街並みが広がっている場所だった。そこは華やかな見た目の街だったが、夜になると怪しげな雰囲気に包まれていた。
それは所謂歓楽街と言われる所であったのだ。そこでは男娼や娼婦などが客引きをしている姿や、酔っぱらい達が酒に酔いしれながら騒いでいる姿が見受けられた。
エンリカ「何だか…華やかだけれど怖い場所だわ…。ウィラム様、ここで何をするつもりですか…?」
ウィラム「ここに来たのは俺達と同じ境遇の者達が集まる店があるという噂を聞いたからだ。そこに行けば俺達に仕事を与えてくれるかもしれないと思ってな。(真剣な表情で言う)
……しかし噂だけで確証は無いんだ。もし違っていたとしても仕方がない。とにかく行ってみよう。(歩き出す)」
辿り着いた先は薄暗い路地裏。エンリカはウィラムの後ろに隠れる様について行き、向かった先は怪し気な酒場だった。
ウィラムはその酒場の女店主に声を掛けた。
女店主「おや?見ない顔だ。アンタ達、平民じゃ無さそうだね。雰囲気で解るよ…。」
ウィラム「ここは俺達の様な訳ありに仕事をくれる場所だと聞いた。出来れば住み込みで働ける場所を紹介して欲しい。」
女店主「へぇ……。アンタ達、ワケアリかい……。(少し考えてから)ウチで働きたいって事なら大歓迎だよ。だけど、まずはこの店のルールを教えなくちゃね……。(ニヤリと笑って)その前に……(エンリカの方を見て)」
エンリカ「……えっ?(怯える)」
女店主「ふーん……。こっちのお嬢さんはなかなか可愛いじゃないか……。アタシが色々と教えてあげよう……。(舌なめずりしながら言う)さあ……来な……。(手招きする)ついておいで……。(店の奥に連れていく)大丈夫……」

ウィラム「こ、この子には危害を加えないでくれ。俺の恋人なんだ。……俺は何でもする。(店の奥へとついて行く)ここは…。」
女店主に案内された先は地下室だった。そこには数人の女性がいた。年齢は様々だが皆痩せ細っている。中には裸同然の格好の者もいる。エンリカは思わず目を背けた。ウィラムは顔を歪めた。
エンリカは恐る恐る尋ねた。エンリカは震えながら言った。
エンリカ「こ、ここは何処ですか…!?なんなんですか…!?私達に何をさせようとしているのですか…!?」
女店主「そんなに怯えなくてもいいんだよ……。ここは妾として買われた女性達の部屋。ここでは働かせる為に調教してるんだ。でも安心して。暴力は振るわないから。(微笑む)みんな優しくしてあげるからねぇ……。(鞭を取り出す)ほら、これなら痛くないだろう……?」
ウィラム「俺に、ここの女性達を調教しろと言うのか?それとも俺を性奴隷にするつもりか?俺はいい。だがエンリカは別だ。この子には手を出すな。(エンリカを守る様にして。)」
女店主「はいはい解ったよ。そこの娘は私が保護するよ。アンタはその分稼いで貰うがね。アンタにはこの娘達の調教師になってもらう。まぁ、簡単に言えば男娼だ。この娘達は皆訳ありだからね……。まぁ、見ての通りここにいる奴らは男に抱かれる事に抵抗が無い者ばかりさ。」
エンリカ「な……!?(絶句する)そ、そんな……!私は嫌ですわ……!ウィラム様が他の女性に触れられるなんて……!絶対に嫌ですわ……!(ウィラムに抱き付く)」
ウィラム「エンリカ……。(抱きしめ返す)俺も君を他の男に渡したく無い……。(泣きそうな声で)だが、俺達がここで生きるためには仕方が無い事なんだ。解ってくれ、エンリカ。俺はここで男娼…調教師になるよ。」
エンリカ「……ウィラム様……。(涙目になりながらウィラムを見つめている)……わ、わかりましたわ……。(悔しそうに俯きながら了承している)……その代わり、私も貴方の奴隷になりますわ。それで構いませんわよね……?(泣きながら懇願している)」
ウィラム「え!?そ、それは……!(動揺している。)……わかった。君がそう望むならばそうしよう。(悲しげに笑いながら)……エンリカ……愛しているよ。(口づけをする)……んん……(キスに応じる)」
それからウィラムは女店主の元で娼婦達を調教する専属調教師となり、夜になると歓楽街の路地裏にある娼館にて男娼として働く事になった。
エンリカはウィラム専属の娼婦兼助手として彼の身の回りの世話をしながら、彼が調教した娼婦達の面倒を見ていた。娼婦の中にはエンリカよりも年下の少女もいた。
少女達はウィラムに対して恋心を抱いていた。娼婦達の間ではエンリカは嫉妬の対象だった。娼婦達からは陰口を叩かれていた。
「自分は他の男に買われる事が無い癖に。」「いつもウィラム様の庇護の元に居るわ。」「所詮貴族令嬢の甘ちゃんよ。」等と言われて蔑まれていた。
しかし彼女は何も言い返さなかった。ただ黙って耐えていた。しかしある日の事だった。ある事件が起こったのだ。
それはウィラムが一人の客の男を相手にしていた時の事だった。男はウィラムの客の中でも特に金払いが良く、ウィラムにとっては上客と呼べる人物だった。
男「ウィラム、お前は本当に良い体つきをしているな。(ウィラムの体を触りながら言う)」
ウィラム「ふふ、お客様。私等は所詮娼婦達のおまけ。美しい花々をご覧になってください。(やんわりと手を繋いでどかし)今夜はどの女にしますか?」
男「そうだな……。(悩んでから)今日はお前にするよ。(ウィラムの手を掴み引き寄せようとする)さあ、来い。(強引に手を引く。)……!?(驚く)な、何だ!?」
ウィラム「申し訳ありません。お客様…。私は娼婦達の専属調教師です。(手をそっと外して)…私の仕事は娼婦達の調教。どうか私の仕事を評価して、今宵も美しい私の作品を選んでください。」
男「ちっ……。(舌打ちする)……ふん、まあいい。(諦めて離れる)……おい、こっちに来い。(別の女を呼ぶ)」
エンリカ「ウィラム!(男が去った後ウィラムに駆け寄る)だ、大丈夫でしたか…?(心配そうに)」
ウィラム「ああ、大丈夫だよ。(笑顔で)……ふぅ……。(ため息をつく)全く……面倒臭いな……。(小声で言う)……俺はエンリカ以外抱くつもりは無いのに……。(苦笑しながら呟いている)……さて、仕事に戻るかな。(立ち上がる)」
エンリカ「まあ!(顔を赤らめ)ウィラム様ったら……!」
ウィラムはすっかり娼館での仕事にも慣れ、調教の腕も上がっていた。ウィラムは順調に娼婦達を調教し、売り上げを伸ばしていった。そんなある日の事だっ

ウィラムはすっかり娼館での仕事にも慣れ、調教の腕も上がっていた。ウィラムは順調に娼婦達を調教し、売り上げを伸ばしていった。そんなある日の事だった。
とある貴族の婦人がウィラムを指名した。その婦人はウィラムを気に入り、彼を身請けしたいと言い出した。彼は当然断ろうとした。だが、彼女の身分が問題だった。
彼女は王都の貴族であり、国でも有数の大富豪でもあった。ウィラムは悩んだ末、彼女に身請けされる事にした。勿論、エンリカも一緒だ。二人は荷物をまとめ、屋敷へと向かった。
だが、そこには思わぬ人物が待っていた。
それはウィラムの弟、ソトルだった。彼は二人を待ち構えていた。二人は驚きを隠せなかった。
ソトルはウィラムの代わりにフォレスター家の当主となっており、女性客と繋がっていたらしい。
ソトル「兄さん……。いや、ウィラム。よく戻って来たね……。(冷たい目線で見つめている)エンリカ嬢もよくぞお戻り下さいました。(微笑む)さあ、こちらへどうぞ……。(案内する。)さあ、行きましょう。母上の元へ……。」
ウィラム「お前ッ!!それが狙いであの女を使ったのか!?(エンリカを抱き寄せ庇い)俺は帰らんぞ!!エンリカも!!絶対に渡さない!(去ろうとする)」
ソトル「おや?僕は実質貴方達二人を身請けしたんですよ!(嘲笑う)貴方達はもう僕の所有物なんです!さあ、大人しくついて来て貰いますよ……(ニヤリと笑う手下を呼びつける)おい、この者達を連れて行け(命令している)さあ、早くしろ(睨み付ける)……ん?」
その時、一人の女性がやって来た。それはウィラムとエンリカの雇い主である女店主アンネロッサだった。
彼女は煙管を吹かしながら不敵な笑みを浮かべこう言った。
アンネロッサ「なーんか可笑しい気がしてたんだよ。そう言う理由なら、ウィラムとエンリカを売る訳には行かないねえ!うちは夢と色以外は売らないんでね!」
ソトル「な……!(驚いている)貴様……!誰に向かって口を利いてるか解っているんだろうな……(怒気を込めて)……おい、そいつらを殺せ(冷たく言い放つ)……んん?(怪しげな表情をする)」
アンネロッサ「あははは!させないよッ!(するとアンネロッサはソトルの手下を殴り飛ばす)さあ、逃げるよ、あんたら!(ウィラム達の手を引いて走る)しっかり捕まってな!(走り出す)はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……(息切れを起こしている)……はあっ……はっ……はっ……」
ウィラム「女将さん…、俺達のために有難う御座います…。」
エンリカ「女将さんっ…。有難う御座います…!(アンネロッサを抱き締める)」
アンネロッサ「いいって事さ……。さあ、帰るよ…!あたし達の家へ…。」
そしてウィラムとエンリカはアンネロッサと共に安らぎの家である娼館へと帰り、その後もウィラムは調教師として娼婦達と共に働きエンリカは助手兼ウィラムの専属娼婦として働いた。
それから数年後、二人は結婚した。二人の結婚を祝福する者は多く、中にはアンネロッサを始め涙を流す者さえ居た。
その後のウィラムはアンネロッサから経営を引き継ぎ商人と男娼の両方の顔を持つ男となり、国有数の大富豪となった。
また、貴族として受けたスパルタ教育を活かして多くの娼婦を調教、教育し、彼女達を立派な高級娼婦に育てた功績を認められ、国王からも称賛された。
彼に対する国民の評価は非常に高いものとなった。
一方、弟ソトルの評判は悪くなっていった。ソトルはウィラムに代わりフォレスター家の当主となったが、ウィラムと違い碌な教育を受けておらず、金遣いも荒かった。
その為、一族と領地の財政は悪化の一途を辿っていた。更にソトルの妻やつまりソトルの母もまた浪費癖があり結果、フォレスター家は破産寸前まで追い込まれた。
それでもソトルはまだ反省の色を見せず、領民に圧政を敷き、気に入らない者は容赦なく処刑した。その所為で領内では暴動が起き、治安が悪化していた。
それはウィラムが住む街にまで噂が流れて来たがウィラムがソトルに手を差し伸べる事も苦言を呈する事も一度たりとも無かった。
ウィラムにとってソトルはその程度の存在でしかなかったし関わりたくも無かった。
そしてウィラムはエンリカとの間に子供をもうけ、幸せな家庭を築いた。

特に長男のリックは父親にそっくりで聡明で優しい少年に成長した。そんなリックにウィラムの母はこう語った。
エンリカ「リック、お父さんみたいな人におなり。そうすればきっと貴方も、皆も幸せになれるわ……。(微笑む)……さあ、ご飯が出来ましたよ。(テーブルに着くように促す)今日はあなたの好きなシチューですよ。(微笑む)はい、どうぞ召し上がれ。(スプーンを渡す)」
リック「いただきます。(食べ始める)うん、美味しいです。お母さんの作る料理は何時も最高ですね。(笑顔になる)ご馳走様でした。(食器を下げる)お風呂入って来ますね。(去って行く)ふぅ……。父さん……今度はいつ帰って来るのかな…」
現在ウィラムはこの街のために尽力している。街の人々の相談に乗り、様々な問題の解決に尽力している。ウィラムの評判は益々高くなり、今や彼は救世主と呼ばれるようになっていた。
中々帰って来ない父だが、リックは父が大好きだった。それは母も同じだった。
二人は何時まで経っても帰ってこない父の身を案じていた。父は大丈夫だろうか。怪我などしていないだろうか。心配で仕方が無かった。
だが、二人は何も言わなかった。何故なら自分達は信じて待つことしか出来ないからだ。
リックが風呂に入っている間、エンリカは片付けをしていた。……がちゃりと扉を開く。
そこに居たのはウィラムだった。突然の事にエンリカは驚いた様子を見せたが、直ぐに落ち着きを取り戻し平静を装った。
ウィラムはエンリカを抱き寄せ愛おしそうにキスをした。エンリカも受け入れるそれがウィラムの望みならと。
ウィラムの手にはリックが前々から欲しがっていた本があった。
エンリカは微笑む。
エンリカ「おかえりなさい。貴方。」
ウィラム「ただいま、エンリカ。」
そして二人は長い口づけを交わした。何度も。何度も。そうする事でお互いの想いを確かめ合うかのように。
リックが風呂から戻って来たら家族団らんの時間だ。家族皆で他愛の無い会話を交わそう。
まだまだウィラム達には試練が降り掛かるだろう。ソトルや母メイレンが再びやって来るかも知れない。
しかし、ウィラムとエンリカは恐れる事無く乗り越えて行く事だろう。ウィラムとエンリカなら必ず成し遂げられるはずだ。だって二人は夫婦なのだから。二人は永遠に一緒なのだから……!

レイラルート

ウィラム「お母様。」
メイレン「あら、ウィラム、お稽古は終わったの?」
ウィラム「はい、終わりました。あの……お母様にお話があるんですけど。僕が大きくなったら、騎士になりたいって言ったらどう思いますか?やっぱり反対しますか?でも、僕はどうしても騎士になって、悪い奴らをやっつけたいんです!」
メイレン「ダメよ。貴方は我がフォレスター家の当主となるの。しっかりなさい?」
ウィラム「えー……。(不満そうに)そんなぁ!じゃあ、僕もお父様みたいに立派な貴族になれるように頑張りますから、お願いです、僕の夢を叶えてください!絶対後悔させませんから!ね!?いいでしょう!?ねぇったら!…………ああっ!」
メイレン「(ウィラムをビンタする)二度と我儘を言うな!恥を知りなさい!!」
ウィラム「うぅ〜……(泣き出す)ひっく……ごめんなさぃ……ぐすん……だってぇ……騎士になりたかったんだもん……うわあああん!!(号泣して退場)……ひっく……ひっく……(しばらく泣く)……うわあああああん!!!」
ソトル「お母様っ!なんて酷いことをするんですか!?可哀想ですよ!あんなに泣いてるじゃないですか!許せません!それに、兄様はまだ子供なんですよ!?もうちょっと優しくしたって良いじゃないですか!いくらなんでも厳しすぎますよ!」
メイレン「ごめんなさいね…。ソトル。でも、ソトルは優しいのね?何か欲しいものはある?ご褒美をあげるわ?」
ソトル「別にありません。それより、早く出ていってください。これ以上ここにいると怒りますよ?」
メイレン「そんな…酷いわ。ソトル…私は貴方を愛しているのよ。欲しい物があるなら何でも言いなさい?」
ソトル「うるさいなぁ!早く出ていけっつってんだよこのババア!気持ちわりーんだよ!さっさと消えろよブスッ!テメーなんか大嫌いだ!死んじまえばいいんだ!俺に触んじゃねえ!」
メイレン「そんな…。」
そして夕食中。
メイレン「ソトル、好きなものを何でも頼んでね?」
ソトル「ありがとうございます。いただきます。(食べる)美味しいですね。特にこれとか凄く好きかも。もっと食べても良いですか?すみませーん!追加で注文しまーす!(料理を食べる)うん!最高!(満足げに)あー幸せ♪」
ウィラム「おい、ソトル。お前調子に乗ってないか?お前は僕の召使いなんだぞ?なのに何で勝手にたくさん食べてるんだ!?おまけに沢山頼み過ぎだし!僕の分が無くなるじゃないか!全部返せよ!(怒る)ふざけるなよ!?このクソガキが!」
メイレン「…ウィラム。(ウィラムを何度も殴る)弟にその言い方は何ですか!?いい加減になさい!!この出来損ない!!(ウィラムを何度も殴る)」
ウィラム「痛い痛い痛い!止めて下さいお母様!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!許してください!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
メイレン「ソトルに謝りなさい。」
ウィラム「嫌です!僕は悪くないもの!悪いのはあいつだよ!僕をいじめたんだもの!それに、あいつがお腹を空かせていたからいけないんだよ!だから、僕のせいじゃないよ!ねぇ、そうだよね!?お母様!?ねぇったら!?ねぇったら!?」
メイレン「まだ折檻が必要な様ね!(今度はウィラムを何度も鞭で痛めつける)ソトルに謝りなさい!!」
ウィラム「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
ソトル「兄様……最低……!(軽蔑する様に)本当にクズ野郎だな。……見苦しいからもう喋らない方が良いですよ?(ウィラムを嘲笑する)ハッ……(鼻で笑う)ざまぁみろ。(ウィラムを蔑む)」
ウィラム「うわああああん!(号泣する)うぅ……ひっく……うぇえん……えぇん……。(泣きながら退場)……うぇぇん……うぅ……。(泣きながら退場)ひっく……ひく……うぇぇん……。(泣く)」
メイレン「さて、食事の続きをしましょう?ソトル。…何か食べたい物はあるかしら?」
ソトル「うーんとね……じゃあこれお願いします。(食べる)美味しい〜♪幸せ〜♪あ、そういえば、お母様のお勧めは何ですか?教えてくださいよ!是非食べたいなぁ!(甘える様な声で)」

メイレン「このプリンなんてどうかしら?愛してるわ。ソトル。」
ソトル「ありがとうございます!嬉しいなぁ!いただきまーす!(食べる)……うっ!?ゲホッゴホ!!(咳き込む)何これ苦い!不味い!最悪だな!よくこんなもん食えたな!吐くぞこいつ!死ねよ!」
メイレン「ああっ!ごめんなさいね!ソトル…!!」
そしてそれから一年の月日が経ち、ウィラムは11歳。ソトルは9歳になった。
メイレン「ウィラム!!もっとしっかりと勉強なさい!!今日は剣術の訓練もありますよ!!」
ウィラム「はい。分かりました。お母様。(本を読むのを止める)では行って参ります。(本を机に置いて部屋を出る)あの、ソトル。行ってくるよ。ちゃんと良い子にして待ってるんだよ?分かったかい?ソトル。僕の可愛い弟。」
ソトル「はい。兄様。気をつけて。頑張ってくださいね。僕はいつもここで貴方の帰りを待っています。貴方が帰って来た時、寂しくないように。貴方が辛い時は、いつでも僕を頼ってくださいね。僕が貴方の側にいてあげます。貴方を守ります。」
剣術教官「ウィラム様!!今日は素振り500回!!それから走り込みもしますよ!!」
ウィラム「はいっ!よろしくお願いいたします!!(元気良く返事をする)ふっ!(剣を振る音)やっ!(木刀を振り回す)とうっ!(力強く振る)はぁっ!(力一杯に振る)……ああっ!(転ぶ)くそっ!」
剣術教官「何をしているのです!?もう一度やりなさい!(怒鳴る)早くなさい!(ウィラムを激しく叩く)さぁっ!(ウィラムを激しく叩く)早くなさい!(ウィラムを激しく叩く)早くなさい!(ウィラムを激しく叩き続ける)早くなさい!」
ウィラム「はいっ!すみません!すみませんでした!(ひたすら謝り続ける)ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

一方のソトルは…。
メイレン「ソトル、何か食べる?欲しいものはあるかしら?」
ソトル「ううん。大丈夫です。(断る)あ、でも、もし良かったら、一つだけ頼んでも良いですか?実は、ずっと前から欲しかった物があるんですけど。(遠慮がちに言う)あの……絵本を読んでくれませんか?お母様。(照れくさそうに)」
メイレン「ええ。勿論いいわよ。ソトル、貴方が良い子になってくれて嬉しいわ。一年前とは大違いよ。もっとウィラムにも見習って欲しいものね。」
ソトル「(笑顔で)うん。そうだよね。(嬉しそうに)僕、お母様のおかげで少しは変われた気がするんだ。だから、ありがとうお母様。(照れる様に)大好きだよ。お母様。(微笑む)」
そしてウィラムは屋敷へと帰ってくる。
ウィラム「ただいま戻りました。お母様。(頭を下げる)」
メイレン「あら、お帰りなさい。では、また夕飯まで勉強なさい。ほら、さっと部屋へ行きなさい。家庭教師を呼ぶわ。」
ウィラム「はい。分かりました。(階段を上がって自分の部屋へと向かう)……ふう。(溜め息をつく)」
家庭教師「…失礼します。それでは夕飯まで勉強をしましょう。今日は国歴史と数学の授業を行います。それから礼儀作法も。」
ウィラム「はい。(ペンを持つ)始めよう。(本を開く)まずは……(説明し始める)この時代は……(説明する)……で、ここが……(説明を続ける)……で……(説明し続ける)……で、ここは…………で……。」
家庭教師「ウィラム様!!間違いです!!(鞭を打つ)間違うたびに鞭で打ちますよ!!」
ウィラム「うわああああっ!!痛いぃっ!!(悲鳴を上げる)ぐぅぅ……っ!!(涙を流す)……うぅ……うううう……ううう……(泣き始める)うぅ……ううう……ううう……(泣きながら授業を受ける)」
それからもウィレムは一族の当主となるため、毎日厳しい教育を受けていた。
一方のソトルは、母と二人で幸せに暮らしていた。

そしてウィラムは12歳。ソトルは10歳になった。
その頃のウィラムの姿はというと……見るに耐えない程醜くなっていた。体は痩せ細り、髪は伸びっぱなしで手入れなどしていない。顔はげっそりとして頬骨が浮き出ており、目は落ち窪んでいる。肌はカサつき、唇はひび割れている。
一方のソトルは、美しく成長していた。身長は伸びたものの、まだ幼いため、華奢な体付きをしている。艶やかな黒髪を腰近くまで伸ばし、瞳は深い青。白い肌にはシミやニキビなどの跡は一切無く、まるで天使のようだと言われている。
メイレン「本当にウィラム…貴方は醜いわね…。(顔を顰める)もっと食事を食べなさい。(無理矢理ウィレムの口に肉を詰め込む)」
ウィラム「うっ!!(吐き出す)もう要らないよ!!(叫ぶ)ああっ!!苦しいよ!!(胸を押さえる)うっ!!(吐きそうになる)おぇっ!!(咳き込む)ゲホッゴホ!!(苦しそうにする)ハァッ!!」
メイレン「食べなさいッッッッッ!!!!(ウィラムを殴りつけ無理矢理食べせる。追加で野菜も口に押し込む)野菜も食べて栄養を摂るの!!!」
ウィラム「ぐべぇぇッッッッッ…(腹の中に食事を詰め込まれ苦しさから白目を剥き口から泡を吹き出す)……う、う、う……(気絶寸前)……う、う、う、う、う……(意識を失う倒れる)うっ……(吐血)……(気を失っている倒れる)」
メイレン「ごめんなさいね。ソトル。気持ちの悪いものを見せたわね?大丈夫よ。お母様と一緒に楽しく食べましょう?」
ソトル「はい。いただきます。(食べる)美味しい〜♪(笑顔になる)幸せだなぁ!(ニコニコしながら食べる)ん?どうしたんですか?お母様。僕のことじっと見つめたりして。あ、もしかして、このプリン食べたいんですか?」
メイレン「違うわよ。ソトルは美しく愛らしいと思ってね…。ずっと一緒よ。ソトル。」
そして一方のウィラムは意識を取り戻してすぐに再び勉強を始めた。
家庭教師「ウィラム様!今回は礼儀作法の授業です!!」
ウィラム「はい。お願いします。(椅子に座って背筋を伸ばす)始めてください。(頭を下げる)よろしくお願いいたします。(頭を下げる頭を上げる)……(頭を下げる)……(頭を上げ下げする)……(頭を下げ続ける)……(頭を上げる)」
家庭教師「なんですかそれはッ!!(鞭で打つ)全然なっていません!!お辞儀のつもりですか!?今回は正しい社交界のマナーを学んでもらいます!!社交界デビューまであと数ヶ月ですよ!?貴方は当主候補としての自覚があるのですか!?」

ウィラム「はいっ!すみませんっ!すみませんでしたっ!!(ひたすら謝り続ける)ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!(泣きながら頭を下げる)うぅ……うう……」
そしてウィラムの社交界デビューがやって来た。
母であるメイレンは来なかった。
貴族「ほう…、君があのフォレスター家の息子か…。」
ウィラム「はい。母上のメイレンに代わり、本日は私が出席させて頂きました。皆さま、今日は私の為にお集まりくださり誠にありがとうございます。(頭を下げる)本日は楽しんでくださいませ。(頭を下げる)」
貴族「ふん。まあせいぜい頑張れよ。(去って行く)」
ウィラム「……。」

周囲の貴族たちはウィラムを見て笑っていた。ウィラムは怒りを堪えていた。そのせいで醜い顔が強ばっている。そこへ一人の少女がやってくる。その少女こそ自身の婚約者であるレイラだった。
レイラ「貴方がウィラム?はあ…醜いわ…。(忌々しく)ウィラム様のお母様は……、いらっしゃらないのですね。まあそうね。貴方みたいな醜い人なんて母親にも愛されないわよね!アンタみたいな男が婚約者なんて…最悪よ……(溜め息をつく)」
ウィラム「……申し訳ありません……っ(頭を下げる)……うぅ……うう……うう……(泣き始める)うぅ……うう……うう……(泣きながら謝罪する)うぅ……うう……うう……(泣きながら謝罪し続ける)うぅ……うう……」
それからは自身の家族だけでなく婚約者のレイラにも虐められる様になっていく。だが、彼は決して諦めずに努力し続けていた。そして遂に当主となる為の試験が行われる。
試験内容は、各学問、剣術、馬術、執務全般、屋敷内の清掃、料理、洗濯、掃除、庭師の仕事など多岐に渡る。そして、それらの仕事を全て完璧にこなした時、初めて当主として認められるのだ。
その結果は……、全科目満点。そして、剣術と馬術と執務に関しては文句なしの合格であった。更に、掃除、洗濯、料理、裁縫も全て完璧な仕上がりだった。
メイレン「あら、良かったじゃない。…じゃあ、後の事はウィラム。貴方に任せるわ。あとレイラにね。私はソトルと一緒に実家に戻ります。」
ウィラム「えっ?(動揺)……母上?(メイレンを見る)……行かないでください!!母上!!(手を掴む)……うっ(メイレンの手を払う)うっ!!(メイレンの顔を引っ掻く)ううっ!!(メイレンから離れる)うっ!!」
メイレン「なッ…!!や、やめなさい!!この無礼者ッ!!(ウィラムを突き飛ばす)お前なんて息子でもなんでもないわ!!!この屋敷は好きに使いなさい!!ただしお父様の遺産は全て私が貰うわ!!これは慰謝料よ!!!」
ウィラム「うっ……うっ……ううっ……ううっ……ううっ……(泣)うっ……ううっ……ううっ……(泣いている)ううっ……ううっ……ううっ……ううっ……うっ……ううっ……」
メイレン「さ、ソトル…。明日にはこの家を発って屋敷へ行きましょうね…。私の可愛い息子…。(ソトルの手を引く)」

ソトル「うん。お母様。(笑顔になる)僕たちだけの家だね♪嬉しいなぁ〜♪(嬉しくてスキップしながら去る)」
そしてその翌日にメイレンとソトルは屋敷へと行った。残されたウィラムは、一人自室に引きこもった。部屋から出ることは無かった。そして彼の心は完全に壊れた。
部屋の扉には鍵を掛けている。食事も殆ど取っていない。一日中ベッドの上で寝転んでいるだけだ。
遺産も全て奪われ屋敷は残ったがこの屋敷の維持費で毎月金がかかり、給仕を雇う余裕も無くなり、使用人たちも次々と辞めていった。ウィラムは誰とも話すことも無くただ生きていた。
婚約者であるレイラは何度もウィラムに会いに行ったが会うことも出来ず追い返された。そしてついにウィラムは病気になった。
そんなある日、一人の青年が訪ねてきた。その少年はウィラムの幼馴染みであり親友であるスウだった。ウィラムはスウが来ても特に何も反応しなかった。
スウ「ウィラム…、大丈夫か?俺だよ。スウだ。分かるかい?(心配そうな表情をしている)俺は医者を呼んでくるよ。待っていてくれ。(離れようとする)……ウィラム……(立ち止まる)……お前をこのまま死なすわけにはいかないんだ。」
ウィラム「…………。(黙っている)……。……勝手にしろ……。……もうどうなってもいい……。(呆れながら言う)……。……助けたいなら早く行けよ……。(面倒臭そうに言っている)……。……何やってんだよ……。(苛立っている)……。……(独り言のように呟いている)……」
そしてスウはウィラムを看病し始め、次第に心を通わせていく二人。ウィラムは少しずつ回復していった。
だが同時に、自身の現状への絶望感がより増す様になった。。そして遂にウィラムは自らの命を絶とうとした。しかし、それを止めたのはスウであった。
スウ「やめてくれ!!死なないでくれ!!」
ウィラム「どうして!?俺なんて誰からも愛されない!!死んだっていい存在なんだ!?寧ろなんでお前は俺に優しくするんだよ!?」
スウ「好きだからだ!(真剣に告白している)俺は君を愛してるんだ……。だから死んでほしくない……。(泣きそうになりながらも必死で堪えている)……生きていてほしい……。(懇願するように見ている)……ウィラム……お願いだ……。……(悲しげに目を伏せる)……」

スウはかつてフォレスター家で庭師をしていた男を父に持ち、平民でありながらいつもウィラムと遊んでいた。
母親や使用人から虐待を受け続け次第に身も心も醜く荒んでいくウィラムをずっと見守り続けていたのだ。彼はウィラムの親友だったのだ。だからこそ彼を救う為にやって来たのだろう。ウィラムはそんな彼に戸惑いを感じていた。何故自分なんかの為にここまでするのか分からなかった。だが、スウの想いを知り、ウィラムの心は救われた。そして二人は恋人同士となった。
それからウィラムはフォレスター家を正式に継ぎ財政破綻しかけていた領地を立て直し、領民たちに慕われる領主となる。また、スウと結婚した。二人の結婚式には多くの者が祝福してくれた。
だが、レイラだけは複雑な思いを抱えていた。そして彼女は、ある日突然自殺してしまう。彼女の死因は首吊りによる窒息死であった。遺書は見つからなかった。
レイラはウィラムに冷たい態度を取りながらも本当は彼のことが好きだったのだ。だが、その思いを本人に伝えることが出来ずに苦しんでいたのだった。
そして、レイラの死によってウィラムは再び後悔と深い悲しみに包まれる。だが今の自分にはスウが居る。二人で乗り越える事が出来る。ウィラムはそう信じていた。
だが、現実は残酷であった。彼が立ち直る前にウィラムの領地が隣国に攻め込まれてしまう。それにより、街は滅びてしまった。
更に、その戦争により多くの死傷者が出たことでウィラムの領地は多くの難民を抱えることになり、その者達を養うために税を上げざるを得なくなり、更に経済は悪化していく。
そのせいで国中に悪影響が出始める。治安が悪化し、物価が上昇し、様々な問題が起こり始めた。それはやがて国家全体に広がり、世界中を巻き込む大きな争いに発展した。
そしてウィラムとスウは、お互いの手を握りしめながら最期を迎えた。戦火の中で二人とも幸せそうな顔を浮かべていたという。
――――一方、ウィラムを捨てフォレスター家の領地を去り故郷へ戻ったメイレンとソトル親子は、その領地内で成功を収めていた。
メイレンは社交界での人脈を活かし、ソトルの才能を開花させソトルは才能を開花させ社交界での人気者になっていた。
更にはウィラムから奪い取った遺産からも莫大な利益を得ることに成功したのだ。そして二人は幸せに暮らしましたとさ。
401/11 12/09(Sat) 20:40:43W
(0a6a97249934fb741c8c141164d74a46)

アレイクが生き延びたルート


アレイク「(結婚式を迎えようとしたリリアを攫い、自分の巣へと連れて来た。アレイクは美しい人型の青年の姿から黒い巨大な竜の姿になり)愛している。結婚してくれ。」
リリア「うーん、駄目♡…でも、私あの人と結婚したくなかったし、姫って言う立場にも飽き飽きしていたから私の願いを叶えてくれるなら考えてあげてもいいわ?」
アレイク「リリアの願いとは何だ?(人型に戻りながら)私はリリアの為なら何でもしよう。だから言ってごらん(優しく微笑みながら)私は何をすればいい?愛しい君よ……さあ、私と結婚してくれ。永遠に愛し合おうじゃないか。幸せにしてあげよう」
リリア「私と一緒に冒険をして、私が認める最高の宝を手に入れたら結婚してあげるわ!だから、私はこれから冒険するの。貴方もついて来て。」
アレイク「ああ、いいとも。一緒に冒険をしよう。君とならどんな困難でも乗り越えられる気がするよ。さあ、行こう。二人で幸せになろう。(リリアの手を取り)愛しているよ。リリア……私の宝……(キスをすると)さあ、行こう!私たちの世界へ!!」
そしてリリアはアレイクの背中に乗って冒険を始める。
リリア「まずはこのウェディングドレスを何とかしたいわね。装備を整えなきゃ。アレイク、貴方お金は持ってる?」
アレイク「もちろん。リリアの為ならば何でも揃えてみせるよ。さあ、行こう!冒険に出発だ!!(二人は手を取り合い歩き始めます)私達の冒険が始まるのだ!!(嬉しそうな表情をしています)リリアが幸せになれますように……私が幸せにしてあげるからね……愛しているよ……私の宝……」
リリア「ええ、そうね?私達の冒険が始まるわ?(そう言いつつとある王国領の街へと向かい、アレイクの金で装備を整える。)一応私も魔法なら使えるから、サポートくらいはするわ。まあ、貴方一人で何とかなるかも知れないけど。(服装を整えつつ長いプラチナブロンドの髪をなびかせ)ねえ、髪が邪魔だから切りたいけど、やっぱりロングヘアの方が好き?」
アレイク「いや、リリアはどんな姿でも綺麗だよ。私はリリアが何をしようとも愛しているからね。さあ、準備が出来たら早速出発しよう。(街の外へ出ると大きなドラゴンへと変身し)さあ、行こう!新たな冒険へ!私達は無敵だ!!」
リリア「うふふ、有難う。(髪を切りセミロングにして髪を団子にして纏めてからアレイクの背中に乗り街の外へと。)ギルドで山のドラゴンを倒せって言う依頼を受けたから、倒して頂戴ね。…ほら、あそこ。(指を差す先には山のドラゴンがおり火を吹いて暴れている。)」
アレイク「承知した。(山のドラゴンを退治し)リリア!見ておくれ!倒したよ!!さあ、次はどこへ行くんだい?私はリリアの為ならばどこへでもついて行くよ。さあ、行こう。私達は永遠に一緒なんだ……(嬉しそうな表情をしています)愛しているよ……私の宝……。」
リリア「ふふ、ご苦労様。(愛してるとはこちらは言わずに微笑みで返し、ギルドへ向かいドラゴンの首を持って行き)報酬を頂戴!」
リリアは多額の報酬を貰うとその大金でアレイクが寝ている隙を突いて王族のパーティへと向かった。
着飾ったリリアは美しく、周囲の人々を釘付けにすると王子エリウスに見初められる。
エリウス「ああ、リリア。私と結婚してくださいませんか?貴女のことをお慕い申し上げているのです。(跪きプロポーズをしています)どうか、私の妻になって欲しい……(不安そうに)駄目でしょうか……?私にチャンスを与えてくれませんか?私は貴女に釣り合う素敵な夫になると約束しましょう。……愛していますよ……」
リリア「まあ、田舎の森のエルフに……本当に私で良いのですか…?その気持ちが本気なら、明日の夜に廃城の森の奥でお待ちしています。必ず来てくれると約束してくれますか?」
エリウス「勿論です。愛しい人……(リリアの手の甲にキスをし)必ずお伺いします。私の愛をお受け取りください……(立ち上がると去っていく)私は本気ですよ。リリア、貴女を愛していますから……ふふ、楽しみですね。どんな贈り物を用意しましょうかね?ふふ、ふふふふ……!あはははは!!」
そしてその次の日の夜…。
リリアは廃城の森の奥で妖しい笑みを浮かべ佇んでいた。
リリア「エリウス様、来てくださったのですね…。」
エリウス「約束通り来ましたよ……リリア。さあ、始めましょう……。私は貴女との愛の証が欲しいのです……(リリアを抱き締め)もう我慢出来ません……!さあ、私と愛し合いましょう!!愛しています!!私のものになりなさい……!(興奮した様子でキスしようとするが)」
リリア「きゃああああああああああ!!!!!!!助けてえぇぇぇっっ!!!!!!!アレイクッ!!!私を助けて!!!この男が私を、襲おうとしているの!!!!!!」
アレイク「リリアっ!!貴様っ!!俺の宝に何をするっ!!許さんぞっっ!!(アレイクが巨大化しながら現れ、エリウスに向かって口から炎を吐き出すと)燃え尽きてしまええぇぇっっーーっ!!(炎が直撃し、エリウスの体は燃え盛り灰となった。)くそっ!」
エリウス「ぎゃああああ!!熱いっ!!焼けるううぅぅっっーーっ!!リリア!(叫びながら灰となり消えていった。)リリア……リリアァッッ……!(嘆き悲しんでいますが、その姿は既に消えていて何も残っていませんでした)」
リリア「アレイクっ!(アレイクに抱き付き)この国の人達は私を無理矢理エリウス王子に嫁がせようとしたのっ…!ねえ、アレイク!私耐えられない…!この国を、滅ぼして…?(涙目で。)」
アレイク「ああ、リリア……。(悲しい顔をしてリリアにキスをすると)分かったよ。俺がこの国を滅ぼそう。そうすればもうこんな悲劇は起こらないだろうからね。さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛しているよ、俺の宝……!!(二人揃って国を破壊する為に飛び立ちます)」
そしてアレイクはエリウスが住んでいたこの国を火の海にします。罪もない平民たちや子供の悲鳴があちこちで上がり、人々は逃げ惑います。
それから、焦土と化した国で残った宝石等の宝を持って、リリアは別の国へと向かいます。
購入した新たなドレスを着こなしてアレイクの前でひらりと舞います。
リリア「どうかしら?黒いドレスを着てみたかったの。(漆黒のドレスは背中と胸元が開いたセクシーなものだ。ブラックダイヤの耳飾りを揺らして)どお?」
アレイク「ああ、とても綺麗だよ……。リリアは本当に美しいね。君こそが私の宝だ……!(うっとりとした表情を浮かべ)さあ、行こうか!私達の冒険に!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?」
リリア「うふふ、そうね?これからも貴方との冒険が楽しみだわ!」
それからまた、新たな国に向かいリリアは美しく着飾り、その国の王子を誘惑します。
第三王子のセエルです。
リリア「ふふ、可愛いですわ。王子…。」
セエル「ああ、リリア。君は本当に美しいよ……。君の為なら何だってするよ……(リリアを抱き締め)君を愛しているんだ。だから僕と結婚してくれ!大切にするよ……!お願いだ!!愛してるんだよ……!僕のものになって欲しいんだ!ねえ、良いだろう?君を幸せにしてあげるからさ……!!」
リリア「ふふ、…でしたら、明日の夜に城下町の広場までこっそり来て頂けるかしら?そしたら私、貴方の物になるわ?(耳元で囁き)」
セエル「ああ、分かったよ。必ず行くからね!君を手に入れるんだ……!愛してる……(嬉しそうに笑う)楽しみにしているよ……さあ、早く家に帰って明日の準備をしないとな……。もうこんな時間か……。(帰っていき)ふふ、楽しみだなあ……リリアが僕のものになるなんてね……?幸せだ……!」
そしてセエルは深夜の城下町へやって来るとそこにはリリアがいました。
リリア「ふふ…セエル様。来てくださったのですね…。嬉しいわ。」
セエル「やあ、リリア!会いたかったよ……!さあ、僕と一緒に行こう?二人で幸せになろうね?(リリアの手を取り)ああ……嬉しいなあ……。夢みたいだ……君と結ばれることが出来るなんて……!愛しているよ……!これからも一緒に居ようね?ふふ、早く結婚式を挙げたいなぁ……!ああ、楽しみだよ……!」
リリア「いやああああああああああああっっっ!!!!!!助けてアレイクッ!!!!!」
アレイク「俺のリリアに触るなっ!!(巨大化し)貴様のような奴に俺の宝を渡さないっ!!消え去れえええぇっっーーっ!!(炎を吐きセエルを焼き尽くすと灰となった。)リリア、大丈夫かい!?怪我はないか?何もされてないかい?」
セエル「ギャッ!熱い!!うわああっっ!!(燃えて灰となり消えていく)リリア……リリア……。僕が悪かったよ……許しておくれ……。君を幸せにしたかっただけなんだ……。僕は君を愛しているんだ……!!(泣き叫び)」
リリア「(灰と化したセエルを見向きもせず)アレイク…!私、この国の人にまで酷い事をされたの…!ねえ、こんな国、滅ぼして…辛いの…!(涙目で)」
アレイク「ああ、勿論だ……!さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?(二人揃って国を滅ぼす為に飛び立ち)これからはリリアとの二人きりの世界で生きていくんだよ……。愛しているよ……俺の宝……(耳元で囁き)もう離さないからね……」
そしてそれからもリリアはアレイクの力で国を滅ぼし残った金品を盗んでその金で別の国に入り込み、また王子や王を誘惑してアレイクを怒らせ、国を滅ぼすと言う行為を繰り返します。
エルフ特有の永遠の若さと美貌を保ちつつ旅を続けていますが、次第にリリアとアレイクは悪女と悪竜として世界中から忌み嫌われる存在になっていました。
やがて二人は討伐される事になりましたが……リリアはそこで、大国の王であるデヴォンに取り入りました。
リリア「デヴォン王…!私はずっと悪竜アレイクに脅されて、数々の殿方を手にかけてしまいました…!(涙する)こんな私が許されるはずないですわよね…?でも、あのアレイクだけは殺さねばなりません…!ですから、どうか、アレイクを殺すまではお傍においてはくれませんか…?(涙目で)」
デヴォン「おお、リリアよ……。君は被害者なのだな?可哀想に……辛かったのだね。分かった。君を許そう。これからも私に仕えておくれ。愛しい君には傍にいて欲しいからな(優しく微笑み)アレイク討伐の褒美も与えようではないか……。何が良いかね?」
リリア「…ふふ、では……デヴォン王。私を、貴方の遠縁であるエルフの小国であるレラード王国の王の養子にして欲しいのです。それなら私に会いたければこっそり会えるでしょ?」
デヴォン「おお、それは良い考えだな。勿論だとも!(嬉しそうに)これでリリアは私の親戚となるのだな……嬉しいぞ……!是非ともそうしようではないか!(幸せそうに笑い)では、この指輪を受け取っておくれ。これは王家の指輪だ。」
リリア「うふふ…私も嬉しいですわ…。(王家の指輪を嵌める。)」
一方その頃、アレイクは無数の騎士や竜騎士に囲まれ、矢を射たれたりと傷だらけになっていた。
アレイク「ああ……リリア……!愛しい俺の宝よ!どうしてこんな事をするんだ!?君を愛しているのに!!こんなにも愛しているのに!!君は何故俺を裏切るんだ?俺はただ君と幸せになりたかっただけなのに……。俺が君に何をしたと言うんだ……?(悲しげに呟く)」
騎士「撃てええええ!!!!!竜を殺せ!!!!(投石をしたり、矢を射る。)」
アレイク「グハッ……。(血を吐きながら)リリア…。君は俺を殺したいほど憎んでいたのか……?君を愛していたのに……(命からがら逃げ出して森の中へと紛れ込む。人型のままふらふらと森を彷徨い)リリア…リリア…私の宝…何故…どうして…。俺はただ、君を幸せにしたかっただけなのに……愛してるんだよ……?リリア……!(悲しげに呟き)ああ……もう駄目だ……意識が薄れていく……このまま死ぬのだろうな……リリアが私を殺すのか?だが何故だ?彼女は私の事を愛していたはずなのに……。私を助けてくれる者など誰もいないのだ……」
???「こんにちは。…助けてあげてもいいけど、どうするー?まだ生きたい?」
アレイク「……きみ…は……?」
ティシレィ「私はティシレィ。妖精姫。…貴方を助けてあげてもいいけど、どうする?まだ生きたい?あのリリアって女に復讐したい?」
アレイク「ああ……助けて欲しい……。復讐したい……!リリアに俺を裏切った罪を償わせたいんだ……!!(悔しそうに顔を歪め)あの憎い女め!!絶対に許さないからな……!ティシレィ、俺を助けてくれるか……?(涙目で見上げて)俺はまだ死にたくない……生きたいんだ……っ!頼む……!」
ティシレィ「いいよ。でも、その代わり私にその竜の姿を頂戴?貴方は人間になるけど、私の加護としてエルフを越える自然に愛される力と宝石の聖剣をあげる。…どうかしら?」
アレイク「構わない……!リリアに復讐する力を俺に与えてくれ……頼むから……!!(縋るような目)早くしてくれ!!時間がないんだ……!!もう力が尽きそうなんだ……っ!俺を助けてくれ……!!お願いだ……!」
ティシレィ「はーい!(アレイクの身体が光に包まれ、竜としての力を失っていく。」
アレイク「おお……。(竜ではなく人間へと変わっていき、傷が癒える。)
凄い……力が湧いてくる……。これが妖精の力か……!(感激したような顔をする)これでリリアに復讐が出来る……!ティシレィ、ありがとう……!この恩は忘れないよ……本当に有難う……!!(嬉しそうに笑い)さあ行こう!リリアの元へ!!」
そしてアレイクはリリアの元へと向かう。
リリアはレラード王国の養子になり、姫として暮らしていた。
アレイクは数年後、レッドと言う偽名を使い髪型を変え、騎士として忍び込んでやがてリリアの専属騎士となった。
リリア「……貴方、は…っ!(アレイクに気付き)……あ、貴方の様な粗暴な者は嫌いですわ。私を愛してくれる殿方でなくては……!さ、あっちへ行ってくださいまし!!(アレイクを睨みつけて冷たく突き放す)」
アレイク「……私はレラード王国の騎士レッド。姫、お名前を伺っても宜しいでしょうか?(優しく微笑む)貴女の事を誰よりも愛しているのですが……どうすれば信じて頂けますかね……?(悲しげに見つめて)」
リリア「……お互い駆け引きはやめにしましょう?貴方、竜をやめてまでどうしてここへ来たの?私を殺しに来たのかしら?」
アレイク「………。」
リリア「私を殺すなんて的外れよ。そもそも、貴方と旅をしていた時、私は貴方に愛してるなんて一言でも言ったかしら?そもそも私を攫う真似をした男、竜だろうが人間だろうが好きになると思うかしら?」
アレイク「ふふ、君のそういう所が好きなんだよ。私は君を愛しているんだ……。(リリアを抱き寄せる)もう離れないよ……ずっと一緒だ……!二度と離れたりしないからね……?私達は運命の赤い糸で結ばれているんだから……!(妖しく笑い)」
リリア「きゃああああああああッッッ!!!!!助けてええええええええ!!!!!!!レッドが…騎士レッドが私を襲おうとしているわ!!!!!!」
そうリリアが叫ぶと見張りの騎士が駆けつけ、アレイクは取り押さえられる。リリアは得意気に微笑みます。
アレイク「ああ……酷いじゃないか。私は君の為に来たというのに……!(悲しげに叫び)どうか私の愛を受け取っておくれ……!!(リリアに向かって手を伸ばす)さあ、こっちへおいで……?一緒に幸せに暮らそうじゃないか……っ!(叫ぶが騎士に押さえつけられて)離せ……ッ!私に触れるなっ!!」
リリア「ねえ、正直に答えて。そしたら一晩抱かれるくらいはしてあげる。……貴方、私を恨んでいるのでしょう?貴方を裏切って悪竜に仕立て上げた私を。」
アレイク「ああ、恨んでいるとも。だが、私はそれ以上に君を愛しているよ。……さあ、言ってごらん?君は本当は私をどう思っているんだい?(妖しく笑い)」
リリア「……そうね、少し興味が出たわ。じゃあ、そうね。またかつての様にこの国を滅ぼして見せて。出来るかしら?」
アレイク「ふふ……。勿論だよ……!私を誰だと思っているんだい?君の為なら何だって出来るんだ!(嬉しそうに笑い)さあ、私に任せておくれ……。愛しい姫よ、私の力を思い知らせてやるさ……。(にやりと妖しく笑う)今度こそ君を幸せにしてみせるよ……リリア(耳元に囁き)」
アレイクは自身を取り押さえていた騎士を精霊魔法と宝石剣の力を使ってバラバラにしていきます。騎士達は悲鳴を上げて逃げ惑います。リリアはその光景をうっとりと見つめ、微笑みます。
その微笑みを見たアレイクは喜びに打ち震えています。やはり、アレイクはリリアに憎悪以上の愛を抱いていたのです。
そして鮮血で染まった城の中で二人は相まみえます。
アレイク「愛とは、憎悪を重ねるとより深くなる…。それを君は教えてくれた。」
リリア「アレイク……!(歓喜の声を上げて)貴方は素晴らしいわ。…でも、私貴方を愛さないわよ?貴方は奴隷。竜だろうが人間だろうが、私に一生振り回されて?」
アレイク「ふふ。君になら何をされたって構わないさ……。君の為に国を滅ぼそうとも、私を奴隷のように扱おうとも、私は構わないよ。さあ、リリア!おいで!私の愛しい姫よ……!(妖艶に微笑み)今度こそ君を守るからね?安心してくれ、永遠に一緒だ……っ!」
リリア「ふふ、良い子ね。(優しくその頬に触れる。)」
アレイク「ああ…リリア…。(うっとりと。)…だが、一つだけ解らない。リリア、君は一体何を求めてるんだ?こんなに国を滅ぼして…私や沢山の男を振り回して…何が目的なんだ?」
401/12 12/09(Sat) 20:42:20W
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リリア「私はただ幸せになりたいだけなの……。その為なら何でもするわ……!(悲しそうに微笑み)貴方達は本当に馬鹿な生き物ね。ただ幸せになりたいだけの私をこんなに受け入れ愛している。」
アレイク「私達は君が幸せならそれでいいんだ。他の事なんてどうでもいいのさ……。リリアが笑ってくれる事が私達にとって何よりも大切なんだよ。……さあ、一緒に行こう?(手を差し伸べ)新しい国を作って幸せに暮らそうじゃないか!私達二人で永遠に共に居よう……!愛しているよ、私の宝物……!!」
そしてリリアとアレイクは国を滅ぼし、新しい国で暮らし始めます。リリアは王となり、アレイクはその奴隷として仕えます。
リリアはアレイクを騎士として利用し、沢山の国を滅ぼしていきました。やがてその国はアレイク騎士団と呼ばれ、恐れられるようになりました。
そしてリリアはアレイクに新たな魔力を与えました。すると彼は竜の姿を取り戻し、より沢山の国を滅ぼせる力を手に入れます。
アレイクは妖精竜として二度目の転生を果たしリリアの奴隷として活躍しますが……そんなリリアを止めるために国々の騎士がリリアの国を責めに向かいます。
リリアは騎士との争いで深手を追い、アレイクに命令して騎士達を皆殺しにしますが…。
英雄騎士「魔女め。お前の悪行もここまでだ。(リリアを追い詰め剣を構える。)」
リリア「もう、懲り懲りね。……アレイク!やりなさい……!(苦しげに叫ぶ)私を愛しているなら、私の為に戦いなさい!!(悲しげな声で叫ぶ)さぁ、早くこいつを皆殺しにしてちょうだい……!!(憎しみを込めた目で睨む)貴方だけは私を裏切らないわよね……?」
アレイク「リリア……。ああ、勿論だ……!(ニヤリと妖しく笑い)さぁ、皆殺しにしてあげよう……。私が愛した姫の為ならば何だってするさ……!!(宝石剣を構える)さあ、覚悟しろッ!私の正義は絶対だッッ!!(叫び剣を一閃させる)」
英雄騎士「ぐあぁっ!!(アレイクの攻撃で倒れそうになるが何とか踏ん張り)……アレイクよ、貴殿は元々は誇り高き黒竜だった…!それなのに何故、あの様な魔女に心奪われ、姿形まで変えられて、それで何故付き従おうと言うのか…!?」
アレイク「ふっ……。(ニヤリと妖しく笑い)そんな事、決まっているだろう?私はリリアを愛しているんだ……!それが全てさ……!!(剣を振りかざしながら叫び)さあ、死んで貰おうか!!(アレイクの猛攻で騎士は倒れるが……既にそこにリリアは居なかった。)」
リリアはアレイクを置いて国の外である森の奥を歩いていた。
沢山の金品を持って…。
リリア「これでやっと自由だわ……。(満足げに微笑む)さあ、行こうかしらね?何処か遠くへ……私の愛した人達のいない場所へ……!(寂しそうに微笑み)
私は所詮魔女だもの、誰も私を知らない所へ逃げて幸せになるのよ……!!(叫ぶように叫び走り去ろうとした時だった。」
ティシレィ「待った。そうはいかないよ。…私は妖精姫ティシレィ。アレイクを人間として蘇生させ、加護と宝石剣を与えた妖精さ。」
リリア「……あら?そう。(興味無さそうに)何か用?」
ティシレィ「貴方の望みを叶えると言ったらどうする?(リリアの前に現れる)ふふ。私が妖精の国へ連れていってあげるわよ。そこでなら貴方は幸せに暮らせるわ。貴方が心から愛せる人達とね……?(にっこりと微笑むもののリリアは興味無さげに欠伸をしただけだった)……あら?嫌なのかしら?」
リリア「私、愛とか要らないのよね。それより私が欲しいのはスリル。そしてお金と美しい宝飾や服飾。さらには破壊、破滅を見る事。私の幸せはこの尽きない欲望を満たす事よ。」
ティシレィ「あら、そうなの。それは残念だわ……。でも、本当に大丈夫?貴方、これからもこの世界を自分の欲望のために破壊するんでしょう?私は人間や亜人の世界なんかどうでもいいけど、貴方、この世界を破壊し尽くしたら次はどうするの?」
リリア「勿論、違う世界に行くわ。私の求める宝とスリルが待っている世界にね……。私が興味があるのは欲望を満たすことだけよ……?(妖しく笑う)だから私に関わらないで頂戴?妖精さん」
ティシレィ「うーーーーーん、実に危険だ。貴方は危険だよ。リリア。…そうだなあ。貴方が世界を破滅させる事が出来ない様にする事は出来るんだよね。簡単な事さ。」
そう言うとティシレィはリリアに呪いをかける。
するとリリアは美しかった姿がどんどん変わっていき、醜い老婆の様な姿に変わっていく。
リリア「な、何よこれ……っ!?元に戻してッ!!(叫ぶ)貴方、何て事をするのよ……!その魔法を解除しなさいッ……!!さもないと貴方を殺してやるわよ……ッ!!」
ティシレィ「やーだよー♪これから一生その顔で生きていくんだねっ!アレイクや、貴方を愛した男達がその姿を見たら何ていうかなあ?(消えていく)」
リリア「待ちなさいッ!!ティシレィッッ!!(叫ぶ)あ、貴方……ッ!!許さないわっ!殺してやるッッ……!!絶対に殺してやるわああぁっ!!(怒りで顔を醜く歪ませながら叫び続ける。)はぁ……はぁ……はぁっ……!」
アレイク「(城から必死にリリアを探し、森の中でやっとリリアらしき姿を見付ける)……リリア……?」
リリア「……!!(アレイクの姿を見て後ずさりし)……違うわ。私、リリアじゃない……!(苦しげに言う)私は……私は……(美しかった面影等無い酷く醜い顔を歪ませる)」
アレイク「リリア……っ!?(驚きの声をあげる)どうして君がそんな姿に……?(悲しげな声で叫ぶと、リリアは更に後ずさりした。)」
リリア「(後ずさりしながらも怒りに顔を歪ませて)そもそもお前がッ!!お前が私に調子を乗らせたんだ!!お前が何でも私の言う事を聞くから私は…何でも上手くいくと思ったんだッ!!!お前だけは許さないッッ!!絶対に殺してやるううぅっっ……!!(叫ぶ。しかし、その醜い顔と声では迫力もなく滑稽だった。)……そうだわ。お前も私と同じ姿になってしまえば良いんだわっ!ふふ、あはははっ……!(アレイクに呪いをかけ醜い化物の姿にしてしまう)」
アレイク「うわっ!?リリア、一体どうしたというんだ……っ!!(醜い化物の姿になってしまい動揺する)な、何という事だ……ッ!この魔女めッ…!お前はリリアじゃない…ッ!!!!(怒る。しかし、その姿は醜い姿のせいで迫力が全くなかった。)」
リリア「ぎゃははははは!!!!アレイク、ざまぁっ!はははっ!!醜いねぇ……っ!本当に無様で滑稽だよッ!!(叫ぶと醜悪な顔を歪ませながら高笑いした。)ざまあみろってのよ!!きゃはははっっ!!(狂ったように笑うリリアの声は森中に響き渡った。)」
アレイク「リリア……違うんだ、私は君にこんな風になって欲しかった訳じゃない……!(悲しそうに言う)私はただ君を幸せにしたかっただけなんだ……!それなのにどうして私をこんな姿に……っ!!(怒りと悲しみが入り交じった声で叫ぶ。その姿もやはり醜い姿のせいで迫力がなかった。)……許さないぞッ……!!」
リリア「うるせええええええ!!!!!!!全部ッ!!!全部お前が悪いんだッ!!!!私はただ自由に生きていただけなのにッ!!!(醜い化物の姿になったアレイクを蹴り付ける。)ぎゃははは!!!お前のせいだ!お前のせいだ!!!お前が私を連れ去りさえしなければこんな事にならなかったんだ!!」
アレイク「ぐっ……がっ……!(苦しそうに呻く)リリア、落ち着いてくれ……!!(悲しそうに叫ぶ。しかし、それは迫力がなくやはり化物の姿のせいで迫力がなかった。)くそっ……!!お前は最初から醜かった!!!醜い最低の女だ!!(リリアを殴りつける)お前みたいな奴は誰からも愛されずに生きるしかないんだッ!!(泣き叫ぶ。その姿は滑稽で哀れでドロドロで汚い汁を排出する。)……すまない、リリア。私はお前を愛していたのに、私が間違っていたんだ……。もう君をこんな風にしたくはないのに、どうすれば良いのか分からないんだ……」
リリア「私に話しかけるなッ!!(汚い手でアレイクの顔を掴み)もうお前も醜い化物だッ!私とおんなじだッ!ざまあみろっ!!いい気味だっ……!!あははっ……(高笑いする。その姿はやはり滑稽で、見るに堪えない姿だった。)」
アレイク「…………。(黙ったまま悲しそうにリリアを見つめ)……もう、駄目だな……。(諦めたように呟き)お前がそうなってしまったなら仕方がない……。私はもう諦めるよ、リリア。所詮私はもう、ただの化物だ。お前に逆恨みで呪われた哀れな男でしかなかったのさ。お前を幸せに出来なかったのなら生きている意味はないしな……。」
リリア「そうだ!!死ね!!死んで詫びろ!!それとも何だ?こんな姿になった私を愛せるのかお前は!?(醜い老婆の様な顔、しわがれた声、ぶよぶよのだらしない身体に、異臭。それが今のリリアの姿だった。リリアは服を脱ぎ下品に腰を振り、鼻汁を噴き出しながら)いゃははははははは!!!この私を抱けるかァ!?」
アレイク「そんな姿で……(悲しげに俯くがすぐに勢い良く変わり果てたリリアを怒鳴りつけ)出来るわけないだろうっ!このクソババアッ!!(叫ぶと醜い化物の様な声で高笑いをした。その声はとても滑稽だった。)ははははっっ!!無様だなッ!!情けないなッ!!」
リリア「き、貴様っ……ッ!殺してやるっ!!(怒りで顔が歪む)絶対にお前を殺してやるからなッッ!!お前さえいなければ私は幸せだったんだッ!!許さないっ……!(渾身の魔法でアレイクに攻撃する。)」
アレイク「ぐわあああっ!!(吹き飛ばされ、醜い化物の様に地面をのたうち回る。)こ、殺す……ッ!殺してやるぞッ……!お前の様な醜い奴は死んで当然だ……っ!(怒りで顔を歪ませながら高笑いする。その姿は滑稽で醜い。)ははっ……はははっ……!死ねェ!!!(リリアへと突進する。まだ妖精の加護は残っており、宝石剣も振るえるため渾身の力でリリアを斬りつけ精霊魔法で攻撃する。)」
リリア「ぎゃあああッッ!!(斬り付けられ、魔法を浴びせられ苦しみながら)くそっ!何で私がこんな目に……っ!?(苦しむ。しかし、それは迫力がなくやはり滑稽だった。)アレイクめ……!どこまでも私を馬鹿にしてェッ………えぇ……(実力差は明らかであり次第にリリアは衰弱していき、命乞いを始めた)ゆ、許して……!お願いだからもう許して……っ!(醜悪な顔で泣き叫ぶ。その姿は見るに堪えないものだった。)なんでもするからぁっ……!!私の身体を使っていいし何でも差し出すからぁぁ!!(必死に懇願するがアレイクは鼻で笑っただけだった。)」
アレイク「黙れっ!醜いババアッ!!(そう叫ぶと、剣でリリアの首を斬りつけトドメを刺した。)……はぁ……。これでやっと終わったな……。さようなら、愛しいリリアよ……。(寂しげな声で呟き、そのまま姿を消した。)」
結局アレイクの呪いは解除されず、まるでリリアの怨念の様に纏わりつきかろうじて人型を留めているドロドロの醜い姿と異臭を放ち、アレイクは森を彷徨っていた。
そのうちアレイクは自ら命を絶ち、醜い化物の姿で最期を遂げたのだった。リリアへの呪いが解けたかは誰も知らない……。
401/13 12/13(Wed) 05:07:24W
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アレイク「(結婚式を迎えようとしたリリアを攫い、自分の巣へと連れて来た。アレイクは美しい人型の青年の姿から黒い巨大な竜の姿になり)愛している。結婚してくれ。」
リリア「うーん、駄目♡…でも、私あの人と結婚したくなかったし、姫って言う立場にも飽き飽きしていたから私の願いを叶えてくれるなら考えてあげてもいいわ?」
アレイク「リリアの願いとは何だ?(人型に戻りながら)私はリリアの為なら何でもしよう。だから言ってごらん(優しく微笑みながら)私は何をすればいい?愛しい君よ……さあ、私と結婚してくれ。永遠に愛し合おうじゃないか。幸せにしてあげよう」
リリア「私と一緒に冒険をして、私が認める最高の宝を手に入れたら結婚してあげるわ!だから、私はこれから冒険するの。貴方もついて来て。」
アレイク「ああ、いいとも。一緒に冒険をしよう。君とならどんな困難でも乗り越えられる気がするよ。さあ、行こう。二人で幸せになろう。(リリアの手を取り)愛しているよ。リリア……私の宝……(キスをすると)さあ、行こう!私たちの世界へ!!」
そしてリリアはアレイクの背中に乗って冒険を始める。
リリア「まずはこのウェディングドレスを何とかしたいわね。装備を整えなきゃ。アレイク、貴方お金は持ってる?」
アレイク「もちろん。リリアの為ならば何でも揃えてみせるよ。さあ、行こう!冒険に出発だ!!(二人は手を取り合い歩き始めます)私達の冒険が始まるのだ!!(嬉しそうな表情をしています)リリアが幸せになれますように……私が幸せにしてあげるからね……愛しているよ……私の宝……」
リリア「ええ、そうね?私達の冒険が始まるわ?(そう言いつつとある王国領の街へと向かい、アレイクの金で装備を整える。)一応私も魔法なら使えるから、サポートくらいはするわ。まあ、貴方一人で何とかなるかも知れないけど。(服装を整えつつ長いプラチナブロンドの髪をなびかせ)ねえ、髪が邪魔だから切りたいけど、やっぱりロングヘアの方が好き?」
アレイク「いや、リリアはどんな姿でも綺麗だよ。私はリリアが何をしようとも愛しているからね。さあ、準備が出来たら早速出発しよう。(街の外へ出ると大きなドラゴンへと変身し)さあ、行こう!新たな冒険へ!私達は無敵だ!!」
リリア「うふふ、有難う。(髪を切りセミロングにして髪を団子にして纏めてからアレイクの背中に乗り街の外へと。)ギルドで山のドラゴンを倒せって言う依頼を受けたから、倒して頂戴ね。…ほら、あそこ。(指を差す先には山のドラゴンがおり火を吹いて暴れている。)」
アレイク「承知した。(山のドラゴンを退治し)リリア!見ておくれ!倒したよ!!さあ、次はどこへ行くんだい?私はリリアの為ならばどこへでもついて行くよ。さあ、行こう。私達は永遠に一緒なんだ……(嬉しそうな表情をしています)愛しているよ……私の宝……。」
リリア「ふふ、ご苦労様。(愛してるとはこちらは言わずに微笑みで返し、ギルドへ向かいドラゴンの首を持って行き)報酬を頂戴!」
リリアは多額の報酬を貰うとその大金でアレイクが寝ている隙を突いて王族のパーティへと向かった。
着飾ったリリアは美しく、周囲の人々を釘付けにすると王子エリウスに見初められる。
エリウス「ああ、リリア。私と結婚してくださいませんか?貴女のことをお慕い申し上げているのです。(跪きプロポーズをしています)どうか、私の妻になって欲しい……(不安そうに)駄目でしょうか……?私にチャンスを与えてくれませんか?私は貴女に釣り合う素敵な夫になると約束しましょう。……愛していますよ……」
リリア「まあ、田舎の森のエルフに……本当に私で良いのですか…?その気持ちが本気なら、明日の夜に廃城の森の奥でお待ちしています。必ず来てくれると約束してくれますか?」
エリウス「勿論です。愛しい人……(リリアの手の甲にキスをし)必ずお伺いします。私の愛をお受け取りください……(立ち上がると去っていく)私は本気ですよ。リリア、貴女を愛していますから……ふふ、楽しみですね。どんな贈り物を用意しましょうかね?ふふ、ふふふふ……!あはははは!!」
そしてその次の日の夜…。
リリアは廃城の森の奥で妖しい笑みを浮かべ佇んでいた。
リリア「エリウス様、来てくださったのですね…。」
エリウス「約束通り来ましたよ……リリア。さあ、始めましょう……。私は貴女との愛の証が欲しいのです……(リリアを抱き締め)もう我慢出来ません……!さあ、私と愛し合いましょう!!愛しています!!私のものになりなさい……!(興奮した様子でキスしようとするが)」
リリア「きゃああああああああああ!!!!!!!助けてえぇぇぇっっ!!!!!!!アレイクッ!!!私を助けて!!!この男が私を、襲おうとしているの!!!!!!」

アレイク「リリアっ!!貴様っ!!俺の宝に何をするっ!!許さんぞっっ!!(アレイクが巨大化しながら現れ、エリウスに向かって口から炎を吐き出すと)燃え尽きてしまええぇぇっっーーっ!!(炎が直撃し、エリウスの体は燃え盛り灰となった。)くそっ!」
エリウス「ぎゃああああ!!熱いっ!!焼けるううぅぅっっーーっ!!リリア!(叫びながら灰となり消えていった。)リリア……リリアァッッ……!(嘆き悲しんでいますが、その姿は既に消えていて何も残っていませんでした)」
リリア「アレイクっ!(アレイクに抱き付き)この国の人達は私を無理矢理エリウス王子に嫁がせようとしたのっ…!ねえ、アレイク!私耐えられない…!この国を、滅ぼして…?(涙目で。)」
アレイク「ああ、リリア……。(悲しい顔をしてリリアにキスをすると)分かったよ。俺がこの国を滅ぼそう。そうすればもうこんな悲劇は起こらないだろうからね。さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛しているよ、俺の宝……!!(二人揃って国を破壊する為に飛び立ちます)」
そしてアレイクはエリウスが住んでいたこの国を火の海にします。罪もない平民たちや子供の悲鳴があちこちで上がり、人々は逃げ惑います。
それから、焦土と化した国で残った宝石等の宝を持って、リリアは別の国へと向かいます。
購入した新たなドレスを着こなしてアレイクの前でひらりと舞います。
リリア「どうかしら?黒いドレスを着てみたかったの。(漆黒のドレスは背中と胸元が開いたセクシーなものだ。ブラックダイヤの耳飾りを揺らして)どお?」
アレイク「ああ、とても綺麗だよ……。リリアは本当に美しいね。君こそが私の宝だ……!(うっとりとした表情を浮かべ)さあ、行こうか!私達の冒険に!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?」
リリア「うふふ、そうね?これからも貴方との冒険が楽しみだわ!」
それからまた、新たな国に向かいリリアは美しく着飾り、その国の王子を誘惑します。
第三王子のセエルです。
リリア「ふふ、可愛いですわ。王子…。」
セエル「ああ、リリア。君は本当に美しいよ……。君の為なら何だってするよ……(リリアを抱き締め)君を愛しているんだ。だから僕と結婚してくれ!大切にするよ……!お願いだ!!愛してるんだよ……!僕のものになって欲しいんだ!ねえ、良いだろう?君を幸せにしてあげるからさ……!!」
リリア「ふふ、…でしたら、明日の夜に城下町の広場までこっそり来て頂けるかしら?そしたら私、貴方の物になるわ?(耳元で囁き)」
セエル「ああ、分かったよ。必ず行くからね!君を手に入れるんだ……!愛してる……(嬉しそうに笑う)楽しみにしているよ……さあ、早く家に帰って明日の準備をしないとな……。もうこんな時間か……。(帰っていき)ふふ、楽しみだなあ……リリアが僕のものになるなんてね……?幸せだ……!」
そしてセエルは深夜の城下町へやって来るとそこにはリリアがいました。
リリア「ふふ…セエル様。来てくださったのですね…。嬉しいわ。」
セエル「やあ、リリア!会いたかったよ……!さあ、僕と一緒に行こう?二人で幸せになろうね?(リリアの手を取り)ああ……嬉しいなあ……。夢みたいだ……君と結ばれることが出来るなんて……!愛しているよ……!これからも一緒に居ようね?ふふ、早く結婚式を挙げたいなぁ……!ああ、楽しみだよ……!」
リリア「いやああああああああああああっっっ!!!!!!助けてアレイクッ!!!!!」
アレイク「俺のリリアに触るなっ!!(巨大化し)貴様のような奴に俺の宝を渡さないっ!!消え去れえええぇっっーーっ!!(炎を吐きセエルを焼き尽くすと灰となった。)リリア、大丈夫かい!?怪我はないか?何もされてないかい?」
セエル「ギャッ!熱い!!うわああっっ!!(燃えて灰となり消えていく)リリア……リリア……。僕が悪かったよ……許しておくれ……。君を幸せにしたかっただけなんだ……。僕は君を愛しているんだ……!!(泣き叫び)」
リリア「(灰と化したセエルを見向きもせず)アレイク…!私、この国の人にまで酷い事をされたの…!ねえ、こんな国、滅ぼして…辛いの…!(涙目で)」

アレイク「ああ、勿論だ……!さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?(二人揃って国を滅ぼす為に飛び立ち)これからはリリアとの二人きりの世界で生きていくんだよ……。愛しているよ……俺の宝……(耳元で囁き)もう離さないからね……」
そしてそれからもリリアはアレイクの力で国を滅ぼし残った金品を盗んでその金で別の国に入り込み、また王子や王を誘惑してアレイクを怒らせ、国を滅ぼすと言う行為を繰り返します。
エルフ特有の永遠の若さと美貌を保ちつつ旅を続けていますが、次第にリリアとアレイクは悪女と悪竜として世界中から忌み嫌われる存在になっていました。
やがて二人は討伐される事になりましたが……リリアはそこで、大国の王であるデヴォンに取り入りました。
リリア「デヴォン王…!私はずっと悪竜アレイクに脅されて、数々の殿方を手にかけてしまいました…!(涙する)こんな私が許されるはずないですわよね…?でも、あのアレイクだけは殺さねばなりません…!ですから、どうか、アレイクを殺すまではお傍においてはくれませんか…?(涙目で)」
デヴォン「おお、リリアよ……。君は被害者なのだな?可哀想に……辛かったのだね。分かった。君を許そう。これからも私に仕えておくれ。愛しい君には傍にいて欲しいからな(優しく微笑み)アレイク討伐の褒美も与えようではないか……。何が良いかね?」
リリア「…ふふ、では……デヴォン王。私を、貴方の遠縁であるエルフの小国であるレラード王国の王の養子にして欲しいのです。それなら私に会いたければこっそり会えるでしょ?」
デヴォン「おお、それは良い考えだな。勿論だとも!(嬉しそうに)これでリリアは私の親戚となるのだな……嬉しいぞ……!是非ともそうしようではないか!(幸せそうに笑い)では、この指輪を受け取っておくれ。これは王家の指輪だ。」
リリア「うふふ…私も嬉しいですわ…。(王家の指輪を嵌める。)」
一方その頃、アレイクは無数の騎士や竜騎士に囲まれ、矢を射たれたりと傷だらけになっていた。
アレイク「ああ……リリア……!愛しい俺の宝よ!どうしてこんな事をするんだ!?君を愛しているのに!!こんなにも愛しているのに!!君は何故俺を裏切るんだ?俺はただ君と幸せになりたかっただけなのに……。俺が君に何をしたと言うんだ……?(悲しげに呟く)」
騎士「撃てええええ!!!!!竜を殺せ!!!!(投石をしたり、矢を射る。)」
アレイク「グハッ……。(血を吐きながら)リリア…。君は俺を殺したいほど憎んでいたのか……?君を愛していたのに……(命からがら逃げ出して森の中へと紛れ込む。人型のままふらふらと森を彷徨い)リリア…リリア…私の宝…何故…どうして…。俺はただ、君を幸せにしたかっただけなのに……愛してるんだよ……?リリア……!(悲しげに呟き)ああ……もう駄目だ……意識が薄れていく……このまま死ぬのだろうな……リリアが私を殺すのか?だが何故だ?彼女は私の事を愛していたはずなのに……。私を助けてくれる者など誰もいないのだ……」
???「こんにちは。…助けてあげてもいいけど、どうするー?まだ生きたい?」
アレイク「……きみ…は……?」
ティシレィ「私はティシレィ。妖精姫。…貴方を助けてあげてもいいけど、どうする?まだ生きたい?あのリリアって女に復讐したい?」
アレイク「ああ……助けて欲しい……。復讐したい……!リリアに俺を裏切った罪を償わせたいんだ……!!(悔しそうに顔を歪め)あの憎い女め!!絶対に許さないからな……!ティシレィ、俺を助けてくれるか……?(涙目で見上げて)俺はまだ死にたくない……生きたいんだ……っ!頼む……!」
ティシレィ「いいよ。でも、その代わり私にその竜の姿を頂戴?貴方は人間になるけど、私の加護としてエルフを越える自然に愛される力と宝石の聖剣をあげる。…どうかしら?」
アレイク「構わない……!リリアに復讐する力を俺に与えてくれ……頼むから……!!(縋るような目)早くしてくれ!!時間がないんだ……!!もう力が尽きそうなんだ……っ!俺を助けてくれ……!!お願いだ……!」

ティシレィ「はーい!(アレイクの身体が光に包まれ、竜としての力を失っていく。」
アレイク「おお……。(竜ではなく人間へと変わっていき、傷が癒える。)
凄い……力が湧いてくる……。これが妖精の力か……!(感激したような顔をする)これでリリアに復讐が出来る……!ティシレィ、ありがとう……!この恩は忘れないよ……本当に有難う……!!(嬉しそうに笑い)さあ行こう!リリアの元へ!!」
そしてアレイクはリリアの元へと向かう。
リリアはレラード王国の養子になり、姫として暮らしていた。
アレイクは数年後、レッドと言う偽名を使い髪型を変え、騎士として忍び込んでやがてリリアの専属騎士となった。
リリア「……貴方、は…っ!(アレイクに気付き)……あ、貴方の様な粗暴な者は嫌いですわ。私を愛してくれる殿方でなくては……!さ、あっちへ行ってくださいまし!!(アレイクを睨みつけて冷たく突き放す)」
アレイク「……私はレラード王国の騎士レッド。姫、お名前を伺っても宜しいでしょうか?(優しく微笑む)貴女の事を誰よりも愛しているのですが……どうすれば信じて頂けますかね……?(悲しげに見つめて)」
リリア「……お互い駆け引きはやめにしましょう?貴方、竜をやめてまでどうしてここへ来たの?私を殺しに来たのかしら?」
アレイク「………。」
リリア「私を殺すなんて的外れよ。そもそも、貴方と旅をしていた時、私は貴方に愛してるなんて一言でも言ったかしら?そもそも私を攫う真似をした男、竜だろうが人間だろうが好きになると思うかしら?」
アレイク「ふふ、君のそういう所が好きなんだよ。私は君を愛しているんだ……。(リリアを抱き寄せる)もう離れないよ……ずっと一緒だ……!二度と離れたりしないからね……?私達は運命の赤い糸で結ばれているんだから……!(妖しく笑い)」
リリア「きゃああああああああッッッ!!!!!助けてええええええええ!!!!!!!レッドが…騎士レッドが私を襲おうとしているわ!!!!!!」
そうリリアが叫ぶと見張りの騎士が駆けつけ、アレイクは取り押さえられる。リリアは得意気に微笑みます。
アレイク「ああ……酷いじゃないか。私は君の為に来たというのに……!(悲しげに叫び)どうか私の愛を受け取っておくれ……!!(リリアに向かって手を伸ばす)さあ、こっちへおいで……?一緒に幸せに暮らそうじゃないか……っ!(叫ぶが騎士に押さえつけられて)離せ……ッ!私に触れるなっ!!」
リリア「ねえ、正直に答えて。そしたら一晩抱かれるくらいはしてあげる。……貴方、私を恨んでいるのでしょう?貴方を裏切って悪竜に仕立て上げた私を。」
アレイク「ああ、恨んでいるとも。だが、私はそれ以上に君を愛しているよ。……さあ、言ってごらん?君は本当は私をどう思っているんだい?(妖しく笑い)」
リリア「……そうね、少し興味が出たわ。じゃあ、そうね。またかつての様にこの国を滅ぼして見せて。出来るかしら?」
アレイク「ふふ……。勿論だよ……!私を誰だと思っているんだい?君の為なら何だって出来るんだ!(嬉しそうに笑い)さあ、私に任せておくれ……。愛しい姫よ、私の力を思い知らせてやるさ……。(にやりと妖しく笑う)今度こそ君を幸せにしてみせるよ……リリア(耳元に囁き)」
アレイクは自身を取り押さえていた騎士を精霊魔法と宝石剣の力を使ってバラバラにしていきます。騎士達は悲鳴を上げて逃げ惑います。リリアはその光景をうっとりと見つめ、微笑みます。
その微笑みを見たアレイクは喜びに打ち震えています。やはり、アレイクはリリアに憎悪以上の愛を抱いていたのです。
そして鮮血で染まった城の中で二人は相まみえます。
アレイク「愛とは、憎悪を重ねるとより深くなる…。それを君は教えてくれた。」
リリア「アレイク……!(歓喜の声を上げて)貴方は素晴らしいわ。…でも、私貴方を愛さないわよ?貴方は奴隷。竜だろうが人間だろうが、私に一生振り回されて?」
アレイク「ふふ。君になら何をされたって構わないさ……。君の為に国を滅ぼそうとも、私を奴隷のように扱おうとも、私は構わないよ。さあ、リリア!おいで!私の愛しい姫よ……!(妖艶に微笑み)今度こそ君を守るからね?安心してくれ、永遠に一緒だ……っ!」
リリア「ふふ、良い子ね。(優しくその頬に触れる。)」
アレイク「ああ…リリア…。(うっとりと。)…だが、一つだけ解らない。リリア、君は一体何を求めてるんだ?こんなに国を滅ぼして…私や沢山の男を振り回して…何が目的なんだ?」

リリア「私はただ幸せになりたいだけなの……。その為なら何でもするわ……!(悲しそうに微笑み)貴方達は本当に馬鹿な生き物ね。ただ幸せになりたいだけの私をこんなに受け入れ愛している。」
アレイク「私達は君が幸せならそれでいいんだ。他の事なんてどうでもいいのさ……。リリアが笑ってくれる事が私達にとって何よりも大切なんだよ。……さあ、一緒に行こう?(手を差し伸べ)新しい国を作って幸せに暮らそうじゃないか!私達二人で永遠に共に居よう……!愛しているよ、私の宝物……!!」
そしてリリアとアレイクは国を滅ぼし、新しい国で暮らし始めます。リリアは王となり、アレイクはその奴隷として仕えます。
リリアはアレイクを騎士として利用し、沢山の国を滅ぼしていきました。やがてその国はアレイク騎士団と呼ばれ、恐れられるようになりました。
そしてリリアはアレイクに新たな魔力を与えました。すると彼は竜の姿を取り戻し、より沢山の国を滅ぼせる力を手に入れます。
アレイクは妖精竜として二度目の転生を果たしリリアの奴隷として活躍しますが……そんなリリアを止めるために国々の騎士がリリアの国を責めに向かいます。
リリアは騎士との争いで深手を追い、アレイクに命令して騎士達を皆殺しにしますが…。
英雄騎士「魔女め。お前の悪行もここまでだ。(リリアを追い詰め剣を構える。)」
リリア「もう、懲り懲りね。……アレイク!やりなさい……!(苦しげに叫ぶ)私を愛しているなら、私の為に戦いなさい!!(悲しげな声で叫ぶ)さぁ、早くこいつを皆殺しにしてちょうだい……!!(憎しみを込めた目で睨む)貴方だけは私を裏切らないわよね……?」
アレイク「リリア……。ああ、勿論だ……!(ニヤリと妖しく笑い)さぁ、皆殺しにしてあげよう……。私が愛した姫の為ならば何だってするさ……!!(宝石剣を構える)さあ、覚悟しろッ!私の正義は絶対だッッ!!(叫び剣を一閃させる)」
英雄騎士「ぐあぁっ!!(アレイクの攻撃で倒れそうになるが何とか踏ん張り)……アレイクよ、貴殿は元々は誇り高き黒竜だった…!それなのに何故、あの様な魔女に心奪われ、姿形まで変えられて、それで何故付き従おうと言うのか…!?」
アレイク「ふっ……。(ニヤリと妖しく笑い)そんな事、決まっているだろう?私はリリアを愛しているんだ……!それが全てさ……!!(剣を振りかざしながら叫び)さあ、死んで貰おうか!!(アレイクの猛攻で騎士は倒れるが……既にそこにリリアは居なかった。)」
リリアはアレイクを置いて国の外である森の奥を歩いていた。
沢山の金品を持って…。
リリア「これでやっと自由だわ……。(満足げに微笑む)さあ、行こうかしらね?何処か遠くへ……私の愛した人達のいない場所へ……!(寂しそうに微笑み)

私は所詮魔女だもの、誰も私を知らない所へ逃げて幸せになるのよ……!!(叫ぶように叫び走り去ろうとした時だった。」
ティシレィ「待った。そうはいかないよ。…私は妖精姫ティシレィ。アレイクを人間として蘇生させ、加護と宝石剣を与えた妖精さ。」
リリア「……あら?そう。(興味無さそうに)何か用?」
ティシレィ「貴方の望みを叶えると言ったらどうする?(リリアの前に現れる)ふふ。私が妖精の国へ連れていってあげるわよ。そこでなら貴方は幸せに暮らせるわ。貴方が心から愛せる人達とね……?(にっこりと微笑むもののリリアは興味無さげに欠伸をしただけだった)……あら?嫌なのかしら?」
リリア「私、愛とか要らないのよね。それより私が欲しいのはスリル。そしてお金と美しい宝飾や服飾。さらには破壊、破滅を見る事。私の幸せはこの尽きない欲望を満たす事よ。」
ティシレィ「あら、そうなの。それは残念だわ……。でも、本当に大丈夫?貴方、これからもこの世界を自分の欲望のために破壊するんでしょう?私は人間や亜人の世界なんかどうでもいいけど、貴方、この世界を破壊し尽くしたら次はどうするの?」
リリア「勿論、違う世界に行くわ。私の求める宝とスリルが待っている世界にね……。私が興味があるのは欲望を満たすことだけよ……?(妖しく笑う)だから私に関わらないで頂戴?妖精さん」
ティシレィ「うーーーーーん、実に危険だ。貴方は危険だよ。リリア。…そうだなあ。貴方が世界を破滅させる事が出来ない様にする事は出来るんだよね。簡単な事さ。」
そう言うとティシレィはリリアに呪いをかける。
するとリリアは美しかった姿がどんどん変わっていき、醜い老婆の様な姿に変わっていく。
リリア「な、何よこれ……っ!?元に戻してッ!!(叫ぶ)貴方、何て事をするのよ……!その魔法を解除しなさいッ……!!さもないと貴方を殺してやるわよ……ッ!!」
ティシレィ「やーだよー♪これから一生その顔で生きていくんだねっ!アレイクや、貴方を愛した男達がその姿を見たら何ていうかなあ?(消えていく)」
リリア「待ちなさいッ!!ティシレィッッ!!(叫ぶ)あ、貴方……ッ!!許さないわっ!殺してやるッッ……!!絶対に殺してやるわああぁっ!!(怒りで顔を醜く歪ませながら叫び続ける。)はぁ……はぁ……はぁっ……!」
アレイク「(城から必死にリリアを探し、森の中でやっとリリアらしき姿を見付ける)……リリア……?」
リリア「……!!(アレイクの姿を見て後ずさりし)……違うわ。私、リリアじゃない……!(苦しげに言う)私は……私は……(美しかった面影等無い酷く醜い顔を歪ませる)」
アレイク「リリア……っ!?(驚きの声をあげる)どうして君がそんな姿に……?(悲しげな声で叫ぶと、リリアは更に後ずさりした。)」
リリア「(後ずさりしながらも怒りに顔を歪ませて)そもそもお前がッ!!お前が私に調子を乗らせたんだ!!お前が何でも私の言う事を聞くから私は…何でも上手くいくと思ったんだッ!!!お前だけは許さないッッ!!絶対に殺してやるううぅっっ……!!(叫ぶ。しかし、その醜い顔と声では迫力もなく滑稽だった。)……そうだわ。お前も私と同じ姿になってしまえば良いんだわっ!ふふ、あはははっ……!(アレイクに呪いをかけ醜い化物の姿にしてしまう)」

アレイク「うわっ!?リリア、一体どうしたというんだ……っ!!(醜い化物の姿になってしまい動揺する)な、何という事だ……ッ!この魔女めッ…!お前はリリアじゃない…ッ!!!!(怒る。しかし、その姿は醜い姿のせいで迫力が全くなかった。)」
リリア「ぎゃははははは!!!!アレイク、ざまぁっ!はははっ!!醜いねぇ……っ!本当に無様で滑稽だよッ!!(叫ぶと醜悪な顔を歪ませながら高笑いした。)ざまあみろってのよ!!きゃはははっっ!!(狂ったように笑うリリアの声は森中に響き渡った。)」
アレイク「リリア……違うんだ、私は君にこんな風になって欲しかった訳じゃない……!(悲しそうに言う)私はただ君を幸せにしたかっただけなんだ……!それなのにどうして私をこんな姿に……っ!!(怒りと悲しみが入り交じった声で叫ぶ。その姿もやはり醜い姿のせいで迫力がなかった。)……許さないぞッ……!!」
リリア「うるせええええええ!!!!!!!全部ッ!!!全部お前が悪いんだッ!!!!私はただ自由に生きていただけなのにッ!!!(醜い化物の姿になったアレイクを蹴り付ける。)ぎゃははは!!!お前のせいだ!お前のせいだ!!!お前が私を連れ去りさえしなければこんな事にならなかったんだ!!」
アレイク「ぐっ……がっ……!(苦しそうに呻く)リリア、落ち着いてくれ……!!(悲しそうに叫ぶ。しかし、それは迫力がなくやはり化物の姿のせいで迫力がなかった。)くそっ……!!お前は最初から醜かった!!!醜い最低の女だ!!(リリアを殴りつける)お前みたいな奴は誰からも愛されずに生きるしかないんだッ!!(泣き叫ぶ。その姿は滑稽で哀れでドロドロで汚い汁を排出する。)……すまない、リリア。私はお前を愛していたのに、私が間違っていたんだ……。もう君をこんな風にしたくはないのに、どうすれば良いのか分からないんだ……」
リリア「私に話しかけるなッ!!(汚い手でアレイクの顔を掴み)もうお前も醜い化物だッ!私とおんなじだッ!ざまあみろっ!!いい気味だっ……!!あははっ……(高笑いする。その姿はやはり滑稽で、見るに堪えない姿だった。)」
アレイク「…………。(黙ったまま悲しそうにリリアを見つめ)……もう、駄目だな……。(諦めたように呟き)お前がそうなってしまったなら仕方がない……。私はもう諦めるよ、リリア。所詮私はもう、ただの化物だ。お前に逆恨みで呪われた哀れな男でしかなかったのさ。お前を幸せに出来なかったのなら生きている意味はないしな……。」
リリア「そうだ!!死ね!!死んで詫びろ!!それとも何だ?こんな姿になった私を愛せるのかお前は!?(醜い老婆の様な顔、しわがれた声、ぶよぶよのだらしない身体に、異臭。それが今のリリアの姿だった。リリアは服を脱ぎ下品に腰を振り、鼻汁を噴き出しながら)いゃははははははは!!!この私を抱けるかァ!?」
アレイク「そんな姿で……(悲しげに俯くがすぐに勢い良く変わり果てたリリアを怒鳴りつけ)出来るわけないだろうっ!このクソババアッ!!(叫ぶと醜い化物の様な声で高笑いをした。その声はとても滑稽だった。)ははははっっ!!無様だなッ!!情けないなッ!!」

リリア「き、貴様っ……ッ!殺してやるっ!!(怒りで顔が歪む)絶対にお前を殺してやるからなッッ!!お前さえいなければ私は幸せだったんだッ!!許さないっ……!(渾身の魔法でアレイクに攻撃する。)」
アレイク「ぐわあああっ!!(吹き飛ばされ、醜い化物の様に地面をのたうち回る。)こ、殺す……ッ!殺してやるぞッ……!お前の様な醜い奴は死んで当然だ……っ!(怒りで顔を歪ませながら高笑いする。その姿は滑稽で醜い。)ははっ……はははっ……!死ねェ!!!(リリアへと突進する。まだ妖精の加護は残っており、宝石剣も振るえるため渾身の力でリリアを斬りつけ精霊魔法で攻撃する。)」
リリア「ぎゃあああッッ!!(斬り付けられ、魔法を浴びせられ苦しみながら)くそっ!何で私がこんな目に……っ!?(苦しむ。しかし、それは迫力がなくやはり滑稽だった。)アレイクめ……!どこまでも私を馬鹿にしてェッ………えぇ……(実力差は明らかであり次第にリリアは衰弱していき、命乞いを始めた)ゆ、許して……!お願いだからもう許して……っ!(醜悪な顔で泣き叫ぶ。その姿は見るに堪えないものだった。)なんでもするからぁっ……!!私の身体を使っていいし何でも差し出すからぁぁ!!(必死に懇願するがアレイクは鼻で笑っただけだった。)」
アレイク「黙れっ!醜いババアッ!!(そう叫ぶと、剣でリリアの首を斬りつけトドメを刺した。)……はぁ……。これでやっと終わったな……。さようなら、愛しいリリアよ……。(寂しげな声で呟き、そのまま姿を消した。)」
結局アレイクの呪いは解除されず、まるでリリアの怨念の様に纏わりつきかろうじて人型を留めているドロドロの醜い姿と異臭を放ち、アレイクは森を彷徨っていた。
するとそこにピンク色の髪をした妖精姫、ティシレィが現れた。
ティシレィ「久し振り、アレイク。また随分暴れたね。……リリアは死んだけど、これからどうするの?」
アレイク「どうもしないさ。……私は呪われているんだ、このままずっと醜く生きていくしかないだろう……(悲しげに俯く)今更どんな顔をして生きれば良いのかわからないんだ……。それにリリアがいなくなった今、生きる意味も分からないしね。ははっ……情けないだろう?こんな醜い化物の姿で生きていても仕方がないのにね……」
ティシレィ「うーん、その呪いを解く方法は無い訳でも無いけど難しいね。しかも唯一解除出来るはずのリリアを殺してしまったんだから、怨念が解けるまで待つか…或いは別の姿に変わるか、だね。」
アレイク「別の姿?」
ティシレィ「一応まだ君は私の加護が有効だから、この森と一体化して大樹にでも転生すればその姿からは解放されるだろう。この森からは離れられなくなるけど。」
アレイク「じゃあ、そうするしかないのか……。はぁ……醜いな、私という存在は……(悲しげに言う)でも仕方がないか。これも自業自得だ。私は彼女を愛するあまり自分を見失ってしまっていたんだし。なあ、ティシレィさんよ?」
ティシレィ「なんだい?」
アレイク「愛とは、なんだろう?」
ティシレィ「ふふっ、さぁね。人によって違うものだろう?君にとっては愛とはなんだったのさ?醜い姿のリリアを憎く思った瞬間があったんでしょ?その時自分がどんな感情を抱いたか考えてみたらどうだい?きっとそれが君の答えになるはずだよ(悪戯っぽく微笑む)さあてと、そろそろ私は行くよ」

アレイク「…そう、か…そうだな…。…あ、待ってくれ。ティシレィ。これは返すよ。(宝石剣を差し出し)加護は有難く頂戴するが、これはもう不要だから。」
ティシレィ「いいや、それは君に差し上げたものだから…。…そうだね、アレイク、君が本当に愛しあえる存在が現れたらその相手に譲るといい。」
アレイク「……ああ。…また、森に来てくれ。その時には俺も立派な大樹になっているはずだから。」
ティシレィ「ああ。楽しみにしているよ。」
アレイク「(ティシレィを見送った後)…ふう、さて……と……。(森の奥深くへその醜い姿を大木に変えていく。そして大樹になったアレイクは森の奥深くで眠り続ける)さようなら、私の愛したリリアよ……。もう私は永遠に貴女に会うことはないでしょう……。私は、私の旅路へ向かいます……。」
そしてアレイクは大樹として眠り続け、気付けば1000年の月日が経っており、いつの間にかその森は忘却の森≠ニ呼ばれていた。
気づけばアレイクは森の大精霊となり、大樹の傍で生き続ける存在になっていた。
アレイク「……ふう、今日も平和だな。まあ、平穏が一番だからな……。このまままた1000年くらい眠っていたいよ……(そう呟くと大欠伸をする)ふぁあ、眠いな……もうひと眠りするか……ぐぅ〜(寝息を立て始める。その姿は醜い化物の姿ではなく美しい青年の姿だった)」
そんな時、とある人物がやって来る。
その人物の名はソフィアと言い、忘却の森の奥深くに迷い込んでしまった少女だ。そして偶然大樹を見つけると近づいて行き話しかけたのだった。
ソフィア「……貴方、は?」
アレイク「んー?私かい?私はアレイク。この大樹の精霊さ。君は、迷子?」
ソフィア「うん…。気が付いたらここにいて、帰り道が分からなくなってしまって……(不安そうに答える)どうしよう……怖いよぅ……ぐすっ……ぐすんっ!(泣き出してしまった。それを見たアレイクは慌てる)」
アレイク「ああ!泣かないでおくれ……!私が帰り道まで案内しよう。君は何処から来たんだい?」
ソフィア「それが、分からなくて……(泣きながら答える)気付いたら、この森に迷い込んでいたの。帰れるなら帰りたいけど……ぐすっ……帰り方も分からなくてっ……!ひくっ!ひくんっ!ひぐっ!!うう〜〜っっ!!(堪えきれず再び泣き出した)ふぇえぇぇんッッ……!!………あれ?(気付くと自分の暮らす町の近くに居て、振り返るとアレイクは居なかった。)……不思議な夢……だったのかしら……?でも、なんだか懐かしいような……?うーん……思い出せないわ……。まぁいっか!早く帰らないとママに怒られちゃう!急がなくちゃ!(駆け出す少女。)はぁ……やっと帰れるぅ〜!よかったぁ〜!(安堵のため息を漏らすのだった。)」

それからソフィアは時々忘却の森を訪れるようになった。その度にアレイクはソフィアに語りかけるのだ。すると不思議なことに、ソフィアもアレイクの声が聞こえるようになるのだった。そして次第に2人は仲良くなって行き、会う度に語り合ったり遊んだりする様になっていた。
アレイク「なあ、ソフィア。…ソフィアは、愛とは何だと思う?」
ソフィア「え〜?いきなり言われても難しいよ〜!(困った様に笑う)う〜ん、そうだなぁ……。私はね、相手を大切に思う気持ちだと思うの!だから相手のことを思いやる気持ちが愛なんじゃないかなって。勿論家族とか友人でもそうだよ!」
アレイク「ふふ、そうか。それは素敵だな。…なあ、ソフィアの夢はなんだい?大人になったらやりたい事はあるか?」
ソフィア「夢かあ……うーん、私はね。お嫁さんになりたいかな!それで子供を作って幸せな家庭を築きたいんだ!そして家族で幸せに暮らすのが私の夢なんだ〜!えへへ♪(無邪気な笑顔で言った)アレイクさんは何か夢ある?教えてよ〜っ!(興味津々に聞く)」
アレイク「私は……私の夢は……………いや、やっぱり言えない……。ごめんよ。(悲しげな声で)これは私だけの秘密だから誰にも言ってはいけないんだ。すまないね、ソフィア。私は君が好きだよ、君の事を愛している。それだけは確かだ。君の夢、叶うといいな。」
ソフィア「…?……うんっ!」
それからソフィアは10歳、12歳と成長し、そして15歳になった。
15歳になったソフィアはアレイクに会うために忘却の森を訪れていた。そしていつも通り大樹の傍に行き話しかける。しかし、いつもと違いアレイクの姿は何処にも無かった……。
不安に駆られながら辺りを探し回るソフィアだったが結局見つからず途方に暮れて俯くとふと足元に何か落ちているのを見つけた。それは一輪の白い花だった。
その花の花言葉は___『深い絆』だった。ソフィアはその花を拾って大切に握りしめる……。そしてアレイクを探す為に森を出ようとした時、後ろから声が聞こえた気がした。
振り返るとそこには美しい青年が立っていた。そう、彼こそ森の大精霊アレイクであった。彼は優しく微笑んで言った。
アレイク「ソフィア、もうすぐ君は私が見えなくなるだろう。……だけどね、決めたんだ。これを、君にあげる。(美しく光り輝く宝石剣を差し出す。)」
ソフィア「えっ…!?剣!?これは…?」
アレイク「これは宝石剣と言って、妖精達に伝えられる聖剣だ。この剣の力は、私と私の大切な人達を護り導いてくれるだろう。……だからソフィアよ、貴女はこれから沢山の人や物と出会い、恋をして幸せになりなさい。きっとそれが私の願いだ。君に会えて良かった……ありがとう……!(涙を流しながら微笑む)さようなら、愛しい人……どうかいつまでもお幸せにね……!」
ソフィア「えっ!?どういう事なのアレイクさん!?ちょっと待って!行かないで……!私、まだ貴方と話したいことが沢山あるのに……!!(泣き叫ぶ。しかし、彼の姿は徐々に薄くなり消えていく……)そんなぁっ!!やだぁっ!!いやだよぉっ!!うわぁぁんっっ!!」
アレイクの姿はソフィアの前から消えた。

それから宝石剣の所持者になったソフィアは次々と色んな人達と出会い、やがて恋をした。だがそれも長くは続かずいつも別れることになるのだった……。
何故ならソフィアの周りでは次々に不幸が訪れるからだ。時には彼女自身が事故に遭いそうになったり、何者かに命を狙われたりした事もあるほどだった……。
それでも彼女は諦めなかった、自分の願いを叶えるために……!
ソフィア「どうして私には不幸が起きる様になったの…?どうして?アレイク…貴方に逢いたいよ……(涙を流しながら呟く)もっと、皆と仲良くなりたい。愛したい。私は愛されたいの……!誰か!助けて……!(悲痛な声で叫ぶ)お願いだから私を助けて下さいっ!!うぅっ……!ひくっ……!ひくんっ……!!うわぁぁんっっ……ッ!!」
そしてソフィアは宝石剣を持って旅に出ることにした。愛する人との再会の為に……自分の運命を変える為に……!彼女は歩き続けるのだった__。この剣の力は、私を護り導いてくれるだろうから……!絶対に諦めない!私の夢と希望を叶える為に……!!ソフィアは涙を拭い決意を固めると前を向いて歩き始めた……。
旅を続けたソフィアはやがて、とある国へと辿り着いた。そこは妖精の住む神秘的な森に囲まれた美しい国だった。この国の人達は皆優しくて親切であり、ソフィアはすぐに馴染むことが出来た。
そしてこの国では年に一度あるお祭りが開かれるのだと聞いて彼女は興味津々になった!一体どんな催しなのかと……そこで知り合ったのが人間の青年セオである。
セオ「ん?君は……旅人さんかい?へぇー、そうなんだね!この国は初めてかな?良かったら案内してあげようか?(にっこり微笑みながら手を差し伸べる)さぁ、おいでよ。楽しいこといっぱいあるからさ!ほらっ♪(手を掴むと引っ張るように歩き出す。ソフィアも嬉しそうに微笑んでついていくのだった……)」
ソフィア「この国は確か、数千年前に魔女リリアに滅ぼされたのよね?それから妖精達の楽園として生まれ変わったんでしょう?素敵よね。とても神秘的で幻想的な光景だわ!(目を輝かせながら辺りを見回す)こんなに綺麗な場所があるなんて知らなかったわ……!本当に素晴らしい所ね!感動したわ!!ありがとう、セオさん!連れてきてくれて嬉しいわっ♪(満面の笑みで言う)」
セオ「ふふ、喜んでもらえて良かったよ。僕も君の喜ぶ顔が見れて嬉しいな♪(にっこり微笑む)……あっ、そうだ!この後時間あるかい?もし良ければ一緒に街を散策しないかな?美味しいお店とか景色の良い場所とか案内するよ♪どうかな……?(少し照れくさそうに言う)」
ソフィア「ええ!勿論よ!」
そしてソフィアはセオに連れられて街の中を案内してもらった。途中、猫耳の生えた少女や妖精達と出会い彼女達はソフィアを歓迎してくれた。そして楽しい時間はあっという間に過ぎていった……。
気付けばもう夕暮れ時になっていたので帰る事にしたのだがソフィアは…。
セオ「……ねえ?俺の家に泊まらない?」
ソフィア「えっ?でも、私……宿屋で泊まろうと思っていたから今日は帰るわね。ごめんなさいね?折角誘ってくれたのに……(申し訳なさそうに言う)また今度遊びに来るわ!その時に泊まってもいいかな……?(上目遣いで見つめる)」
セオ「そんな事言うなよ。楽しかっただろ?(ぐっとソフィアの手首を掴み引っ張る)俺の家においでよ…。」
ソフィア「きゃっ!?(よろける)えっ!?ちょっ……!ちょっと!いきなり何するのよ!?痛いじゃない!離してよ!!放してってばぁ……っ!!(恐怖に怯え涙目になる。しかし、彼は容赦なく彼女を引っ張ると強引に連れて行こうとするのだった……。)嫌ぁっ!助けてぇっ……!!」
セオ「大丈夫、怖くないよ。俺を信じて……ほら、おいで?(ぐいっと引っ張るとその時…!)」
ティシレィ「女の子に乱暴はよくないな〜。(ピンクの髪の美しい少女が空を飛んで降りてくる。)」
セオ「なっ…貴方は…妖精姫ティシレィ…ッ!?どうしてここに……!?(驚く)あ、貴方がいるなんて聞いてないぞ……!どういう事だっ……!?くそっ!一体どうなっているんだ……っ!?:(狼狽える。その時、ソフィアがティシレィに助けを求める様に叫んだ)」

ソフィア「ティシレィさん!助けて下さいっ……!!私、この人に襲われて……!」
ティシレィ「いいよお。助ける理由もあるし……ほら、嫌な思いしたくなかったらその娘を離しなよ?呪うよ?」
セオ「ひぃっ!?す、すみませんでした……っ!(手を離して頭を下げると一目散に逃げて行く)くそっ!!なんなんだよあいつはぁ……!!
ソフィア「ありがとうございます、妖精姫様……!本当に助かりました。貴方様には感謝してもしきれません……!」
ティシレィ「いいの。私も貴方に用があったから。…ねえ?どうして宝石剣を貴方が持っているの?あれは、私がアレイクにあげた物なのよ?」
ソフィア「え……?そうだったのですか……!?申し訳ありませんっ……!これは、アレイクさんから託された物なんです。私を護る為に彼が渡してくれたのです。どうかお許しを……!(頭を下げる)でしたら、是非受け取って下さいませんか?(宝石剣を手渡す)…私はきっと、この剣が無くても生きられるはずだから、…だから、お返ししようと思います。」
ティシレィ「……へえ、気に入ったわ。アレイクに気に入られたのも解る気がする。…じゃあ、この宝石剣は返して貰うわ。(受け取り。)その代わり、一つ願いを叶えてあげる。私に出来る事だけ、だけどね。」
ソフィア「え?本当ですか……!?(目を輝かせて言う)それでしたら、お願いがあります!アレイクの夢を叶えて欲しいんです。(頭を下げる)そして忘却の森と私達の故郷を守り続けて下さいませんか……?アレイクに何があったか知らないしアレイクの夢を私は知らない。でも、アレイクには夢があったんです。その夢を叶えてください。お願いします……ッ!!」
ティシレィ「いいよぉ。その願い叶えてあげる……(微笑む)でもね、一つだけ約束して。それは貴方が幸せになること。不幸にならず自分の夢を叶えるまで頑張ることよ?それが条件よ。いいわね?守れるかしら……?(真剣な眼差しで見つめる)」
ソフィア「はいっ!勿論です……っ!!ありがとうございます……っ!!(嬉しさで泣きそうになりながら)私、頑張ります……!絶対に幸せになりますから……っ!絶対に夢を叶えてみせますからぁ……!!ううっ……!うわぁぁんっっ……!!(泣きだす。ティシレィはソフィアの頭を撫でながら優しく微笑むのだった……」
そしてこの国を発ち旅立ったソフィアを見送ったティシレィは忘却の森へ向かった。そしてアレイクの宿る大樹へと辿り着く。
ティシレィ「久し振りね。アレイク。」
アレイク「おや、ティシレィじゃないか。久し振りだね!(嬉しそうに微笑み返す)また君に会えて嬉しいよ……!どうしたんだい?何かあったのかな……?(心配そうに聞く)それとも……私に何か用かな?(首を傾げる)もしそうだったら君の為に何でもするよ。さぁ、遠慮なく言ってごらん?」
ティシレィ「私、貴方の願いを叶えるために来たの。…あるお嬢さんに頼まれてね。……貴方の夢を話して。私がそれを叶えてあげる。私は妖精。一度約束した事は必ず叶えないといけないの。」
アレイク「ティシレィ……。君は相変わらず優しいんだね。ありがとう……!私の夢はね、この森を守りたいんだ。この国の人々や動物達、そして妖精達が安心して暮らせるような場所を作りたいんだよ……!それが私の願いなんだ……!どうか叶えてくれるかい?(真剣な眼差しで見つめる)」
ティシレィ「………本当に?違うでしょう。言ってあげようか?貴方の本当の願いは永久に愛し合える存在を見付ける事でしょう?愛し、そして愛してくれる、そんな存在に出会いたいんじゃないの?」
アレイク「なっ……!?(動揺し、恥ずかしそうに顔を背ける)そっ……!そそそんな事はないぞ……!!私はただこの森が大切なんだ!だから守りたいんだよ!!うん。そうだよ、そうだとも!(焦りながら言う)勘違いしないでくれないかな……?全く、困った子だなぁ君は。もう知らないからね?」
ティシレィ「嘘吐きね。本当にいいの?私なら貴方の本当の夢を叶えてあげられるのだけれど?素直になれば?」
アレイク「うぐぅっ……!そ、それは……(葛藤する。そして覚悟を決めて言う)……お、お願いします……っ!私を幸せにしてくれる人を探してください……!!それが私の夢です……(真っ赤になりながら小声で恥ずかしそうに言うのだった……。)ううぅっ〜!!(照れながら頭を抱え込む)恥ずかしいなぁもう!」
ティシレィ「解ったわ。アレイク。(微笑み。)…じゃあ、ずっと貴方を見守り続けていた存在を貴方に捧げるわ。」
アレイク「え……?それは……。」

ティシレィ「これよ。(ソフィアから返してもらった宝石剣を手に取る。)貴方が人間になってからずっと傍に居たこの宝石剣を人間の姿に変えるわね。」
そうティシレィが言うと宝石剣は宙に浮いて光に包まれ、やがて人の姿を取る。
その姿は、アレイクにそっくりで髪は長く美しかった。瞳は金色で凛々しく美しい顔立ちをしている。背中には漆黒の翼が生えており頭には二本の角が生えている。
その姿はまさに美しき悪魔と呼ぶに相応しい姿だった……。そして、彼はゆっくりと目を開くと微笑みながら言ったのだ。【初めまして】と……。
ティシレィ「あら、男の子になったわね。意外だわ。…この子に名前を付けてあげなさい。アレイク。」
アレイク「ええっ!?わ、私が……?!うーん……どんな名前が良いんだろうなぁ。(悩みながら)……あ、そうだ!君の名前は【アヴィス】にしよう!どうかな?気に入ってくれるかな?(ドキドキしながら聞く)どうだろうか……?私の友達になってくれるだろうか……?お願いだよ……。」
アヴィス「ありがとうございます、アレイク様。私の名前は今日から【アヴィス】と名乗ります。そして私は貴方のお友達です。貴方を守れるように強くなる事を誓いました。どうぞ宜しくお願い致します。……末永くお傍に置いてくださいましね?(にっこり笑う)ふふ、これから楽しみですね。」
アレイク「良かったぁ……!嬉しいよ……!これから宜しくね!アヴィス!!(嬉しそうに微笑む)……ん?何だろう、この胸の高鳴りは……?もしかしてこれは恋なのかい……?それとも違う何かなのだろうか……?いやでも、彼が傍に居てくれるだけですごく幸せだよ……。まるで夢みたいだなぁ……。」
ティシレィ「二人でこの忘却の森を守り続けなさい。それがあの子…ソフィアと約束した事なのよ。」
アレイク「ああ、解っているよ。……じゃあ行こう!一緒にこの森を護っていこうじゃないか!!(手を差し出す)さぁ、手を繋いでくれないかい?アヴィス。……君に出会えて良かったよ……!これから宜しく頼むね。私の大切な友人であり家族である君と一緒にこれからも生きていける事が嬉しいんだ……!!」
アヴィス「ふふっ、こちらこそ宜しくお願いします。……貴方の心が救われますよう。私はずっと見守っておりますね……?(にっこり微笑む)お傍に置いてくださり感謝していますよ、私の愛しいお方様。貴方を想う気持ちは誰にも負けませんからね?ふふ、覚悟して下さいましね……♪(悪戯っぽく笑う)」
アレイク「なっ…!?なっ……!?(真っ赤になって動揺している)あ、愛……ッ?!それはそのぉ……!えっとぉ……!ううっ……。なんて答えたらいいのか解らないなぁ……(困り果てた顔をする)ふ、複雑だなぁ!でも嬉しいよ……!ありがとう!アヴィス!!これからもよろしくね……!!」
401/14 12/13(Wed) 05:33:04W
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【ある神話】
イヴ「(全裸の美しい女性が歩み寄る)貴方…は?」
アダム「僕はアダムだよ。君は?」
イヴ「私は、イヴよ。よろしくね、アダムさん♪(ニッコリ笑顔で手を差し出すと握手する二人)それで?こんなところで何してるの?お散歩中なの?私も一緒にいいかしら?」
アダム「僕は神様に言われてこの世界を作る様に言われているんだよ。…何をすれば良いか君は知ってるかい?」
イヴ「さぁ〜知らないわ!だって私はまだ生まれたばかりだもの!!でも大丈夫よ!これから二人で考えましょう!きっと素敵な事が起きるはずだわ!!ねぇ、そうでしょう?アダムさん♪(満面の笑みを浮かべながらアダムの手を取り引っ張っていくイヴ)ほら行きましょ!」
アダム「あ、ああ…。(イヴについて行くが辺り一面真っ白な世界にぽかんとして)うーん、何か美しい草原でもあればな…。(そう言うと草原が地面から生えて来た。)うわあ!!」
イヴ「どうしたの?あらっ?綺麗なお花畑になったわね♪素敵じゃない!ねぇ、ここに住みましょうよ!私達の楽園にするの!そして沢山の子供を作りましょう♪(ニコニコしながらアダムの腕に抱きつく)ねぇ〜いいわよね?私達なら出来るはずよ!」
アダム「え、えええ……。(困惑しつつも上を見上げ)…うーん、空の色も欲しいな。イヴ、空は何色がいい?」
イヴ「青が良いわ!!(すると青空が広がる)これで完璧ね!!じゃあさっそく作り始めましょ!!まずは、森を作ってちょうだい!(すると木や草が生い茂った森が出来上がる)うんうん、良い感じじゃない!それじゃ次は湖をお願いね!」
アダム「あ、ああ…。(大きな湖を作り出す。)では、そこに住まう動物も…。(動物が現れ、湖には魚が。)これで食べ物には困らないかな。狩りの必要はありそうだが…他に欲しい物はあるかな?」
イヴ「家が必要だと思うの!それと住む場所ね!(すると家が建ち、中には家具も揃っている)後は服ね!いつまでも裸だと風邪を引いてしまうわ。それに子供が生まれた時に必要な物もあるし……。ねぇ、何か思いつかない?」
アダム「イヴはこんなのはどう?(イヴに水色の美しいマーメイドドレスを着せ、自分は適当な麻の服を着る。)子供が生まれた時の事は授かった時に考えよう。それよりも、食糧だ。果物の成る木も欲しいね。」
イヴ「そうね!(林檎の木と葡萄の実を付ける木が地面に植わる。)ふぅ〜これでひと段落ついたわね♪あっ、もう夕方だわ!夕食の準備をしなくちゃ!!」
アダム「カレーを作るのは難しいかな?」
イヴ「(手をパンッと叩くと、テーブルの上に様々な料理が現れる。)どうかしら?美味しいかしら?さぁ召し上がってみて♪(ニッコリ微笑む)アダムさんの口に合うといいけど……。(不安げに見つめる)…………ど、どう?」
アダム「お、おお…。(食べてみる。)…美味しいよ!凄いね。これから料理を作るのはイヴの仕事でどうだろう?僕は狩り等をして働くから。」
イヴ「分かったわ!任せておいて!!それから、アダムさんにも働いてもらうからね♪私ばっかり働かせるなんてズルいわよ!(頬を膨らませ拗ねる仕草をする。)ふふっ冗談よ♪頼りにしてますからね!」
アダム「ああ…勿論だ…。」
そうしてアダムは狩り等の仕事をして、イヴは料理を作ったり家事をこなしていった。
そして月日が流れ二人が作った世界は豊かになり、人間やエルフ等の亜人や獣人等が暮らす平和な国になっていた。
しかしそんなある時、二人の元に二柱の神が現れた。二人はこの世界を気に入り自分達の世界と統合すると言い出したのだ。
アダムとイヴは反発したが力の差は大きく、世界が融合されてしまった。
それによって世界は滅亡の危機に陥った。だがその時、この世界に住む者達が力を合わせ立ち上がった。
彼等は『勇者』と呼ばれ、神に戦いを挑んだ。その戦いは苛烈を極め、多くの犠牲を出したがなんとか勝利する事ができた。
それにより世界は救われたかに見えたが、今度は新たな問題がアダムとイヴに立ちはだかった。
その問題とは、融合した事により二つの世界の記憶が混ざってしまった事だった。これによりアダムとイヴはそれぞれ別の人格になってしまった。また、記憶が混在する為混乱してしまう事もあった。
その為、新しい世界でアダムとイヴは別々に暮らし始めた。こうして新しい生活が始まったのだが……。
アダム「困ったなあ…。先のアダムが培った記憶の殆どを忘れてしまったようだ。(頭を掻きながら苦笑いを浮かべる。)うーん、僕も色々思い出さないといけないな。(そう言うと腕を組み考え込む。)そうだ!先ずはこの世界の地理を覚えないと……。よしっ、行こう!!」

そしてアダムはこの世界を旅して回る事にして、旅に出たのであった。
ところでアダムの人格のベースとなっているのはかつてこの世界に現れ勇者に打倒された神の一人であるセトである。
現在はその影響でアダムの容姿は褐色の肌で黒髪に金色の瞳をしている。これはアダムのもう一つの人格がベースのセトと同じ姿だからなのだ。
今のアダムの本来の性格は優しく穏やかであり、現在の性格は残忍かつ好戦的。それはセトの影響が大きい。彼は強者との戦いを好んでおり旅の間も様々な人々と戦い打ち負かした。
一方のイヴの現状はというと……。イヴの融合したのは女神の一人マリーであり、今のイヴは金髪碧眼の姿だ。彼女の元々の性格は天真爛漫。だが、今は大人しく控えめな性格になっている。
アダムに対する想いだけは変わらず強いままなのであるが……。
イヴ「さあ、私はこれからどうしましょう。(思案顔)うーん、アダムに会いたいな……。でもどこに居るのか分からないし……(俯き寂しげな表情になる)」
現在のこの世界は勇者が神を倒し、自身とアダムがその身に神の残骸を封じた事により次第に平和を取り戻しつつある。
自分は記憶が曖昧になってしまい先代のイヴとは全く違う人格となり果てた訳で、後は人類達にその後始末を任せれば良いのだが、イヴはそれでもアダムを探す事にした。
何故ならイヴはアダムの事を愛していたから。そして、アダムもまたイヴに対して特別な感情を抱いていたからだ。だからこそアダムを探し出したいという気持ちが強かった。
そしてイヴはアダムを探し旅に出たのだが、見付けた彼は自身の記憶の中にある優しく穏やかなアダムとは別人であった。その事がイヴには悲しかった。(涙を流す)
どうしてこうなったのだろうか?何がいけなかったのだろうか?イヴはそう自問しながらアダムの事を考えていた。するとそこへ……一人の少年が現れる。
それはかつてアダムと共に戦った勇者の一人であった。その名はキド。
キド「イヴ、お前を探していたんだ。俺はお前にどうしても言いたかった事があるからな。聞いてくれるか?(真剣な面持ちでイヴを見つめる。)
……俺達はセトを倒した後、世界を救った英雄として祭り上げられた。だけど、それは同時にアダムを殺した者として見られる事になったんだ。
何故なら本来のアダムは死に絶え、彼はセトの人格と融合してしまったんだからな。そう、アダムの魂は消滅したんだよ。(少し声を落とし沈痛な表情を浮かべる)
もうあれはアダムであってアダムじゃない!(イヴに詰め寄る)だったら、アダムの代わりに他の誰かを愛するべきだ!!(イヴの肩を掴み揺さぶる。)」
アダムは戦神と化し、他者を愛する事は無いだろう…。
イヴは思う。確かに自分はアダムを愛していた。しかし、それにアダムが戦神となってしまったのは自分のせいでもあるのだ。
そしてイヴは決心する。
イヴ「……いいえ、私はアダムの事は忘れないわ。アダムの代わりなんて存在しないもの。(微笑む)……私、アダムの所へ行くわ。(決意を込めた目でキドを見る)
……さよなら、(手を振るとその場を立ち去る)もう二度と会うことも無いでしょう。」
そして荒ぶるアダムと再び再会したイヴはその慈悲の力でアダムの戦闘欲を抑え込み、アダムと和解する事ができた。
その後、イヴはアダムをかつて共に暮らしていた楽園へ連れ帰った。そこでアダムはイヴと結婚し、二人で仲良く暮らした。その生活はとても幸せだったという。
それからイヴは子宝に恵まれ、その子達にも恵まれた。
アダムとイヴの子供達は皆とても仲が良く、特に末娘のアザミは母であるイヴに似て美しい少女へと成長した。
そして、その外見はイヴを幼くしたような感じだという。
アザミはいつも一人ぼっちで、友達と呼べる存在はいなかった。だが、そんな彼女にも一つだけ心を許せる相手がいた。それが蛇だ。彼女は幼い頃からずっと蛇と一緒に過ごしていた。
蛇「やあ、こんにちは。今日も来たんだね。僕は君の事が好きだよ。だから、君が来て嬉しいよ。ねえ、僕の話を聞いてくれるかい?」

アザミ「ふふ、何かしら?貴方の話なら何でも聞くわ。」
蛇「ありがとう。僕が言うのも変かもしれないけど、君は優しいよね。そんなところも好きだな。(照れたように笑う)……あのさ、もし良かったら今度デートしない?(恐る恐る尋ねる。)僕、君ともっと一緒に居たいんだ。」
アザミ「まあ、本当!?嬉しいわ!(満面の笑みを浮かべると、嬉しさのあまり思わず抱き着く。)勿論OKよ!(笑顔で答える)ああ、楽しみ!」
そして二人は約束を交わし、共に仲良く楽園で過ごした。
そんなある日、蛇はアザミをある場所に連れていく。そこは禁断の果実が生えた果樹園だった。
蛇「アザミ、この果実はとても甘くて美味しいんだ。食べてみなよ。」
アザミ「え…?でも、この果実を食べてはいけないとお父様とお母様から言われているの…。神様からの言いつけだって…。」
蛇「大丈夫、心配いらないよ。ほら、見てごらん!誰もいないじゃないか。(周囲を見渡しながら呟く)きっと僕らの声は誰にも聞こえないだろう……。だから、安心して。それに、これはただの果物なんだから。(そう言ってアザミに実を差し出す。)」
アザミ「そ、そうね……。じゃあ、頂くわ。(躊躇いながらも受け取ると、意を決して一口食べる。)……っ!!凄いわ、本当に甘いのね……。(目を丸くすると、もう一口食べる。)」
禁断の果実を食べてしまったアザミは、アダムとイヴの元へ戻れなくなってしまった。それはアダムとイヴの娘として生きる事が出来なくなったという事を意味する。
つまり、アザミは神の子では無くなったのだ。アザミは涙を流し泣き叫ぶ。蛇はそんなアザミを抱きしめ慰める。
蛇「可哀想なアザミ、でも泣かないで。君には僕がついている。(涙を拭うと、アザミの頭を撫でる。)僕は君の味方だ。だから、どうか元気を出しておくれ。(優しく微笑む)さあ、行こうか。(アザミの手を取ると歩き始める。)」
そして楽園を追われたアザミを蛇が連れて行ったのは、かつてアダムが一人で暮らしていた家だった。
アザミはそこで蛇と共に暮らす様になった。
アザミ「ねえ、貴方…私を楽園から追放するために、お父様とお母様の子でなくすためにあの果実を食べさせたのでしょう?」
蛇「違うよ、信じてくれ。僕は知らなかったんだよ。あの果実を食べてはいけないだなんて。(慌てると必死に弁解する。)」
アザミ「そうかしら?(疑わしそうに見る)……嘘つき。(冷たく言い放つ)貴方は私が嫌いなの?だから私に酷い事をしたのでしょう?(悲しげに俯くと、小声で呟く。)私は貴方の事が大好きなのに……」
蛇「ち、違うんだ!(アザミの言葉に動揺すると、慌てて否定する。)お願いだ、話を最後まで聞いて欲しい。(真剣な表情でアザミを見る)確かに僕は美しい君に嫉妬していた。だけど、それは君が憎かったからじゃない。むしろ、逆だよ。だから君も僕と同じ所まで堕ちて欲しいと……そう思ってしまったんだ。」
アザミ「……どういう意味なの?(不思議そうな顔で首を傾げる)教えてちょうだい。私は貴方の事なら何でも知りたいの。(上目遣いで蛇を見る。)……ねえ、貴方の名前は何と言うの?私は貴女の名前を知りたいわ。」
蛇「僕は君のことを愛している。それだけさ。……僕の名前はコノハだよ。(微笑むと、アザミを抱きしめる。)これからも宜しくね。(嬉しそうに微笑むと、アザミの額にキスをする。)」
そしてアザミとコノハはアダムとイヴの事は忘れ、仲良く暮らしやがて子供を作った。
その子供達は現在悪魔と言い伝えられる者達であった。だが、彼等は人間よりも遥かに優れた能力を持っていた。その為、彼等は周囲から恐れられる存在となっていた。
それから数百年後、楽園に住まうアダムとイヴ達は悪魔の王であるアザミの子孫達により滅ぼされてしまう。
悪魔の王、魔王は言った。「我が始祖であるアザミと蛇を追放したのは貴様達だ!これは復讐である!!」と…。
そして楽園は地獄となり、楽園に居た者は皆死ぬ運命となった。そしてその血肉は新たな魔物を生み出す糧となる。そして、その肉体は腐り果て塵となって消え去るだろう。

その魂は地獄の業火によって焼かれ、永遠に苦しめ続けられる事になる。それが我々に課せられた罰なのだ。
一方の楽園の外の、アダムとイヴが作り出した人類達は繁栄を極めていた。そして、彼等は自分達こそが世界の覇者であると信じて疑わなかった。
しかし、そんな彼等にも破滅の時が訪れる。それはアザミの子孫である魔王が、人類の住む世界へ攻め込んできたからである。その結果、彼等は滅びの道を辿る事となってしまった。
それからさらに千年後、遂に世界は滅んだ。人類の生き残りは一人もいなかった。そして、楽園が有った地獄には荒れ地が広がっていた。そこにはただ一本の木があった。
その木は、まるで楽園だった頃の光景を覚えているかのように静かに佇んでいた。だが、その楽園は二度と戻ってこない。何故なら、楽園は既に失われているからだ。
それでも、この木の幹の中にはかつての楽園の記憶が今も残っている。そして、この木は今でも待ち続けているのだ。再び楽園へと戻る日が来ることを…………―――。(終わり)

アザミが蛇の誘惑を断った世界線

蛇「アザミ、この果実はとても甘くて美味しいんだ。食べてみなよ。」
アザミ「え…?でも、この果実を食べてはいけないとお父様とお母様から言われているの…。神様からの言いつけだって…。」
蛇「大丈夫、心配いらないよ。ほら、見てごらん!誰もいないじゃないか。(周囲を見渡しながら呟く)きっと僕らの声は誰にも聞こえないだろう……。だから、安心して。それに、これはただの果物なんだから。(そう言ってアザミに実を差し出す。)」
アザミ「……駄目よ。その果実は禁断の果実。幾ら貴方の頼みでも絶対に食べられないわ…。もしそれを食べさせようとするなら、私は貴方と離れます。(確固たる意志)」
蛇「……分かった。そこまで言うなら仕方が無い。諦めるしかないようだ。(悲しげに目を伏せる。)……さようなら、(小さく呟くとその場を立ち去ろうとする。)じゃあ、またいつか会おう。(寂しげに微笑むと姿を消す。)」
そしてアザミは蛇を見送り、それから蛇と再会する事は無かった。
アザミはそれからも楽園とアダムとイヴと共に暮らし続けたという。
そしてアダムとイヴの死後、楽園は崩壊した。
その後、アザミの子孫達は楽園の外に向かうが既に自分達とは別の、アダムとイヴが創り出した人類である『原住民』がそこにいた。
その者達は神の末裔として崇められ、神の一族と呼ばれていた。そして彼等はやがて自分達を神族と呼び、この世界を支配していった。
そして、その歴史の中でアダムとイヴの血を受け継ぐ者は次第に血が薄まり、その力を失っていった。
一方のアザミ達楽園からやって来た末裔達は『原初の人間』と呼ばれ、その力は今もなお残っているのだという。そして現在、神族はその力を悪用し世界を破滅に導こうとしている。
その為、人類達は神族の野望を阻止する為に立ち上がったのだ。その先頭に立つのは、アザミの子孫である少女マリーであった。
マリー「……私が神族からこの世界と原初の人々を守ります…!(能力を発動する。マリーの持つアダムとイヴから受け継いだ力とは、蛇の能力だった。)……蛇さん、私に力を貸してくれませんか?(手を伸ばす)お願いします。(祈るように目を閉じると、手をぎゅっと握り締める。)……分かりました。では、行きましょう!」
マリーの持つ蛇の能力とは、他者の心を読み取る事と、他人に化ける事である。
彼女はアダムとイヴの子供達の中でも一番の魔力の持ち主であり、他者の能力をコピーする事も可能だった。そして、彼女は神族を倒す為の切り札となるのだ。
そしてマリーは神族と戦う決意をし、仲間を集めて旅に出た。そして、彼女達は遂に神の住む城へと辿り着いたのだった。
しかし、そこで待っていたのは想像を絶するような光景だった。なんと、そこには多くの屍が転がっていたのである。しかも、それは全て見覚えのある顔ばかりであった。
マリー「えっ!?どうしてここに皆がいるの!?(驚愕)一体何があったの!?(慌てる)誰か教えて!!(泣きそうな声で叫ぶすると、その声に応えるかのように、どこからともなく声が聞こえる。)
???「……ふふ、驚いたかい?」
それはとても楽しげな笑いを含んだ男の声だった。そして、その瞬間マリーは気付く。自分の前に立っているのは、かつて自分が愛した人物だという事に。
その男は、かつて出会った蛇と同じ顔をしていた。そう、実はマリーはかつて蛇と親しかったアザミの生まれ変わりだったのだ。
マリー「思い出した…貴方はアザミをそそのかした蛇ね!」
蛇「そうだよ。僕は君の恋人の蛇さ。僕は君が大好きでね。君にもう一度会いたかったんだ。……あの時、君は僕の愛を拒絶した。君はあの果実を食べるべきだった。あれはね、本当はとても美味しい果物なんだ」
マリー「嘘よ…。あの果実はお父様とお母様が食べるなと言っていたわ。だから、あの果実を食べちゃいけないのよ……(震えながら呟く)アザミは間違っていなかったわ。」
蛇「ふふ、そうかい。…ところで、そんな君がどうして…蛇の能力なんて持ってると思う?君は前世(アザミ)の頃にただ僕と仲が良かっただけだ。僕はアザミに指一本触れた事等無かった。それなのに…。」

マリー「……!(察する)まさか、あなたは……!(怒りで肩を震わせると、蛇を睨み付ける。)……許さない!(憎しみを込めて呟く)」
マリーは父を生まれる前に亡くし母親は一人で産んだがお産に耐えられず亡くなった。処女懐胎だと言われていたが…、実際は蛇が母を犯しそして生まれたのがマリー。
つまりマリーの父親は蛇だったのだ。
蛇「ふふ、その通りだよ。だから、僕は君の事が大好きなんだ。だから、君の事も滅茶苦茶にしてやる!(怒ると牙を剥き出しにする)」
マリー「……!来る!(身構えると戦闘態勢に入る。)……変身!(変身すると蛇に向かって攻撃を始める。)……やあっ!!(渾身の一撃を喰らわす。だが、蛇はそれを簡単に受け止めてしまう。)……くっ……!(焦った表情を浮かべる。)」
蛇「へえ、凄いじゃないか。でも、こんなものじゃないだろう?もっと見せておくれよ……(不敵な笑みを浮かべる)ほら、どうした?(煽る様に笑うと、マリーの攻撃を軽々と避ける。)」
マリー「くっ……!(悔しげに唇を噛み締める)うぅ……。(息切れして膝をつく。)……はあ、はあ、はあ……。(体力の限界が来て倒れそうになる。)……駄目、もう動けないわ……」
蛇との戦いで力尽きようとしていたマリー。しかし、その時、ある人物が姿を現す。その人物は、マリーの仲間である魔導師のレビンだった。彼女はマリーの危機に駆け付けて来たのである。
そして、マリーを庇うように立ちはだかる。その姿を見たマリーは思わず目を見開く。
マリー「れ、レビン!?」
レビン「大丈夫ですか、マリーさん!?ここは私に任せて早く逃げてください。(杖を構えると、魔法を唱える準備をする。)……行きます。(呪文を唱え始める。)……大地に眠る精霊達よ、今こそ目覚めて我に力を貸し与えたまえ……」
蛇「ふん、小賢しい真似を!(レビンに襲いかかろうとする。)邪魔するなぁ!!(すると、蛇の身体から黒い影のようなものが現れ、それが形を成していく。すると、蛇はみるみると姿を変えていき、やがて巨大な怪物の姿になった。)」
レビン「……!?(驚く)これは……!?(動揺していると、怪物の鋭い爪に切り裂かれそうになる。)……きゃああ!!(間一髪で避け、辛うじて致命傷は免れる。)……くっ……!(何とか体勢を立て直すと、再び詠唱する。)」
蛇「(嘲笑いながら)無駄な事を……(すると、今度はレビンに狙いを定めて襲い掛かって来た。)死ねぇ!!(レビンに攻撃を仕掛ける。)」
レビン「……させない……!(とっさに防御する。)……ぐっ……!(苦しそうな声を上げる。)く、苦しい……。(胸を押さえる。)……こ、このままでは、力が……。……せめて、マリーさんの逃げる時間だけでも稼がなければ……」
マリー「れ、レビン!!(悲痛な叫び声をあげる。)……嫌よ!置いて行かないで!!(涙を流すと、必死になって叫ぶ。)お願い、誰か助けて!!」
すると、マリーの脳裏にある光景が浮かび上がる。
それはかつての前世(アザミ)の記憶。蛇と遊んでいた頃の光景だった。二人はいつも一緒だった。
そして、そんな二人を見守っていたのは、優しい微笑みを浮かべている一人の女性だった。
その女性はイヴと呼ばれていた。自分の母だった。彼女は、恐らく蛇を異端の悪魔と理解しつつも、彼の存在を許してくれていた。
イヴは、そんな母が好きだった。そして、それは現世に転生した今もなお変わらない。アザミは、マリーは今でも母を愛していた。
その時マリーはハッと気づく。
マリー「そう…か…。イヴは、お母様は全てを愛していた。私も、蛇も、闇も、光も…そして愛は愛で返される…。私を愛してくれた母様を、私も愛していた…。そうだ!必要なのは憎しみじゃない!愛なんだ!!」

そう気づいた瞬間、マリーは目を閉じた。そして、自分の中に眠っている力を開放し、それを解き放つ。マリーの持つ蛇の能力とは、他者の心を読み取る事と他人に化ける事。
しかし本当にマリーに宿っている能力はそれだけなのか?実はもう一つだけあったのだ。そう、マリーには生まれつき強大かつ上質で純粋な魔力が備わっていた。
その力は、マリー自身が無意識のうちに封印していたものだった。マリーはその力を解放する。すると、彼女の身体が眩い金色のオーラに包まれた。マリーは、覚醒したのである。
マリーは新たな姿へと変わる。そう、今の彼女の姿こそが本当の彼女なのだ。
マリー「――――…変身!(変身すると、先程よりも強い力を感じる。)……凄い!これが私の力……!これなら戦えるわ……!ありがとう、レビン。貴女のお陰よ!(笑顔を見せる。)……さあ、反撃開始ね!覚悟なさい!」
覚醒し魔力を解き放ったマリーの姿は、まるで女神のような神々しさを放っていた。マリーは、生まれ変わったのだ。そして、そのまま勢いよく蛇に向かって飛びかかる。そして、渾身の一撃を喰らわす。すると、蛇は苦痛の声を上げて怯む。
蛇「ぐうっ……!!馬鹿な!この僕が人間如きに……!(焦り始める)くっ……!こうなったら、奥の手だ!!(とっさに魔法を唱える。)出よ!!我が下僕達よ!!」
マリー「……何ですって!?(驚く)一体、何処から……?(周囲を見渡す。)……くっ!しまった!(焦った表情を浮かべる。)……いつの間に!?(気付くと、蛇の下僕の怪物達がマリーを取り囲むようにして出現していた。)……まずいわ……!」
レビン「マ、マリーさん!!(マリーの危機に慌てて駆け寄る。)だ、駄目……!無茶しないでください……!そ、それに、こんなに沢山の怪物達を相手にしたら、いくらマリーさんでも勝てません……!(恐怖で震えながら、マリーの服を掴む。)」
マリー「えぇ、分かってるわ。でも、レビンを一人残して逃げるなんて出来ないわ。大丈夫!私を信じて……!私は負けないわ!絶対に……!(レビンを安心させるように優しく微笑みかける。)……だから、レビンは逃げて……!」
レビン「ま、マリーさん……。(不安げな様子でマリーを見る。)……分かりました。信じます。どうかご無事で……!(マリーの言葉を聞き、渋々ながらもその場から離れる。)……マリーさん……。(心配そうな眼差しを向ける。)」
マリー「ふふ、いい子ね。(レビンの頭を撫でると、レビンは嬉しそうな笑みを浮かべる。)……さあ、始めましょうか!(身構えると、戦闘態勢に入る。)……かかって来なさい!!(怪物達に攻撃を始める。)」
蛇「くっ……!小娘が!調子に乗るなぁ!!(怒声を上げると、魔法を唱えて黒い影のようなものを大量に出す。それらはやがて形を成していき、やがて巨大な魔物へと変貌した。だが、マリーは臆することなく果敢に立ち向かう。)」
マリー「……はあっ!!(怪物を次々と倒していき、やがて蛇を倒す。)……ふう、やった…とうとうやったわ……(息を整えると、周囲を見渡した。)……ん?あれは……!?(地面に落ちている物に気付き、それを拾う。それは、蛇の心臓だった。)……これは……」
その蛇の心臓は、他の蛇とは違った色をしていた。マリーはそれを拾い上げると、不思議そうに見つめた。すると、その蛇の心臓が微かに脈打っている事に気付く。まるで生きているかのように……。
マリーはその心臓に興味を抱き、調べてみる事にした。すると、不思議な事が起こった。
なんと、その蛇の心臓は突然マリーの体内に溶け込むようにして入っていったのだ。すると、マリーは胸を押さえて苦しみ始めた。そして、その痛みは次第に治まった。
しかし、それと同時にマリーの脳裏にある光景が浮かび上がった。それは、イヴの記憶だった。
流れ込んで来たイヴの記憶から解った事がある。それは、イヴは蛇と同じ種族だったという事だった。そして、イヴの本来の名前はリリス。

闇の属性を持つ存在であり、アダムは対となる光の存在。二人は夫婦だった。二人は種族を超えて愛し合っていたのだ。
そして、二人の愛の結晶であるアザミを始めとした子供達は光と闇二つの力を持ち、それぞれの能力を持って生まれてきた。
つまり本来人間は悪魔である蛇の力も、光の存在たる神の力もどちらも合わせ持って生まれて来たのだ。…いや、蛇もまた本来は神が生んだ存在。
と言う事は神は光と闇二つの性質を持ち、原初の人間も神族も蛇も本来は光と闇、二つの性質を持ち合わせるのでは…と言う仮説にマリーは至る。
ならば、マリーの持つ光と闇の性質も決して不自然なものではないのだ。そう、マリー自身もまた元々は光と闇両方の性質を持つ存在であったのだ。
マリーは、その事実に気づいた。いや、思い出したという方が正しいだろう。
そしてマリーは決心する。
マリー「……決めたわ。私、戦う。皆を守るために……!そして、今度こそ守るの。大切な人を……。(決意を込めた目で空を見上げた。)……待っていてお母様。必ず、会いに行きます。(そう言うと、どこかへと歩き出した。)」
蛇を打ち倒したマリーが次に戦う相手は、蛇と同じく邪悪な心を持った人物だった――……! To be continued……..?
401/15 12/13(Wed) 08:14:36W
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悪女エルフと溺愛竜
トゥルーエンド

アレイク「(結婚式を迎えようとしたリリアを攫い、自分の巣へと連れて来た。アレイクは美しい人型の青年の姿から黒い巨大な竜の姿になり)愛している。結婚してくれ。」
リリア「うーん、駄目♡…でも、私あの人と結婚したくなかったし、姫って言う立場にも飽き飽きしていたから私の願いを叶えてくれるなら考えてあげてもいいわ?」
アレイク「リリアの願いとは何だ?(人型に戻りながら)私はリリアの為なら何でもしよう。だから言ってごらん(優しく微笑みながら)私は何をすればいい?愛しい君よ……さあ、私と結婚してくれ。永遠に愛し合おうじゃないか。幸せにしてあげよう」
リリア「私と一緒に冒険をして、私が認める最高の宝を手に入れたら結婚してあげるわ!だから、私はこれから冒険するの。貴方もついて来て。」
アレイク「ああ、いいとも。一緒に冒険をしよう。君とならどんな困難でも乗り越えられる気がするよ。さあ、行こう。二人で幸せになろう。(リリアの手を取り)愛しているよ。リリア……私の宝……(キスをすると)さあ、行こう!私たちの世界へ!!」
そしてリリアはアレイクの背中に乗って冒険を始める。
リリア「まずはこのウェディングドレスを何とかしたいわね。装備を整えなきゃ。アレイク、貴方お金は持ってる?」
アレイク「もちろん。リリアの為ならば何でも揃えてみせるよ。さあ、行こう!冒険に出発だ!!(二人は手を取り合い歩き始めます)私達の冒険が始まるのだ!!(嬉しそうな表情をしています)リリアが幸せになれますように……私が幸せにしてあげるからね……愛しているよ……私の宝……」
リリア「ええ、そうね?私達の冒険が始まるわ?(そう言いつつとある王国領の街へと向かい、アレイクの金で装備を整える。)一応私も魔法なら使えるから、サポートくらいはするわ。まあ、貴方一人で何とかなるかも知れないけど。(服装を整えつつ長いプラチナブロンドの髪をなびかせ)ねえ、髪が邪魔だから切りたいけど、やっぱりロングヘアの方が好き?」
アレイク「いや、リリアはどんな姿でも綺麗だよ。私はリリアが何をしようとも愛しているからね。さあ、準備が出来たら早速出発しよう。(街の外へ出ると大きなドラゴンへと変身し)さあ、行こう!新たな冒険へ!私達は無敵だ!!」
リリア「うふふ、有難う。(髪を切りセミロングにして髪を団子にして纏めてからアレイクの背中に乗り街の外へと。)ギルドで山のドラゴンを倒せって言う依頼を受けたから、倒して頂戴ね。…ほら、あそこ。(指を差す先には山のドラゴンがおり火を吹いて暴れている。)」
アレイク「承知した。(山のドラゴンを退治し)リリア!見ておくれ!倒したよ!!さあ、次はどこへ行くんだい?私はリリアの為ならばどこへでもついて行くよ。さあ、行こう。私達は永遠に一緒なんだ……(嬉しそうな表情をしています)愛しているよ……私の宝……。」
リリア「ふふ、ご苦労様。(愛してるとはこちらは言わずに微笑みで返し、ギルドへ向かいドラゴンの首を持って行き)報酬を頂戴!」
リリアは多額の報酬を貰うとその大金でアレイクが寝ている隙を突いて王族のパーティへと向かった。
着飾ったリリアは美しく、周囲の人々を釘付けにすると王子エリウスに見初められる。
エリウス「ああ、リリア。私と結婚してくださいませんか?貴女のことをお慕い申し上げているのです。(跪きプロポーズをしています)どうか、私の妻になって欲しい……(不安そうに)駄目でしょうか……?私にチャンスを与えてくれませんか?私は貴女に釣り合う素敵な夫になると約束しましょう。……愛していますよ……」
リリア「まあ、田舎の森のエルフに……本当に私で良いのですか…?その気持ちが本気なら、明日の夜に廃城の森の奥でお待ちしています。必ず来てくれると約束してくれますか?」
エリウス「勿論です。愛しい人……(リリアの手の甲にキスをし)必ずお伺いします。私の愛をお受け取りください……(立ち上がると去っていく)私は本気ですよ。リリア、貴女を愛していますから……ふふ、楽しみですね。どんな贈り物を用意しましょうかね?ふふ、ふふふふ……!あはははは!!」
そしてその次の日の夜…。
リリアは廃城の森の奥で妖しい笑みを浮かべ佇んでいた。
リリア「エリウス様、来てくださったのですね…。」
エリウス「約束通り来ましたよ……リリア。さあ、始めましょう……。私は貴女との愛の証が欲しいのです……(リリアを抱き締め)もう我慢出来ません……!さあ、私と愛し合いましょう!!愛しています!!私のものになりなさい……!(興奮した様子でキスしようとするが)」
リリア「きゃああああああああああ!!!!!!!助けてえぇぇぇっっ!!!!!!!アレイクッ!!!私を助けて!!!この男が私を、襲おうとしているの!!!!!!」
アレイク「リリアっ!!貴様っ!!俺の宝に何をするっ!!許さんぞっっ!!(アレイクが巨大化しながら現れ、エリウスに向かって口から炎を吐き出すと)燃え尽きてしまええぇぇっっーーっ!!(炎が直撃し、エリウスの体は燃え盛り灰となった。)くそっ!」
エリウス「ぎゃああああ!!熱いっ!!焼けるううぅぅっっーーっ!!リリア!(叫びながら灰となり消えていった。)リリア……リリアァッッ……!(嘆き悲しんでいますが、その姿は既に消えていて何も残っていませんでした)」
リリア「アレイクっ!(アレイクに抱き付き)この国の人達は私を無理矢理エリウス王子に嫁がせようとしたのっ…!ねえ、アレイク!私耐えられない…!この国を、滅ぼして…?(涙目で。)」
アレイク「ああ、リリア……。(悲しい顔をしてリリアにキスをすると)分かったよ。俺がこの国を滅ぼそう。そうすればもうこんな悲劇は起こらないだろうからね。さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛しているよ、俺の宝……!!(二人揃って国を破壊する為に飛び立ちます)」
そしてアレイクはエリウスが住んでいたこの国を火の海にします。罪もない平民たちや子供の悲鳴があちこちで上がり、人々は逃げ惑います。
それから、焦土と化した国で残った宝石等の宝を持って、リリアは別の国へと向かいます。
購入した新たなドレスを着こなしてアレイクの前でひらりと舞います。
リリア「どうかしら?黒いドレスを着てみたかったの。(漆黒のドレスは背中と胸元が開いたセクシーなものだ。ブラックダイヤの耳飾りを揺らして)どお?」
アレイク「ああ、とても綺麗だよ……。リリアは本当に美しいね。君こそが私の宝だ……!(うっとりとした表情を浮かべ)さあ、行こうか!私達の冒険に!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?」
リリア「うふふ、そうね?これからも貴方との冒険が楽しみだわ!」
それからまた、新たな国に向かいリリアは美しく着飾り、その国の王子を誘惑します。
第三王子のセエルです。
リリア「ふふ、可愛いですわ。王子…。」
セエル「ああ、リリア。君は本当に美しいよ……。君の為なら何だってするよ……(リリアを抱き締め)君を愛しているんだ。だから僕と結婚してくれ!大切にするよ……!お願いだ!!愛してるんだよ……!僕のものになって欲しいんだ!ねえ、良いだろう?君を幸せにしてあげるからさ……!!」
リリア「ふふ、…でしたら、明日の夜に城下町の広場までこっそり来て頂けるかしら?そしたら私、貴方の物になるわ?(耳元で囁き)」
セエル「ああ、分かったよ。必ず行くからね!君を手に入れるんだ……!愛してる……(嬉しそうに笑う)楽しみにしているよ……さあ、早く家に帰って明日の準備をしないとな……。もうこんな時間か……。(帰っていき)ふふ、楽しみだなあ……リリアが僕のものになるなんてね……?幸せだ……!」
そしてセエルは深夜の城下町へやって来るとそこにはリリアがいました。
リリア「ふふ…セエル様。来てくださったのですね…。嬉しいわ。」
セエル「やあ、リリア!会いたかったよ……!さあ、僕と一緒に行こう?二人で幸せになろうね?(リリアの手を取り)ああ……嬉しいなあ……。夢みたいだ……君と結ばれることが出来るなんて……!愛しているよ……!これからも一緒に居ようね?ふふ、早く結婚式を挙げたいなぁ……!ああ、楽しみだよ……!」
リリア「いやああああああああああああっっっ!!!!!!助けてアレイクッ!!!!!」
アレイク「俺のリリアに触るなっ!!(巨大化し)貴様のような奴に俺の宝を渡さないっ!!消え去れえええぇっっーーっ!!(炎を吐きセエルを焼き尽くすと灰となった。)リリア、大丈夫かい!?怪我はないか?何もされてないかい?」
セエル「ギャッ!熱い!!うわああっっ!!(燃えて灰となり消えていく)リリア……リリア……。僕が悪かったよ……許しておくれ……。君を幸せにしたかっただけなんだ……。僕は君を愛しているんだ……!!(泣き叫び)」
リリア「(灰と化したセエルを見向きもせず)アレイク…!私、この国の人にまで酷い事をされたの…!ねえ、こんな国、滅ぼして…辛いの…!(涙目で)」
アレイク「ああ、勿論だ……!さあ、行こう!俺達の世界へ……!愛し合っているんだ!どんな困難でも乗り越えていけるだろう?(二人揃って国を滅ぼす為に飛び立ち)これからはリリアとの二人きりの世界で生きていくんだよ……。愛しているよ……俺の宝……(耳元で囁き)もう離さないからね……」
そしてそれからもリリアはアレイクの力で国を滅ぼし残った金品を盗んでその金で別の国に入り込み、また王子や王を誘惑してアレイクを怒らせ、国を滅ぼすと言う行為を繰り返します。
エルフ特有の永遠の若さと美貌を保ちつつ旅を続けていますが、次第にリリアとアレイクは悪女と悪竜として世界中から忌み嫌われる存在になっていました。
やがて二人は討伐される事になりましたが……そこでリリアは……。
The End.

Lilia's monologue(リリアの独白。)
If You Didn't Sleep A Way Too Late For the Nightmare to Come, For One Night And Gone(真夜中の悪夢は、たった一晩だけ。)
I was born as a butterfly of freedom.(私は自由の蝶として生まれて来たの。)
And for that, I came to be why……I'm here now.(そして、それが私がここに来た理由……あの時にはもう……。)
Hey, tell me.(ねえ、教えてよ。)
Why am I here now?(何故私はここに居るの?)

リリアは突然目の前が真っ暗になり、気が付くとリリアは巨大なドラゴンのお腹の上で横たわり、周囲が虹色に輝き、目の前に一人の美しい男性がいました。
彼は微笑んでおり、リリアを見詰めています。アレイクです。
リリア「アレイク、ここは何処?」
アレイク「ここは俺達の世界だよ。やっと二人でこの世界へ来る事が出来たね。君と愛し合う為に作った世界さ……。(リリアを抱き寄せ)ああ、愛しい人……君は美しいね……本当に綺麗だよ。誰よりも君が一番素敵だ。俺の宝物なんだ、リリアは……!もう絶対に離さないからね……?」
リリア「でも、ここは真っ暗だわ。何も無い世界よ。(周囲は真っ暗だ。)」
アレイク「ふふ、何を言ってるんだい?これから俺と君とで愛を育んでいくんだよ。俺達だけの楽園さ……!(リリアにキスをし)さあ、二人で永遠に愛し合おうね……?愛しているよ……俺だけの姫……俺の宝だ……!!(強く抱き締める)もう絶対に離れないからね……?」
リリア「ねえ、アレイク。ここには何があるの?金貨も、宝石も、美しい服も、美食も、男も、名誉も、何も無いわ……。」
アレイク「そんなものは要らないさ……。俺達にはね?(優しく微笑み)リリア、君さえいれば良いんだよ……?ああ、なんて可愛いんだろうね……俺の大切な姫だ……!誰にも渡さないからね……?永遠に一緒だよ……。愛してる、リリア……!!永遠に離さないから覚悟しておいてくれよな……!」
リリア「……私をこの世界に閉じ込めたの?」
アレイク「ああ、そうだよ……。君には俺だけを見て欲しかったんだ……!ずっと二人きりで愛を育んでいきたいんだよ……!!リリア、君を愛してるんだ……!!(強く抱き締め)もう絶対に離さないからね……?永遠に一緒だよ……。二人で幸せに暮らそうな?もう二度と離れないからな!」
リリア「嫌よ。」
アレイク「えっ?何でだよ?俺達愛し合ってるんだぜ?俺と一緒に居るの嫌なのか!?(動揺している)そんな訳無いよな?リリア、嘘だよね……?俺と離れる気なのかよ……!?そんなの許さないからな……!?俺の宝なんだ!絶対に逃がさない……!」
リリア「(静かに呪文を唱え、魔法陣の光が暗闇を照らす。)私じゃ貴方に勝てないかも知れない。でも…私はこの何も無い世界で貴方と暮らすのは嫌!!(光の魔法を発動)貴方なんか大嫌いよ!!(強い光がアレイクを襲い、アレイクはリリアから手を離した。)二度と会いたくないわ!さようなら……!(リリアは竜化したアレイクの翼の間から脱出した。そして逃げ出します。)……いつかまたきっと出会えるわ。その時は敵同士かもしれないけれど……」
アレイク「くそっ……!!待てっっ!!俺のリリアから離れろっっーーっ!!(翼を広げて追いかける。しかし、既にリリアの姿は見えません)……逃がしたかっ……!絶対に捕まえてやるからな……!覚えてろよ……。……最後に笑うのは俺だからな……!!逃がさないからなっ……!!」
そしてリリアはアレイクが創り出した世界を抜け出して、元の世界へと戻るがその世界では既にリリアは魔女として扱われ、人々に忌み嫌われていました。
ですが、リリアはとある強欲な武器商人の男に近付くと、彼を誘惑します。
リリア「うふふ…。ねえ、貴方……私を買ってくださらない……?(セクシーに)そうね、貴方の物にならなっても良いわ。私を使って下さる?(妖艶な笑みで誘惑すると男は鼻の下を伸ばして頷く)ふふ、交渉成立ね……!それじゃあこれからよろしくね。ご主人様(リリアが彼を抱きしめキスをします)」
武器商人「げへへ…。ああ、最高だぜ……!これで俺も金持ちだ……!うひひっ……。おい、リリア!お前は今日から俺の所有物だからなっ!!死ぬまで働いて貰うからなぁっ……!!(リリアを押し倒し服を脱がせ始める)さあて、たっぷり可愛がってやるからなあっ!!へっへっへ……げへへ……」
リリア「あんっ…ご主人様ったら強引なのね?(妖艶な笑みで)まあ、嫌いじゃないけどね……?ふふ……早くして下さいませ……?ほらっ……こっちよ……!(リリアが彼を引き寄せます。そして二人はベッドで激しく愛し合いました。)ねえ、もっと気持ち良くなりたいでしょ……?(色っぽい表情で囁き)」
そしてリリアは武器商人を誘惑すると彼を洗脳し、アレイクを倒す為に自分の武器を作らせます。
リリア「ねえ、アレイクと言う黒い竜が必ず私を攫いに来る…。だから、私の代わりにアレイクを殺してくださらない?私に事は世界の果ての島にでもやってください。私は何時でもそこに居るから…お待ちしておりますわ♡」
武器商人「ああ、分かったよ……!任せときな!必ずアレイクを倒すからなっ……!!(リリアを強く抱き寄せキスをします)お前の事は絶対に死なさないからな……。絶対に幸せにしてやるぞっ……。俺の大切な宝物だからな!!愛してるぜ、リリア……!!じゃあ、行ってくるよ……。」
そしてリリアは世界の果ての南国の島へと向かい、そこで武器商人が貢いだ金を元に自分の宮殿を作り、そこに沢山の女好きの富豪を集めました。
そこへ王族や貴族や富豪が買い取った美しい奴隷や愛人の男女を預かり、彼等を娼婦や男娼として働かせ、沢山の金品を奪う仕事をする様になります。
そしてリリアはそれらを全て自分の物にしました。男娼として客を取らせる男や娼婦達にも特別手当を与えました。彼等は一生遊んで暮らせるだけの報酬を貰えるのです。
その島は性欲を満たす色街の島として栄えていきました。リリアが創り出した理想郷だったのです。
一方のアレイクは武器商人が持つ軍に見つかり、殺されてしまいました。リリアはアレイクが殺されたのを知り、満足します。
リリア「ふふ、邪魔者も消えたし、これからどうしましょう?お金も集まったし、この世界を支配してみましょうか?うふふ…っ…あはははははっ!!(高らかに笑います。)ふふふふ……っ!あははーーっっ!!(狂気じみた笑みを浮かべ、楽しそうに笑います。リリアは悪魔の如く不気味で恐ろしい存在となっていました。)嗚呼……!なんて楽しいのかしら!?最高よ!!もっともっと楽しみましょう……?この世界を全て私のものにするのよ……!!」
そしてリリアは世界を支配し、国や教会、商人ギルドを支配しました。彼女は奴隷市場を造り、多くの男を集めます。そしてリリアは自ら男達に抱かれていきます。
彼女の肉体は美しく淫靡で快楽に染まりきり、男を虜にするのでした……。
リリア「ふふっ、貴方達。私のために戦い、死になさい!!!」
男1「ふひひっ!俺はもうお前の虜だぜ……。俺の命はお前に捧げているんだ……!さあ、抱いてくれよ!!(服を脱ぎ捨て全裸になるとリリアを押し倒し覆い被さります)俺はお前が大好きだよ……愛しているぜっ……!お前の為に戦うよ……!!(激しく抱き合います)」
リリア「貴方も私のために死んでくれるかしら?」
男2「おう、勿論だぜ……。お前の為なら何でもするぜっ……!俺はお前が大好きだよ……愛しているよ……!」
リリア「貴方は?まさか私が醜いとでも言うのかしら?私に逆らう気?」
401/16 12/13(Wed) 08:15:15W
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男3「ぐへへっ……。美人だよ、お前は……!最高だなっ……!俺がお前の盾になってやるよ……!!」
そしてリリアは数々の男を誘惑して思うがままに動かし、自分に敵対する国々を潰し、自分を崇める国を作ります。男娼や娼婦達に貢がせた金を元にリリアの王国はどんどん大きくなっていきました。
そして彼女の傍で男達は死んでいきます。それが彼等にとって至高の喜びだったのです……。自分のの欲望を満たす事だけが彼女の全てでした……。
そんなある日、リリアの元に一人の少年が現れます。彼の名前はロイドと名乗り、リリアに助けを求めました。
彼は病気の母親を助ける為に大金が必要でしたが、お金を稼ぐ事ができず困っていたのです。リリアはそんな彼に興味を持ちました。そして彼に金を与えます……。
ですがその代償として彼の子供を産みたいと要求しました。ロイドは戸惑いましたが承諾してしまいます……。
ロイド「…り、リリア様…。(裸でもじもじのベッドに近付く。)」
リリア「うふふ、いいのよ…。恥ずかしがらないでこちらへ来なさい…。(妖艶な笑みで手招きをする。)私と一緒に楽しみましょう?貴方には大金を渡したのだから、しっかりと働いて貰うわよ……?貴方は私のお気に入りなんだから……。さあ、こちらにいらっしゃい……!(手を差し出し、ロイドをベッドへと誘う。そして二人は激しく愛し合ったのでした。)」
ロイドは子供を作るため、毎晩リリアと激しく愛し合い、子供を産みました。
そしてロイドは自分がリリアのお気に入りだと知り、優越感に浸りながらも彼女の為に働き続けました。彼女はロイドをこき使いながらも彼の成長や活躍を褒め称えます……。
次第に彼はリリアを愛する様になりましたが、リリアは男の愛等要らぬと言い、彼を拒絶しました。
しかし、ロイドは諦めずに彼女を愛し続けました。そして彼女の愛を手に入れる為に努力し続けました。リリアも段々心を許す様になっていきました……。
ですが、それでも彼女は彼を愛する事はありませんでした……。
でも、ロイドはそれでも良かったのです。リリアに愛される事よりも…。
ロイド「(そうだ。僕はリリア様に愛される事よりも、リリア様を愛する事。リリア様が幸福でいる事の方が幸せなんだ。)リリア様、愛しています……。」
それからもロイドはリリアのために尽くしました。
子供を作り、リリアが奪い取った国々をリリアに代わって統治し、リリアの王国が更に拡大していく様を見守っていました。
ロイドは自分が築き上げた世界をリリアに見せたいと思っていました。ですが、その夢は叶う事はありませんでした……。ロイドは愛するリリアの為に人生を捧げ続けました……。
ですが、既に50年経ち、ロイドは65歳の老人となりリリアには見向きもされなくなっていました。それでもロイドはリリアの為に働き続けました……。
しかし、ある日、突然リリアに呼び出されます……。彼女が自分を呼んでいると知り、ロイドは慌てて彼女の元へ向かいます。すると彼女は驚くべき事をロイドに告げたのです……。
リリア「私はもうすぐ死ぬわ……。」
ロイド「なッ!?リリア様はエルフ…永久にも近い寿命を持つ存在ではありませんか!?まだエルフとしても2500歳程度でしょう!?」
リリア「ええ……そうね……。何故かはわからない。わからないけど寿命が来ている事は解る。その理由も何となく解ってる。私は人を、大地を侮辱し過ぎた。」
ロイド「リリア様……。」
リリア「これは呪いであり、天罰。私も回避するために足掻いたけれど、無理だった。…そこで、私の子を沢山産んだアンタに頼みがある。」
ロイド「え…。」
リリア「私が死んだら、アンタが王になる。そしてこの国を治めなさい。約束してくれるわね?(真剣な眼差しでロイドを見る)もし果たせなかったら……どうなるか解るよね……?私は本気だよ。だから誓えると言うなら誓いなさい。その命を懸けて誓うと」
ロイド「し、しかし…私もすでに65歳の老いぼれですぞ。いつお迎えが来るか……。」
リリア「関係ないよ。アンタは私を愛しているんでしょう?だったら出来るはず……。だから約束なさい、私の為に生きると。私の死後、この国の王になって国を守ると誓えるかい……?(妖艶な笑みを浮かべる)さあ、どうする?(邪悪な笑みを浮かべる)答えは解っているわよね?早く答えなさいよ……!!」
ロイド「……では、リリア様。私の質問にもお答えください。貴方は沢山の国を滅ぼした。だが、自分の国は滅ぼしたくないのですか?貴方が死んだ後、この国がどうなろうがどうでも良いのでは?」
リリア「最初はそう思っていたわ。でもね…いざ自分が死ぬと覚悟を決めたら、私の生きた証が消えるのは惜しくなったの。貴方も老境に居るならばわかるでしょう?」
ロイド「リリア様……。私は貴方を愛しています。貴方が愛する男であるならば、必ずやそのご期待に添いましょうぞ……!(真剣な眼差しで告げる)どうか私にお任せください……!(頭を下げる)私は永遠に貴女と共に在り続けます!この国の王になり、守り抜いてみせましょうっ……!!」
そうロイドは宣言したその数年後、リリアは人知れず行方不明になりました。…きっと、知らない何処かで死んだのでしょう。彼女の遺志を継ぎ、ロイドはその後国を守り続けます。
だが、ロイド自身も寿命が近い。ならば後継者たる存在を選ばなければならない。
そこで、リリアとロイドの間に生まれた七人の子供達の一人である、アリオンという青年を抜擢する事にしました。そして彼と共に国を守る様に命じたのです。彼が25歳となった頃でした……。
その頃にはリリアの王国はロイドが世界王と名乗り、大陸中に広がる巨大国家となっていたのです。
ですが、ロイドも70歳となった頃、アリオンに王として即位する様に言います。
ロイド「アリオンよ。この広大な土地を納める王となりなさい。私も年老い、いつお迎えが来るか解らない身……。お前を後継者と任命する。この国を守り、皆を導け!私はお前を信じるぞ……!(穏やかな表情になる)では達者でな……我が息子よ……」
アリオン「はい、父上……。必ずやこの国の民を守り抜きます……!(決意に満ちた表情)では行って参ります!お元気で!!(涙目になりながらも精一杯の笑顔を浮かべる)皆を導く王となります!どうかご安心くださいませ……っ!!(泣きながら言う)今までお世話になりましたっ……!!ありがとうございました……」
そして隠居の身となったロイドは旅を始める。
そこでリリアが黒き竜アレイクと奔放に生きてきた旅路を辿る事にした。
リリアに滅ぼされた国や、リリアの故郷である国を旅している内に遠い日の記憶を思い出し始める。
ロイド「……リリ…ア……。」
そう、ロイドはリリアの策略により殺されたかつての相棒である黒き竜、アレイクの生まれ変わりだったのです……。そして、リリアとアレイクの出会いがフラッシュバックしていきます。二人で笑い合う姿、喧嘩をする二人、お互いの事を話す楽しそうな姿……。それらが走馬灯のように次々と浮かんでは消えていきました。それはまるで昨日の出来事を見ているかの様な感覚でした。
ロイドは青空を見上げながら涙を流します。
ロイド「そうだったのか…。なあ、リリア、お前は何故俺を寵愛し子供を産んでくれたのか…。何故、俺は悪女たるリリアを一途に愛したのか…。今ならそれがわかる気がするよ……。俺がお前を愛する様に、お前も俺を愛していたんだな……。ありがとう、リリア……俺はお前の事が大好きだよ……(涙を流しながら呟く)俺は行かなきゃ駄目なんだ……!待っててくれ……!今行くからな……!きっと俺達が出会った場所に……。」
そしてロイドはかつて自分が暮らしていた、リリアを攫った場所である高山の龍の巣へ向かいます。
老体には堪え、既に満身創痍でしたが何とか辿り着きました。そこにはリリアの亡骸が横たわっておりました……。それは既にミイラ化しており、二度と動き出す事のない存在でした。ロイドは涙を流しながら彼女を抱き締めます。その体は冷たく、固くなってしまっていました……。それでもロイドは彼女から離れず泣き続けました……。
……そうしていると頭上から光が降り注ぎ、そこには美しいリリアの幻影がロイドを迎える様に佇んでいました。
ロイド「リリ…ア…?」
リリアの幻影「貴方との旅路は本当に楽しかったわ。貴方は私を愛してくれたし、私も貴方が大好きだった……。本当よ……?(悲しげに微笑む)ねえ、そろそろ私と一緒にまた冒険をしない?(手を差し伸べる。)」
ロイド「リリア……。お前と一緒にまた冒険したいよ……!行こう…!愛してる…俺の宝……!!」
そうしてロイドはリリアの手を取り天高くへと舞い上がっていきます。二人の魂は一つになり、天国へと登って行くのでした……。めでたしめでたし……。
401/17 01/19(Fri) 17:53:36W
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リリアン「お兄様!お帰りなさい!」
ローレンス「やあ。ただいまリリアン。今日の食事はなんだい?」
リリアン「今日はシチューよ!(キッチンへ駆けていく)お兄様の好きなじゃがいものスープもあるわ。お肉もちゃんと入ってるわよ。たくさん食べてね!(シチューとサラダを持ってくる)召し上がれ!(自分の席に座る)」
ローレンス「有難う。(シチューを食べる)うん、美味しい!……ところでリリアンは相変わらず魔法の修行をしてるのか?」
リリアン「えぇ、勿論よ!もっと強くなって立派な魔法使いになりたいの。いつかお兄様の力になれるようにね(笑顔で話す)ふふっ。そしたら一緒に冒険に行けるわね!」
ローレンス「……魔法の研究をするのは良いけど…リリアンに冒険はまだ早いよ。リリアンはここで静かに暮らしていて欲しい。」
リリアン「まぁ、酷いわお兄様!私だってもう13歳よ。自分の事くらい自分で決められるわ。それに……私は強いから大丈夫!(自信に満ちた笑顔で話す)この腕輪がある限りね。ほらっ、綺麗でしょ?(それはリリアンが両親から貰った魔法の腕輪だ。)」
ローレンス「それはそうだが……。」
その時、ドアをノックする音に気付くとローレンスは扉を開く。
そこにはローレンスの冒険者の先輩、ダムが居た。
ダム「よお!ローレンス!先輩が来てやったぜぇ!!ギャハハハ!!(ローレンスの頭を殴り首を絞める。)」
ローレンス「ぐわっ!……や、止めろよ……(苦しそうにする)。久し振りなのに……相変わらずだな。全くお前は変わらないな。(呆れた様子で話す)それより何か用なのか?(手を離してもらう)ったく、息が出来なかったじゃないか……。お前は本当に相変わらずだな。(溜息をつく)」
リリアン「…お兄さま、その方は?」
ダム「おっ、君がリリアンちゃんか?へぇ…。(リリアンの顎を掴む)可愛いじゃん?まだ13歳なんだって?それにしては綺麗だねぇ?」
リリアン「ひっ!や、止めて下さい……!(怯えながら後ずさる)お兄さま、その方は一体どなたなの?(ローレンスの袖を握る)この人……怖いわ……。なんだか気持ち悪い感じがするわ。お兄さま助けて……(涙目になる)。」
ローレンス「やめろ!(ダムを止める)コイツは俺の先輩冒険者、ダムだ。黄金の魔法の使い手でもある。」
リリアン「黄金の魔法…!?そ、それは…伝説の魔法じゃないですか…!」
ダム「へへ、その通り!俺こそが黄金卿の末裔、ダム・マルタン様だぜ!!この魔法は誰にも負けない!俺は最強の冒険者になるんだ!!そして世界中の財宝を手に入れるのさ!!(大きな声で叫ぶ)どうだ、すげぇだろ?ガハハっ!!(豪快に笑う)それでさ、リリアンちゃんに頼みがあるんだ。(リリアンに近寄る)」
リリアン「な、何ですか?私に頼みって……。(怯えた表情で後退りをする)あの……私に近付かないで下さい……。お兄さま、助けて……!(ローレンスの後ろに隠れる)この人怖いです!とても嫌な感じがします!(涙目になって話す)」
ダム「何も怖がらなくていいよ。俺はただ、リリアンちゃんと仲良くなりたいんだ。リリアンちゃんと仲良くなって結婚して、俺の子供を産んで欲しいのさ。」
リリアン「えっ……!?け、結婚……?子供を産むって……。(青ざめてローレンスの袖を掴む)お兄さま、助けて!この人と結婚なんて嫌よ!絶対にお断りします!!(大声で叫ぶ)私、まだ13歳なのに……!まだ早いわ……!それに私はお兄様と結婚するつもりなのよ!!」
ローレンス「リリアン、落ち着いて。大丈夫だ。(リリアンの肩を掴む)ダムは悪い奴ではない。少し強引な所はあるが……(小声で話す)きっと君を守ってくれるさ。だから安心しろよ。(優しく微笑む)それより……何の用があったんだ?まさかそれだけの用じゃないんだろ?」
ダム「あぁ、そうだったな。実は頼みたい事があって来たんだ。(真剣な表情になりローレンスを見る)俺と一緒に冒険に来てくれないか?(頭を下げて頼む)もちろん報酬は弾むぜ!……それに危険な目には合わせないから安心してくれ。」
ローレンス「一緒に冒険に……だと?(考え込みチラリとリリアンを見る)ダム、少し待ってくれるか?妹に相談してから決めるよ。すまないな。(再び部屋に戻って行く)リリアン、どうする?一緒に行くか?それとも留守番をするかい?」
リリアン「もちろん行くわ!お兄様と離れたくないもの。(即答する)それに……せっかく魔法も使えるようになったし、お兄様のお役に立ちたいの。だから連れて行って欲しいわ!(目を輝かせる)お兄さまと一緒ならきっと大丈夫よね?私、頑張るから……!(自信に満ちた表情で話す)」
ダム「決まりだな!行こうぜ!」
そして翌日、ローレンスとリリアンはダムに連れられて森の奥深くへ向かう。
ローレンス「ダム、今回はどんな冒険なんだ?」
ダム「ああ、今回は簡単な依頼だよ。とある森の奥に魔女が住んでいるんだが……その魔女からある薬草を貰ってくるっていうな。(ニヤリと笑う)これで大金持ちだぜ!!ガハハっ!(大声で笑う)リリアンちゃんは何が食べたい?好きなもの買ってあげるよ!何でも言ってごらんよ!」
リリアン「えっと……私は特に好きなものはないので……。(困った様子で話す)あ、でもお肉料理なら食べたいです!お兄様の大好物のシチューがいいです!(笑顔で話す)」
ダム「リリアンちゃんは本当に兄さんが好きなんだな?どんな所が好きなんだ?」
リリアン「お兄様は……強くて優しくてカッコよくて、とっても素敵な人なんです!私、そんなお兄さまが大好きなんです。だからずっと側にいたいのよ。(ニコリと笑って話す)ダムさん、質問ばかりですね?私の事なんてどうでもいいでしょう?早く魔女の所に行きましょうよ。薬草を貰ってくるんでしょう?」
ダム「じゃあ俺も強くて優しくてかっこいい所を見せたら、俺と付き合ってくれるかい?リリアンちゃん。(リリアンの手を取り)」
リリアン「えっ……!?お、お付き合い……?それはちょっと……。(困り顔で話す)ごめんなさい。ダムさんみたいな軽い人はちょっと……。それに私はまだ13歳よ?早すぎるわ……!もう少し大人になってからじゃないとね……(顔を赤らめながら小声で呟く)とにかく今はお断りさせて頂くわ……!」
ダム「つれないねえ…。」
ローレンス「ダム、魔女はどんな所に住んでいるんだ?」
ダム「あぁ、ここからしばらく歩いた先にある館に住んでるらしい。そこで薬草を貰うんだ。(森の奥に進んでいく)おっと、着いたみたいだぜ。ここが魔女の住む洋館だ。さぁ、行くか!(勢いよくドアを開ける)お邪魔します〜!(大声で叫ぶ)お〜い!!誰かいるか〜?」
扉を開いた瞬間、そこに居たのは黒いドレスを身にまとった妖艶な女性。美しい黒髪をなびかせ、陶器のように白い肌がより彼女を際立たせる。彼女はゆっくりと振り返り、赤い瞳を光らせる。そしてニコリと微笑み、ローレンス達を見る。彼女のその美貌に思わず見惚れてしまう一同。
魔女「あら、ご機嫌用。私はレアディス。。ふふっ、よく来たわね?坊や達。さぁ、こちらにお掛けになってね?(テーブルと椅子を指差しレアディスも腰を下ろす)今日は何の御用かしら?」
ダム「魔女様!実はエターナルエーテルって言う薬草が必要なんですよ。これがないと俺たち困るんですよぉ……(頭をかきながら話す)お願いできませんかね?お金なら払いますよ?ほらっ、金貨もありますよ!これで足りますかね?(テーブルの上の金貨をレアディスに見せる)どうかよろしくお願いしますよ〜!(頭を下げる)」
レアディス「まあ、そんな高価な物を持って来たの?うふふ。でもごめんなさいね。その薬草は貴重なものなのよ。だからそう簡単に渡す事は出来ないわね……(怪しげに微笑む)もしどうしても欲しいのなら、私を満足させる事が出来れば考えてあげてもいいわよ?ふふっ(妖艶な微笑みでローレンス達を見る)」
ローレンス「満足をさせる…とは?」
レアディス「ふふっ、簡単な事よ。坊や達には私の実験に付き合って欲しいのよ。(ニヤリと笑う)私、貴方達の体を使って色々と研究をしたいの……。どうかしら?私のお願いを聞いてくれるかしら……?(ローレンス達の体を舐め回すように見る)それとも怖いかしら?それなら無理にとは言わないけど……ね」
ダム「へ…へぇ……良いじゃねえか…なぁ?ローレンス?リリアンちゃん…!」
リリアン「何を言っているの、ダムさん!ダメよ!!そんなお願い聞けないわ!お兄さまも断るべきです!こんな人の言うことなんて聞く必要はありませんわ!(険しい顔で話す)私は嫌よ……。気持ち悪いもの……!こんな人と関わりたくないわ……!早く行きましょう?ねっ、お兄様……?」
401/18 01/19(Fri) 17:55:21W
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ローレンス「そうだな、帰ろうか。……すみません、魔女様。我々はこれで失礼します。(一礼し出口に向かう)行こう、リリアン。さあ行くぞ?(リリアンと手を繋いで歩く)レアディス様、ご機嫌用。さようなら……!(早足で去って行くローレンスとリリアンは洋館から出ようとするが。)」
ダム「おいッ!!待てッ!!お前等帰るなら俺が渡す予定だった50万ゴールド置いていけよ!!」
ローレンス「何を言っているんだ?もう話は済んだだろう。僕達は帰るぞ!(振り返って話す)リリアン、行くぞ?こんな奴に構うな……!(リリアンの手を引っ張る)さぁ、早く行こう……!……うぐっ!!あがっ!!痛いッ!!何だよこれ……体が痺れて……!!」
リリアン「お、お兄様!!どうしたの!?大丈夫?しっかりして!(ローレンスを揺さぶる)うっ……!私も体が動かないわ……!!一体どうなっているの……?きゃああっ!!助けてぇっ!!誰かぁっ!!助けて下さいっ!!ああっ……意識が遠退いて行くぅ……!誰か……お願いだから……助けて……」
気が付くとローレンス、リリアン、ダムはベッドの上で拘束されていて身動きが取れず、目の前にはあのレアディスが立っていた。
そしてローレンス達を見下ろしながら妖しく微笑んでいる。周りには沢山の魔法道具が置かれている。それを見たリリアンは恐怖で震え出す。
なぜならこれから何が起こるかを予感しているからだ。それはまさに地獄の始まりだった……。
レアディス「ふふ、貴方達の事は既に調べているわ。まずダム・マルタン。貴方は黄金卿の末裔である黄金魔法の使い手ね?」
ダム「あ、ああ。そうだ……俺は黄金卿の末裔なんだ!だから黄金を作るなんて簡単さ。ほらっ、見てろよ……!(拘束された手から金粉を出しながら話す)凄いだろ?これが俺の力だ!なあっ!助けてくれよ!!なあっ!」
レアディス「ふふ…そして、ローレンス・スターライト。リリアン・スターライト。貴方達は星の守護者の一族ね…?特にリリアン、貴方の魔力は素晴らしい…。(リリアンに近付く)」
リリアン「ひっ……!来ないでっ!!やめて……お願いだから殺さないで下さい。お願いします……!何でもしますから……(怯えた表情で話す)お兄様、助けて……!怖いよぉ!お兄さまぁっ!!ううっ……ぐすっ……ああぁぁああぁぁああっ……!!(泣き出してしまう)うわぁぁああんッ!!」
レアディス「ふふ、殺すなんてするもんですか。こんな素晴らしい"検体!"を……そして、ローレンス。貴方はリリアンの兄だけど、本当はリリアンの兄じゃないんでしょ?(ローレンスに近付く)さぁて……貴方は何者なのかしらねぇ……?貴方からは何か不思議な力を感じるわ……。ねえ、教えてよ……貴方の事をね!(不気味な笑みを浮かべる)」
ローレンス「……ッ…!?な、何を言って……(動揺する)そんな事あるわけ無いだろう!!僕はリリアンの兄だ!家族なんだ!貴方なんかには関係ないことだッ!(叫ぶように話す。レアディスを睨み付ける)」
レアディス「まあいいわ。まずは…そうね。まずは、ダム。貴方は実験台よ。ほら、これを飲みなさい?(小瓶を手渡す)これは魔力を増す薬よ。飲んでみなさいな……?きっと貴方も喜んでくれると思うわ……ふふっ……さあ……飲みなさい……!(無理矢理飲ませようとする)ふふっ……あははっ!!あはははははははっ!!さぁ!飲めぇっ!」
401/19 01/19(Fri) 17:59:16W
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ダム「ぐぼッごぼぼぼッ!!があァッ!?!!(小瓶を強引に口の中に入れられ、中の液体を流し込まれる)うぷっ……げほっごほッ!うぐぅぅっ……!な、何を飲ませたんだぁっ!?体が熱いぞぉおおぉっ!!た、助けてくれぇっ!うわああぁぁああっ!!」
そしてダムは…体が激しく痙攣し始め、絶叫する。そして彼の体に異変が起き始める……。それはまるで悪魔の薬を飲んだかの如く恐ろしい光景だった……!なんと!体が大きく膨れ上がり、怪物のような姿になっていくのだ……!そして背中からは黒い羽が生えていた。その姿はまさに悪魔そのものだった……!」
ローレンス「ダムッ!!しっかりしろっ!!くそぉっ!なんて事だ……!!まさかこんな事になるなんて……!(叫ぶ)この魔女め……!よくもダムを……!!」
レアディス「うふふ…ダムッ!そこのリリアンを犯してしまいなさい!!」
ダム「はい……分かりました。レアディス様ぁ!(リリアンの服を引きちぎる)俺の物になれぇええぇええっ!!ぐふふ……可愛いおっぱいだな……!いただきま〜すッ!!(乳首を舐める)ペロペロッ!レロォ〜ン♪美味しいよぉ〜!」
リリアン「いやぁああぁぁああっ!!やめてぇええっ!お願いだからぁあっ!助けてぇっ!お兄様っ!お兄さまぁぁああぁっ!!(泣き叫ぶ)いやああぁっ!嫌だぁっ!こんな奴に犯されたくないわっ!!ああぁっ……!誰か……誰でもいいから私を救ってちょうだいッ……!!ああっ……」
ローレンス「俺の妹に手を出すなあああああああ!!!……くそぉ!!(拘束によりベッドから身動きが取れない)」
ダム「リリアンッ!!(リリアンのまんこに肥大化したチンポを入れる)入ったぞぉっ!!あぁっ!気持ち良いっ!最高だっ!ほら、動くぞぉおおぉおおっ!!(腰を動かす)どうだぁっ!?気持ちいいだろぉおっ?リリアンゥウウッ!!(激しくピストン運動を繰り返す)ああっ……!出るッ!!出すぞぉぉおおぉっ!!」
リリアン「いやぁぁああっ!!ああっ!!熱いぃいいぃっ!嫌よぉぉおおぉっ!!抜いてぇっ!!お願いだからぁっ!ああぁあぁああっ!!(ダムの精液を大量に膣内に流し込まれる)お、お腹の中に……いっぱい出されてるぅううぅっ……!うぅっ……うっ……」
ダム「はぁ……はぁ……これでお前は俺のものだ。逃がさないぞ……?ずっと一緒だ……(リリアンのまんこからちんぽを抜く)ふふっ……!可愛い奴め……!チュッ!(キスをする)これから毎日可愛がってやるからな……!楽しみにしてろよ?リリアン……(不敵な笑みを浮かべる)ははっ……!」
リリアン「……うぅっ……ぐすっ……ひぐっ……酷いよぉ……酷いよぉ……!うわああんっ!お兄様っ!助けてっ……!(号泣する)あぁああっ!ううっ……えぐぅっ……!うわぁあぁああぁぁんッ……!!(泣き叫ぶ)」
ローレンス「リリアン…そんな……!!すまない…すまない…!!」
レアディス「さて、リリアンちゃんはダムくんの孕み袋になって貰うとして……ローレンス。貴方はどうしようかしら?私の分析では、貴方はスターライト一族じゃないとするなら、一体誰かしら?(ローレンスの顎を掴みながら話す)ねぇ……答えてみなさいよ……!貴方の正体は何なのかしらぁ……?ふふっ……うふふっ!あははっ!あははははっ!!あーはっはっはっはっ!!面白いわぁ……!!もっと貴方の事が知りたくなったわ……!さぁて、どうしてくれようかしら?」
ローレンス「くっ……!黙れぇええぇえっ!!僕はスターライト一族のローレンスだ!それ以外の何者でもないっ!お前なんかには絶対に負けないぞっ!(睨むように話す)必ずリリアンを助け出してみせるさ……!(拳を強く握りしめる)そしてお前を……殺すッ……!!覚悟しておけよ……魔女め……!」
そして悪魔化したダムはリリアンを犯し続け、リリアンの肉体は悪魔に侵食されつつあった。彼女の精神は次第に崩壊していき、次第に快楽を求めるようになっていった……。そしてとうとう彼女は自ら進んで股を開き、悪魔の子種を受け入れたのだ。狂い笑いリリアンを犯すダムのその姿は最早人間とは言えず、完全に悪魔と化した姿だった……。
リリアン「あはっ、あははっ!!あひぃいぃいっ!気持ちいいわぁあっ!もっと突いてぇええっ!あぁああぁあ〜んっ♡♡♡しゅごぉおおいぃっ♪(狂ったように笑い続ける)ああっ、もうダメェエエッ!!イグゥウウッ♡♡♡イッグウウーッ♡♡♡」
一方のローレンスはというと、レアディスの奴隷として首輪を付け服を着る事も許されず毎日レアディスの気まぐれで体を汚される日々を送っていた。彼は必死に耐えていたが、ある時突然レアディスがこんな事を言い出したのだ……!それはあまりに恐ろしい提案であった……。レアディスはローレンスにこう提案したのである……!
レアディス「貴方が今から私の言う事をクリア出来たら、リリアンとダムを元に戻してあげるし、薬草も差し上げるわ。」
ローレンス「そ…れは…?」
レアディス「ええ、簡単な事よ。それは、この私を倒す事よ。(ローレンスを睨み付ける)貴方の実力を見せて貰おうかしらね?ふふっ!さあ!かかって来なさい!貴方は私を倒せるのかしらねぇ……?うふふっ……!あははっ!!あーはっはっはっはっ!!楽しみねぇ……!!さぁて、どう料理してあげましょうか……?うふふ……!」
ローレンスの前に魔法で作られた鎧と長剣が現れる。ローレンスは鎧と長剣を身に付ける。そして、レアディスに斬りかかるが……彼女の体をすり抜けてしまう……!これは魔法で作られた偽物だったのだ!ローレンスはまんまと騙されてしまったのだ……!しかしその直後、背後から気配を感じて振り返るとそこには邪悪な笑みを浮かべた彼女が立っていた……!
彼女は既に攻撃を繰り出していたのだ……!!身体を切り刻まれる鎧がボロボロになるローレンス。
ローレンス「ぐぅううっ……くそぉおぉぉおおっ!!(攻撃を受けて倒れる)ま、まさか……!?これは全て幻だったのか……!なんて卑怯な奴なんだ……ッ!うぅううぅっ……!!くそぉおぉおっ!!(起き上がる)くそったれがああぁぁああっ!!許さんぞおおぉぉおおぉっ!!」
レアディス「ふぅ……まだまだね。そんなんじゃ話にならないわ!貴方は私を倒すことは出来ないのよ!さあ、もっと頑張りなさい……!さぁ!どんどん行くわよ……!うふふっ……!あははっ!!あーはっはっはっはっ!!楽しいわぁあっ!!(高笑いする)ほらぁっ!!どうしたのかしらぁ!?」
何度も強力な攻撃を繰り出す魔女、レアディス。
その猛攻を受け流すので精一杯だったローレンスだったが、怒りの力が込み上げて来て、次第にローレンスの中に眠る力と魔法が覚醒していく。ローレンスは剣を振り上げる!すると刀身から眩い光が放たれる……!これは星の力だった……!!レアディスはその光を見た瞬間に恐怖した。本能的に危険を感じ取ったのだ……!しかしもう遅い……!その刹那、一閃の光がレアディスの体を切り裂いた……!
レアディス「どっ…どうして…貴方とリリアンは…血の繋がりを感じなかったし、星の力も感じなかった…!!なのにどうして今になって……力が使えるようになるの……!?ま、まさか……!!貴方はスターライト一族では無い星の守護者……。いや、違う!貴方は……星々の勇者なの!?そんな馬鹿なっ!有り得ないわ……!どうしてよっ!!どうしてぇっ!!ああっ……!!いやぁあぁぁあぁっ!!(叫ぶように悲鳴を上げながら消滅する)私は消えるわけにはいかないのよぉぉおおぉっ!!うわぁあぁああぁぁあっ!!」
レアディスはそうして消滅していく。それをローレンスは静かに見下ろし、
ローレンス「……ああ、そうだよ。俺は星々の勇者の血を引く者……。俺は星々の勇者の末裔、ローレンス・メテオスターだ……!」
メテオスター一族。それは代々この世界を守る勇者の一族であり、この世界の運命を託された一族なのだ。そしてローレンス・メテオスターは、その一族の末裔であり勇者の血を引く者だったのだ……!
まさかローレンス自身もここで自分の血が覚醒するとは思わず戸惑う中、悪魔化して暴走し義妹のリリアンを犯し続けるダムを見上げた。
ローレンス「……リリアン、待ってろよ!俺が助けてやるからな……っ!!うおおぉおおぉぉおっ!!(雄叫びを上げながら剣を振り上げる)行くぞっ!食らえぇええっ!!これが……」
ダム「うああぁあぁああぁぁあっ!!やめろぉぉおぉおぉぉおっ!(リリアンのまんこからちんぽを抜く)……これが俺の全力だぁっ!!くらえぇえぇぇええぇっ!!死ねぇええぇっ!死ねええぇぇっ!!死ねぇっ!死ねええっ!!うわあぁぁああぁぁああっ!!」
ローレンス「…これが、メテオスター奥義……(剣を構える)流星剣ッ!(剣を振り下ろす)食らえぇええぇええぇっ!!はぁぁああぁっ!!いっけぇええぇぇええぇっ!!うおぉぉおおぉっ!!星々の輝きよ……っ!今こそ力を解き放て……っ!うおぉおおぉぉぉおおおぉぉおっ!!!」
ダム「うわあぁああぁああぁぁあっ!?(真っ二つに割れる)ぐぎゃああぁぁああぁあっ!ち、畜生ぉぉおおぉおおっ!!うああぁあぁあぁああぁっ!!ぎゃああぁあぁああぁっ!嫌だぁぁああぁぁあぁっ!!死にたくねぇぇぇええぇっ!!」
ローレンス「これがとどめだっ!!うおぉぉおぉっ!!奥義……星々の輝きよっ……!今こそ我に力を与え賜えッ!いっけぇええぇっ!!死ねえぇえぇええっ!!消え去れぇぇえっ!!うおぉぉおおぉっ!!流星剣ッ!!(剣を振り下ろす)」
ダム「ぐぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!(光と共に消える)」
ローレンス「ふう……!リリアンっ!!(裸で精液を垂らし倒れるリリアンに駆け寄る)」
リリアン「お兄様……?終わったの……?私、生きてる……?お兄様ぁっ……!怖かったよぉ……!うわああんっ!うわぁあぁああんッ!!(号泣して抱きつく)ありがとう……っ!助けてくれて……本当にありがとう……!大好き……っ!大好きだよ……お兄様ぁあっ!!うえぇええんっ!!ひぐっ……」
ローレンス「リリアン……!!よかった……!本当に……良かった……っ!ううぅっ……!(号泣して抱き合う)お前を助ける為に、俺は星々の勇者の力を手に入れたんだ……!これから俺達はずっと一緒だ……!永遠にな……。愛してるよ、リリアン。誰よりもお前を愛しているからね……?さあ、帰ろう?」
リリアン「うん……でもね、お兄様、…私は駄目…。(リリアンの金髪が黒く染まり、瞳が赤くなる。まるでレアディスの様に。)……手遅れだったみたい。」
ローレンス「……!!リリアン……ッ!?それは……まさか……!悪魔に乗っ取られたのか……ッ!くそっ!遅かったか……!どうしてだよ……リリアン……?なんでお前が悪魔になってるんだよぉっ!!」
リリアン「ダムに抱かれた私の身体は、汚染されてしまったみたい。悪魔に犯され汚染された私は、レアディスと同じ魔女になってしまう…。その前に、お願い…私を殺して……。」
ローレンス「馬鹿野郎ッ!!そんな事出来る訳が無いだろうがっ!!(リリアンを抱き締める)お前は……お前だけは死なせない……!絶対に助けるんだ……!お前がどんな姿になっても、俺はお前を愛するから……!!だから死なないでくれぇっ!!(号泣する)」
リリアン「……私は、もう助からない。お兄様の事が好きだから……最後に1つお願いがあるの……。聞いて貰えますか?(涙を流しながら笑う)キスしてくれませんか……?最後のキスを下さいませんか……?それが私の願いです……。お願いします……!(キスをする)ああ、幸せだな……やっと伝えられた……」
ローレンス「リリアン……ッ!嫌だぁっ……!お前を失いたくないんだっ!!(号泣する)ううぅっ……!!うわあぁあぁああぁっ!!うわぁあぁああぁっ!!うわあぁあぁぁああぁっ!!うっぐぐううぅぅううぅうっ!!ううぅっ……!くうぅううぅっ……」
結局ローレンスはリリアンの心臓を刺して殺す事しか出来なかった……。リリアンの亡骸を抱いて、ローレンスはただ泣くしかなかったのだ……。
彼は無力だった……愛する人を助けることが出来なかったのだ。彼は絶望に打ちひしがれながら、ただ涙を流すことしか出来なかったのである……!
それから、星々の勇者として目覚めたローレンスはメテオスター一族の使命を果たす為に旅を続けることになった。彼は様々な悪と戦い、多くの仲間と出会いながら成長していくのだった……!