1 03/04(Tue) 23:08:19W
(jpg/86KB) 【
読書感想文】
同じ本何度も読み返してばっかだけど
せっかくだから何か感想書き残しておこうと思って
[
終了ずみ]
ウィリアムギブソン『ドッグファイト』
ついでに読み返した
ディークううううううう!このクズ!!!!!!!死ね!!!!!!!!
ナンスあんなにいい子なのにお前って奴はこのゲーム廃人めクソが
でもちゃんと報いを受けるからいいよね…
でも底辺生活がデフォでコンプの塊みたいなのが根っこにあるディークの気持ちも
まぁわからなくないとも言えるけどね でもね
やっぱお前は糞野郎だよ
村上龍『ニューヨーク・シティ・マラソン』
村上龍って短編のほうが面白いと思う 長編も好きだけど
短編はどれもコンパクトに纏まってるぶんエログロ暴力描写も控えめというかキツ過ぎないのがいい
『パリのアメリカ人』ってこれ『イン・ザ・ミソスープ』の原型なのな!
アメリカ人観光客を歓楽街に案内するガイドって構図もそうだし
白鳥を殺して血を飲んだって告白するシーンもある
この短編集初めて読んだ時はこの話が一番つまらんと思ったし今でもそう思ってる
でも『イン・ザ・ミソスープ』は長編で一番好きな話なんだよね…
この差に謎の感動がじわじわわいてくる
ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』
本編と直接関係ない章の話だけどミス・エヴリン・ハバルってそんなボロクソ言われるほどの女か!?
ぶっちゃけ浮気する旦那も悪いと思うけどな…嫌なら何が何でも帰ればばよかったと思うよ
なんだかんだでやることやってんじゃねーか
こういうクソビッチは真面目で遊びの出来ない弱い性質の人間を狙って
手練手管を駆使して毒牙にかけて破滅させるんですカアイソウカアイソウって言われてもな
喧嘩とセックスは両成敗よね〜
ヴィリエ・ド・リラダン『アクセル』
未来のイヴのエジソンにムカついたので口直しにサラの着衣式のシーンだけ読み返した
荘厳で美しくて最高の盛り上がりに達したところで響き渡るサラの「いいえ」
鳥肌立つううううううううううううううううう!!
尼僧長がサラにビンタしようとする時の「このペスト病み!」って罵り文句に時代を感じる
使ってみたいぜ!でも使いどころがないぜ!
ヴィリエ・ド・リラダン『アクセル』
わかっておっただろうにのう…一章だけ読んで済むはずがないと
アクセルの小姓ユッコにわいわい構う三ジジイかっこいい可愛い
ユッコ生意気かわいいよユッコ…しかし速攻婚約者が出来て最終章では結婚式をギギギ
つーかアクセルがかっこよすぎるんや
文武に秀でながら童貞こじらせた高潔引きこもり超絶イケメン貴族とか最高やん?
サラの修道院での待遇を聞いてマジギレするシーンめっちゃかっこいい
「ああ!その建物の崩れ散った石の上に明日は乞食が座るだろう!すぐにも打ち壊してやる。その尼寺の名は?」
高級童貞様カッケー!!!!!!!!!
ラテンアメリカ作家短編集『エバは猫の中』
ガルシアマルケス死去のニュースでちょっと読み返したくなって引っ張りだしたんだけど読んで後悔
こええんだよ!怖い話多いんだよ!
動物園の話とかもういい大人なのにトラウマになるレベルでぞわぞわする
あと枕の中に吸血虫が潜んでて寝てる間にどんどん血吸って衰弱させる話とか
表題作も眠れないぐらいの痛みの描写が良く書け過ぎてて読んでてめっちゃつらい
こんな本読んでられるか!俺はボルヘス詩集に帰らせてもらう!
18 05/23(Fri) 22:18:20W
(jpg/36KB) この1ヵ月ずっとニンジャスレイヤー読んでたと言ったら…笑う?
ネオサイタマ炎上編読み終わったので帰ってきた
『創造者』ホルヘ・ルイス・ボルヘス
いい…マルケスとカサレス読んだ後だとまじボルヘス癒される
っていうか初めて読んだラテンアメリカ文学がボルヘスだったから
ラテンアメリカ文学ってみんなこういう感じなのかと思ってたんだよね
そんなことはなかったぜ
つらい
ボルヘスの詩にも怖いのはあるけど
ホラーというか綺麗で漠然とした悪夢って感じだからそこまでつらくないし
この本の一番最後に載ってる『J・F・Kを悼みて』って詩がすごく好き
ケネディを暗殺した弾丸は歴史の中で流転していてカインがアベルを打った石から始まっている
って解釈がロマンだなって
福永武彦短編集『塔』
なんかホモい小説読みたくなったから引っ張り出してきた お目当ては『河』
実の親子なんだけど一緒に住んでなかったショタが
父親に引き取られてからの殺伐デイズのお話なんだけど
いつもは冷たい父親がたまに死んだ母親の着物をショタに着せて眺めるってくだりがな
「な、ちょっと着てみてくれ、いい子だから」
僕が承知しないのを見て鋭く眼を光らせた父親は、すぐにまた優しい、はにかんだような顔になって
僕が逃げ出す間もないうちに、肩の上からその着物を羽織らせた。
…もうこれヤバイっしょ この後滅茶苦茶セックスするでしょ
ついでに表題作の『塔』も完全に友情ホモだったそういえば
友達に恋人がいるんだけどいつもその顔を想像したらその友達の顔にしかならないとかお前それは
なんか超絶美人ビッチが暴れ回って相手や周囲の人間を翻弄した挙句
最後は自滅or誰かを破滅or共倒れする話を読みたいんだけど家にそんな本が多すぎて選べない
エミール・ゾラ『ナナ』
アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』
オスカー・ワイルド『サロメ』
メリメ『カルメン』
フローベール『ボヴァリー夫人』
ナボコフ『ロリータ』
有島武郎『或る女』
夏目漱石『虞美人草』
谷崎潤一郎『痴人の愛』
夢野久作『少女地獄』
倉橋由美子『聖少女』
…このヒロイン全部集めてスマブラやりてえ
補足
ビッチではなかった
正確に言うとヒロインの共通点は美人でキチガイ
やべえこの女頭おかしいポィーしたいんじゃなくて
行間からも溢れ出るぐらいのエネルギッシュさを堪能したい時に読む
読むとなんか元気が出る
田中芳樹『銀河英雄伝説』
貰い物で全巻あるけど読んでなかった本になんとなく手を出した
アニメはあとこち飛んでるけど一応一通り見てだいたいの流れとキャラは知ってる程度の知識
やばいクソ面白い…たまーに言い回しが濃いというかくどいというかだがそれがいいって感じだ
リアの頃読んでたらハマりすぎてやばかっただろうな
アニメで知ってるところは流し読みしながら一気に6巻まで読んだ
キルヒアイス本当に死ぬの早いな!?あと同盟の政治家も軍もクズ多すぎてヤンに同情する
今のところ一番のお気に入りのエピソードはオーベルシュタインが犬を飼うきっかけになった話です
銀英伝9巻まで読み終わったよ
ファーレンハイトもロイエンタールも死んじゃったしどんどん読むの辛くなるな
アニメもラインハルト死んでから見なくなった気がする
特にラインハルトが好きなわけじゃないけど…
あっそーだオーベルシュタイン死ぬとこまでは読もう
遺言に犬ちゃんのこと書いてあるって聞いて俄然読む気が出てきた頑張る
っていうかあんなに魅力的なキャラ山ほど出てくるのに
なんで俺はオーベルシュタインに萌えたのか
好みだからしょうがないね
ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』
銀英伝に出てきたアンネローゼと仲良くしてるかっこいい女男爵から
オルタンスの事思い出して読みたくなった
オルタンスの車が故障して立ち往生するシーン好きなんだよな
すげー重要人物でもないし短いエピソードなんだけど公爵夫人の魅力がまってる
かっこいい女の人っていいよね…
せっかく出したからついでにちゃんと読み返すか
ドルジェル伯の舞踏会読んでるけど今まで読み飛ばしてた序文ちゃんと読んだら
ラディゲが10代で肉体の悪魔もドルジェルも書いたと知ってヒュー!!ってなった
銀英伝読み終わったらから徒然感想
ビッテンフェルトが最後まで生きててびっくりした 失敗ばかりして怒られてたのに…
オーベルシュタインの死に様がすごく「らしい」最期で良かった
ロイエンタールとミッターマイヤーの子供か…これホモですか
でもエヴァンゼリン可愛いからホモにするの申し訳ない
っていうかラインハルト死んでおしまいであとは過去編の外伝だけなのね
もうちょっと続くんじゃよしてるかと思ったけど勘違いだった
あれで終わって続編とかないってのがいいね だっていらないよね
新しい本を読む楽しみを久々に感じた
買って読んでない本もこの機会に開いてみようかな…
稲垣足穂『一千一秒物語』
結局ホモに落ち着いた
表題作と『星を売る店』で癒やされて『弥勒』で死にたくなる
『彼等』は美少女の描写も美少年の描写もたっぷりでたまらん
鬱エンドだけどな…モンパリー…松浦さんまで死んだとかもうね
引っ越しの荷造りのためしばらく読書おやすみする
本滅茶苦茶多いから今からちょっとづつ梱包しないと…
引っ越し屋が持ってくるダンボールじゃ足りなくなるんだよね毎回毎回
みんなー!梱包の途中で本を読み出すトラップにかからないようにオラを応援してくれ!!
創世記読んじゃった!俺の馬鹿!
ホモ天国のソドムとゴモラに住みてえなー…
リベカの嫁入りの話って描写が他の話よりドラマチックでいいよね
イサクが自分のところに歩いてくるのに気づいて顔をベールで覆うとこが叙情的で好きだ
そこ以外は同じ描写が続いたり言い回しがかぶったりで読みづらいんだけどな
永井荷風『濹東綺譚』
夕立とかゲリラ豪雨降ると主人公とお雪の出会いのシーンが読みたくなるんだ
あたりが俄に物気立つかと見る間もなく、吹落ちる疾風に葦簀や何かの倒れる音がして、
紙屑と塵芥とか物の怪のように道の上を走ってゆく。
やがて稲妻が鋭く閃き、ゆるやかな雷の響につれて、ポツリポツリと大きな雨の粒が落ちて来た。
この描写ワクワクするねえ 天気が急変する時の不穏な感じが目に見えるようだ
あとお雪が氷白玉頼む時のやりとりが小粋でかっこいいしなにより氷白玉が美味そう!食べたい!
アンリ・ド・レニエ『燃え上がる青春』
おおまかなあらすじはお年頃の坊っちゃんが人妻に恋してそれが終わるまでなんだけど
主人公の友達の画家ががっぺむかつくんだよなこれ
若い頃愛し合ってたのに芸術のために恋を諦めて彼女と別れて以来恋愛なんてもうないわーつってて
綺麗だけど虚栄心の強い馬鹿女を情人にして事あるごとに彼女を貶めるのが腹立つ
自分の若気の至りで後悔してるくせにその損害賠償を他の女をサンドバッグにして得てるのってどうよ?
アリスを馬鹿にしながら主人公がそれを咎めると「わかってくれ俺な不幸な男なんだ」とか
あ?てめえ鼻フックで窓から放り出すぞって気分になる
それはそれとして下手なドラマより面白い読み物だよ
主人公目線で進む話なんだけど出会って名前を知った時はナンセル夫人って呼んでたのに
思いがかなってやることやれてからはジェルメェヌって名前呼びになってるところが
いかにも素人童貞力高くていいと思う